社会

ABEMA TIMES

2026年3月8日 10:30

トー横に集う理由は?「学校よりも楽しい」「死なずに生きていきたい」若者の本音

トー横に集う理由は?「学校よりも楽しい」「死なずに生きていきたい」若者の本音
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 新宿・歌舞伎町のシネシティ広場周辺、通称「トー横」。そこに集まる若者たちが『ABEMA Prime』で、集まる理由について語った。

【映像】トー横キッズが一斉補導される様子(実際の映像)

■「学校よりも楽しい」 緩やかな繋がりが入り口に

トー横に通う若者

 若者たちがトー横に足を踏み入れるきっかけは、日常の延長線上にある。トー横歴3年半で週一で通っている、18歳のらむさんは「仲の良かった友達に歌舞伎町を紹介された。年齢が近い子がたくさんいて、学校にいるよりも楽しい。居場所として感じられるようになった」と語る。

 トー横歴約1年、17歳のちなちなさんも、SNSでその存在を知り、「実際に行ってみないとわからない」と地雷系ファッションで飛び込んだ。「自分から『おはよう』と声をかけると、反射でおはようと返ってくる」と、その空気感が、孤立していた若者を受け入れる土壌になっている。

■ なぜ新宿・トー横なのか?

 池袋や渋谷といった他の繁華街ではなく、なぜ新宿・トー横なのか。トー横歴約2年の20歳のゆうたぐさんは、「新宿にいるグループは精神疾患を抱えている子も多いと感じる。同じ悩みを持っていると共感を得られ、落ち着く。健常者とは分かり合えない連帯感がある」との見方を示す。

 トー横歴1年、16歳のゆうさんは、以前は路上にいる若者たちを「迷惑な奴らだ」と嫌っていたが、SNSで出会った友人の紹介で通い始めた。実際に接してみると「性格的にはみんな優しくて、相談に乗ってくれる。辛いことを経験しているからこそ、その人にしかわからないことがあって、すごくいい街だと思った」と、自身の抱える悩みへの理解者がそこにいたことを明かした。

 トー横歴2年半、猫山さんも「親に認められないことが、東横のキッズには分かち合える」と同調。こうした家庭環境や精神的な境遇の近さが、若者たちを引き寄せる強い「磁力」となっている。

■ 「真っ向から否定しないで」 大人たちへの訴え

 一方で、大人たちや警察との溝は深い。ちなちなさんは「警察の尋問が威圧的でトラウマになった。真っ向から否定するのは良くない。もう少し視野を広げてほしい」と世の大人に訴える。これに対し元警視庁の平野晃也氏は「警察の対応は伝統的に変わっておらず、時代の変化に対応できていない」と返した。

 ゆうさんは「トー横をなくすよりも、トー横に来る人を減らす努力を大人はしたほうがいい。親も子育ての仕方を学べる機会があれば」と語った。

■ 「何回間違っても、立ち上がって死なずに生きていきたい」

 若者たちはそれぞれの未来についても語った。らむさんは「高卒認定を取り、社会貢献を目的とした会社を作りたい」と明かし、ゆうたぐさんは「ゲームクリエイターになりたい。トー横の関係は大事にしながら、大学合格に向けて走り出している」と前向きな姿勢を見せた。

 うにさんは「結局、みんな幸せになりたいだけ。何回間違っても、ちゃんと立ち上がって、死なずに生きていきたい」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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