社会

ABEMA TIMES

2026年2月28日 11:45

トー横通いの娘が自殺「ぶっ潰す…」歌舞伎町を憎んでいた父親 いま支援取り組むワケ「私を反面教師にして」

トー横通いの娘が自殺「ぶっ潰す…」歌舞伎町を憎んでいた父親 いま支援取り組むワケ「私を反面教師にして」
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 新宿・歌舞伎町の「トー横」に通っていた女子中学生を脅して買春させたとして先週、派遣社員の男が逮捕された。またトー横は、オーバードーズ(OD)による薬物乱用の疑いなどで、10代が多数補導されていることも社会問題化している。『ABEMA Prime』では、トー横に通っていた娘を亡くした父親に話を聞いた。

【映像】亡くなったトー横に通っていた娘(複数カット)

■憎しみと変化

 浩三さんは、トー横に通っていた娘・あきこさん(享年16)を亡くした。中学時代に「起立性調節障害」で不登校気味になり、2022年5月ごろからトー横に入り浸り、地雷系やコンカフェでのバイト、ODを経験。しかし2023年3月、彼氏と自死した。

 父親としての第一印象としては「最初は子どもたちを絶対にトー横へ行かせたくなかった」が、「娘がそこで亡くなり、トー横の子たちと関わる中で『普通の子たちだ』とギャップを感じた」という。「当初は復讐から『トー横をぶっ潰してやろう』と思っていた。でも話を重ねるうちに、それではダメだと考えて、支援し始めた」。

 当時の親子関係を振り返り、「仲はいいようで、悪いようで、といった感じ。男性関係で厳しく言ってしまった。また、私の仕事が忙しく、実家に頼りきってしまい、朝9時に出て終電で帰る生活を続けていた」と語った。

 娘を亡くした直後は批判的だったが、後に「トー横に来る子たちではなく、運んでくる大人が悪い」と考えるようになった。「知識がない未成年を使い、ODや薬物、転売をさせる大人がいた。2〜3年前はひどかったが、そうした大人は捕まり、今は少しおとなしくなっている」。

■親としての後悔と提言

 直前の日々を思い出し、「最後の1年間は、別のところに住んで会話できなかったが、死の3カ月ほど前からは仲良くなって、連絡も取れていた。最後のLINEは『パソコンの無線の調子が悪い』といった、たわいもない会話だった。『ようやく仲が改善される』と思っていて、亡くなるとは夢にも思わなかった」と語る。

 トー横に通っていたことは「死んでから知った。行っていることすら考えていなかった」といい、「なんで、あれだけ『行くな』と言っていたトー横に行っていたんだ」と感じたそうだ。

 同じ思いをする親に向けて、伝えたいことは何か。「納得するまで対話してほしい。失敗した私を反面教師にして、子どもたちとちゃんと向き合ってほしい。友人からは『子どもとしてではなく、友達として接したらどうか』と言われた。『友達お母さん』『友達お父さん』の感覚で、フランクに話せば良いのではないか」。

■支援への想い

 親としては、「必要なことへの支援の前に、親御さんと対話してみたい。どういう考えで接しているのかを聞いて、私のように手遅れになる前に対応してほしい」と願っている。また、子どもに対しては「『親を喜ばせる』というのはうれしいが、やはり自分自身に楽しんでもらいたい」と望む。

 浩三さんは今、東京都が運営する若者向け総合相談窓口「きみまも@歌舞伎町」で、就労支援をやろうとしているという。「若者の働き方改革を、トー横向けにやろうとしている。働きたい希望があれば紹介できるよう支援する」。

(『ABEMA Prime』より)

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