水不足の影響で海と川が分断されています。この影響で「日本一おいしいアユ」がピンチ。一体どうなってしまうのでしょうか。
水不足で川と海が“分断”
最初の渇水の現場は、アユの名産地です。上を目指して激しい流れをのぼっていくアユが、普段は見られる場所のはず…なんですが、壁はカラカラに。これでは、のぼったアユが乾いてしまいます。
「場所にもよるけど水位は20〜30cmくらい低い」
現場の物部川は高知県の中部に位置する川で、水源から河口まではおよそ70キロ。太平洋に流れ込む一級河川です。
物部川のアユは、下流域で生まれるといったん川を下り、100日前後を海で過ごします。そうして5センチくらいに成長したアユは河口に戻り、川の上流を目指して遡上(そじょう)。初夏になり漁でとるのは、この大人になったアユです。
奥に見えるのが太平洋で、ここは川につながる河口です。アユはここを通って海から川に戻るんですが、渇水により通り道は細くなっていて、ふさがってしまう日が続いていたということです。
アユが川に帰る「関門」にも異常が起きていました。
渇水によって川の水が流れる力が弱くなり、海からの波に負けて砂で河口がふさがれるように。アユのために、重機で河口を開通する作業が必要になっているそうなんです。
高知「四万十川」でも…
一方、西日本最長の高知県「四万十川」でも、同様の事態が起きていました。
立っている場所は川底です。あたり一面に水がなくなってしまっています。沈んでいたはずの石がむき出しになっていて、本来の姿とは全く別のものとなってしまっています。
川底を歩ける事態になってしまった「四万十川」ですが、“日本最後の清流”と呼ばれる川では、アユ漁が盛んです。
「この大きな川ではたくさんのアユがとれますので、アユは一番の名物」
道の駅の松下さんは、シーズンに自身もアユ釣りを楽しむといいますが…。
愛知では緊急対策も
一方、愛知ではその深刻度が一段と増したようです。水を確保するため、緊急の対策が始まりました。
現在、貯水率が3%を切っている愛知の宇連ダムです。宇連ダムは大島ダムとともに豊川用水の水源となっていて、広い地域に水を供給しています。
深刻な状況を受け、緊急の対策が始まりました。中部地方整備局などは、川の下流からくみ上げた水や、ダムの底にたまっている水を使用することを決めました。
「今対策をしないと3月中旬には非常に厳しい水利用状況に陥る。対策によって3月下旬ぐらいまでは、まず延命を目指したい」
(2026年2月20日放送分より)









