現在激戦が繰り広げられている棋王戦第3局。対局の前日となる2月28日に行われた前夜祭では、ファンお待ちかねの抽選会が行われ、景品として藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、棋聖、王将、23)と増田康宏八段(28)の揮毫(きごう)入り色紙が用意された。壇上では両対局者が自らその言葉に込めた意味を解説し、会場を大いに沸かせた。
藤井棋王が色紙に認めた言葉は『飛翔』と『雲外蒼天』の2つだ。『飛翔』については、「谷川浩司十七世名人が以前からよく揮毫されていた言葉ですが、谷川十七世名人への尊敬の気持ちも込めてよく書いている言葉になります」と明かし、偉大な先輩棋士への深いリスペクトを語った。
また、『雲外蒼天(うんがいそうてん)』について問われると、「雲の上には青空が広がっているということで、私自身も努力をしてより実力を高めていくことで違った景色が見えてくるのではないかなという気持ちを込めて書いている」と説明。すでに将棋界の頂点に立ちながらも、常に己を磨き、さらなる高みを目指し続ける飽くなき向上心をのぞかせた。
一方の増田八段は、『克己』と『未来』という対照的な2枚を披露した。『克己』には、「己に勝つという意味。自分に勝たないとタイトル獲得が難しいという意味を込めて書いた」と語り、大舞台に懸ける並々ならぬ覚悟をにじませた。続く『未来』については、「私も結婚したので、未来がより栄えていけばいいなという思いを込めた」とプライベートの充実ぶりを交えて語り、会場を温かい空気に包んだ。
両者の将棋への姿勢や素顔が垣間見える揮毫の解説に、中継を見守っていたABEMAの視聴者も大盛り上がり。コメント欄には「色紙 超ほしい」「良い言葉ばかり」といった声が殺到した。
特に藤井棋王の言葉選びには、「飛翔よくかいてるよね」「画数多くて難しいのにね、飛翔」といった反応のほか、「雲外蒼天 すき」「雲外蒼天かっこいーな」など、その志の高さとセンスを絶賛する反響が続々と寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)