社会

ABEMA TIMES

2026年3月1日 09:30

手術1回1億円?在米外科医が語る日米格差…日本医療は「崩壊の道に進んでる」

手術1回1億円?在米外科医が語る日米格差…日本医療は「崩壊の道に進んでる」
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 心臓の病気をわかりやすく解説したり、医者のあるあるネタをコミカルに伝えるショート動画などでバズっている、シカゴ大学の心臓外科医・北原大翔氏が『ABEMA Prime』に出演。日本とアメリカの医療の違いを解説した。

【映像】「心臓モミモミ…」バズっているYouTube動画(実際の映像)

■1人あたりの手術数は日本の3、4倍

アメリカで働くメリット

 日本で8年間、心臓外科医として勤務した後に渡米した北原氏は、圧倒的な「手術数」の差を指摘した。「日本は年間約7万件の心臓手術に対し、医師が2000〜3000人いる。一方、アメリカは40万から50万件に対し、医師数は3000〜4000人と、日本より少し多い程度だ。1人あたりの経験値は3、4倍違う」。

 さらに、労働環境についても「アメリカにはフィジシャン・アシスタント(PA)という医師を補助する専門職があり、外科医は手術に専念できる。事務作業もほとんどなく、日本に比べて自由な時間が圧倒的に多い」といい、医師側にとってのメリットを強調した。

■「患者側」から見たアメリカ医療の現実

医療費の違い

 一方で、患者としての視点に立つと、北原氏は「自分自身が治療を受けるなら日本がいい。アメリカは大雑把な部分があり、医療ミスや見落としも日本より多いと感じる。日本は非常に丁寧で、かつ安い医療費で質の高い治療が受けられる」と語る。

 実業家の岸谷蘭丸氏は「アメリカに4年住んでいたが、『歯医者には絶対行くな』というのが鉄則だった。1回のぎっくり腰で150万円取られたこともある。高すぎて病気になれない」との実体験を明かした。

 北原氏は「アメリカで保険なしで手術を受ければ、日本の5〜10倍の費用がかかる。実費なら3000万円から1億円になることもある」と、高額な医療費の壁を説明した。

■日本の医療が直面する「崩壊」への懸念

 しかし、日本の医療の現状について、北原氏は「日本の医療者の人たちがものすごく頑張って今僕らを支えてくれてるんだと思う。そこにはものすごい犠牲が多分ある」。

 その持続可能性については、「10年、20年前だったら、その犠牲で成り立ったものが、医療者側も『ちょっとこれやってけないぜ』と気づいてきている。価値観も変わってきているし、それによって人が離れていったことで、崩壊の道に進んでいってるんだろうなという風には思う」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)

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