再開発が進む東京、武蔵小山駅周辺で火事が相次ぎ、地上げ目的で放火したとみられる6人が逮捕されました。20日、土地を所有する会社が取材に応じました。
不動産会社に家宅捜索
深夜1時すぎ、救急車が集まり騒然となる住宅街。
「消防車が結構、救急車も。あっち側の道なんですけど、大きい道に結構いっぱい来て」
JR目黒駅へ2駅でアクセスできる好立地にある「武蔵小山駅」。
去年10月と11月、隣接する住宅に立て続けにガソリンをまかれ、放火される事件が起きました。
警視庁が20日、家宅捜索に入ったのは、東京・港区にある不動産会社「D・R・M」です。
火をつけた疑いなどで逮捕されたのは6人。そのうちの1人、内藤寛己容疑者(31)が指示役とみられ「D・R・M」の社員でした。
内藤容疑者が火災現場周辺地区の担当をしていて、警視庁は、住宅の買い取りに応じない住人に対して「立ち退き」を促したとみて調べを進めています。
「調査中です。すみません」※番組の取材に対して
「立ち退き」目的か
武蔵小山周辺は、大規模な再開発が進んでいて、売却依頼の営業マンがよく家を訪ねてくるそうです。
「昨年の夏〜秋ですね、春夏秋ぐらい。そういう時ありました。(周りにも)聞いてませんけど来てると思いますよ」
「はがきとか 封筒で来るね。(周りが)家みんな持ってるから、平らにして売るのかね、分かんない」
武蔵小山の不動産価値について専門家はこう話します。
「千代田区・中央区・港区なんかは価格が上がりすぎていますので、ちょっと離れるといいますか、そういったエリアに需要が集まってきているというのはある。あくまでもざっくりですけども、品川区でいっても、10年前に比べると40%ぐらいは上がっています」
土地所有者「何するんだ」
20日、番組は火災現場の土地を所有する「A社」に話を聞くことができました。
「昭和のやり方で、立ち退かなかったら放火なんて、亡くなったらどうするつもりですか。『何をするんだ』と思いました」
「不動産のプロ集団だからこそ創造できる未来」
「D・R・M」は1998年創業。A社は去年「D・R・M」の提案で今回放火のあった土地を購入しました。
「弊社はホテルや商業施設をつくる不動産事業の会社で、D・R・Mは土地を仕入れて高く売る会社です。D・R・Mさんは上場を目指して監査法人も入っていた。自己資本率も高い大変優秀な会社なんです」
こちらは、A社が土地の所有者となっている3つの区画です。左の区画は、すでにビルが立ち退き更地状態。右の区画は、建物もA社の所有です。その間の区画にあるA社ではない人が所有している建物。
実行役2人 100万円報酬か
去年10月31日、この建物の外壁にガソリンがまかれ放火。そして11月18日、今度は右の区画の建物にも同様の手口で放火されました。
11月の放火事件の実行役2人はそれぞれ100万円の報酬をもらったと供述しています。
指示役とみられる内藤容疑者は、A社とD・R・Mをつなぐパイプ役の社員でありよく知った顔で、以前はD・R・Mの社長の運転手だったといいます。
「社長の運転手をしていました。3年くらいはやってたんじゃないかな。今後、取引なんてできるわけがないですよ。完全に破棄です」
警視庁によりますと、内藤容疑者は「間違いありません」と容疑を認め、他の5人も大筋で認めているということです。
(2026年2月21日放送分より)







