社会

グッド!モーニング

2026年2月23日 11:24

花見シーズン前にサクラ伐採 外来カミキリの被害急増 16都府県に広がる

花見シーズン前にサクラ伐採 外来カミキリの被害急増 16都府県に広がる
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 この3連休は暖かい陽気が続き、花見シーズンが近づいてきました。しかし、東京都心の公園にあるサクラの木には、伐採予定の紙が何枚も張られていました。

外来カミキリ食い荒らす

 2月と思えないほどの暖かさ。静岡県では、早くも河津桜が見頃を迎えています。

 東京でも来月下旬には、ソメイヨシノの開花が予想されています。そんななか、東京・江東区の公園では桜の木がたくさん並んでいますが、「2月中に伐採を行う予定」と貼り紙がされています。

江東区の都立・辰巳の森緑道公園
江東区の都立・辰巳の森緑道公園

 江東区の都立・辰巳の森緑道公園は、毎年春になると「さくらまつり」が開かれます。

 しかし、今年はその花見シーズンを前に、公園の桜の木が20本ほど伐採されることになりました。その理由は…。

東京都海上公園課 大久保貴子課長
「これがフラス(排泄(はいせつ)物)で、この辺がクビアカの穴。クビアカツヤカミキリの被害。これは倒木の危険がある」
被害を受けているサインはカミキリムシの排泄物
被害を受けているサインはカミキリムシの排泄物

 特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」。サクラやウメなどの幹に卵を産み付け、このカミキリムシの幼虫が木の中を食い荒らします。そうすると、カミキリムシの排泄物「フラス」が大量に出てくるのです。

 これは木が被害を受けている証拠。夏に成虫になると穴から出てきて、他の木に移っていきます。

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群馬では300本以上を伐採

クビアカツヤカミキリ
クビアカツヤカミキリが確認されている都道府県

 被害はこの公園だけではありません。去年11月の時点で、全国16都府県に広がっています。

日本樹木医会 小林明理事
「いつ爆発的に広がってもおかしくない状況にある。サクラが枯れるわけではないので、忍び寄るようにひそかに広がる危機。クビアカツヤカミキリが入ったら即伐採。これが一番いいんですけども、切るまでに弱るまでに何年かかかりますので、その間に虫が広がってしまう」
群馬県はこれまで薬剤による駆除に補助
群馬県はこれまで薬剤による駆除に補助

 群馬県では、おととしだけで300本以上のサクラを伐採しました。県はこれまで薬剤による駆除に補助を出してきました。

 しかし、被害の拡大を止めるのは難しいと判断し、来年度からは伐採を進める方針です。

サクラ伐採のお知らせ
サクラ伐採のお知らせ

 「さくらまつり」目前で切られるサクラ。公園の近所に住む堀禎子さん(82)はこう話します。

「他の木への影響を考えると、切らざるを得ないのかなっていう気がするんですけど。(サクラが咲いて)“最後のお別れ”してから切ってほしいなって思いはしますね」

 辰巳の森緑道公園では、23日と24日に住民向けの説明会が開かれます。

 東京都は、伐採した場所に新しいサクラの木を植える方針です。

(2026年2月23日放送分より)

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