“今年は早い”と言われている桜の開花ですが、その花見シーズンを前に桜が伐採されました。なぜ桜の木が消えたのか、住民が不満を訴える現場を取材しました。
相次ぐ伐採に住民が怒り
穏やかな晴天となった神戸市では9日、菜の花と早咲きの河津桜が満開を迎え、いよいよ春の足音が聞こえ始めていました。
その神戸市で、市民に愛される桜の名所が王子公園。春にはおよそ650本のソメイヨシノが咲き誇る、市内有数の桜の名所です。実は今、そんな名所にある異変が。
小林るみ子代表
「(Q.切られている)そうですね」
「(Q.なぜ切られている?)倒木の恐れがあるとか、通行の邪魔になるとか、そういう所が切られているのは、神戸市が取り組んでいる課題」
神戸市によると、昨年から園内の桜の木およそ650本のうち39本が伐採されているといいます。なぜそんなに木が切られているのでしょうか。
市の担当者は…。
「王子公園について安全点検の中で、老朽化が深刻で倒木などの危険があったために、利用者の安全を確保するため伐採選定の対応を行っている」
市によると、伐採した木の多くが老朽化により倒木などの危険があるといいます。しかし…。
「切る必要がない木まで切られてしまっている。私たちの心を痛めていること。神戸市の姿勢に憤りを感じる」
「切る必要のない木まで切る」とは、一体どういうことなのでしょうか。
「伐採する可能性」
こちらは以前プールがあった場所。神戸市によれば、この施設の工事にともない桜を含む複数の樹木が伐採されたということです。
今、この公園で持ち上がっているのが施設の移転などを含む再整備計画。反対する市民団体からは悲痛な声が…。
現在、スタジアムなどスポーツ施設がある東側のエリア。ここに新しく大学のキャンパスを作り、スポーツ施設を北側のエリアに移設する計画です。
それによって影響を受けるのが、この公園の見どころの一つ、トンネルのように通り抜けられる桜並木。夜にはライトアップされ幻想的な景色が楽しめます。
そして、桜並木ゴール地点の旧ハンター住宅前の桜は、明治期の洋館と桜のコラボが人気の写真スポットですが…。
スポーツ施設が移転するエリアに、旧ハンター住宅も含まれているといいます。
「(Q.(旧ハンター住宅前は)伐採の可能性も?)伐採の可能性もある。できるだけ保存できるよう努めていきたいが、伐採する可能性もあるので」
公園の景観が変わることについて、訪れた人は。
「小学校の時、遠足で来た。なるべく残ってほしい。再開発するにしてもちょっとでも(桜を)残してほしい」
寄せられた声に、担当者は…。
「やむを得ず伐採した桜が3本ある。リニューアルで伐採した3本は1本は危険な桜で伐採した。残りの2本は、リニューアルの整備で支障になったため伐採している。新たな桜についてはこれまで桜がなかった部分にも、新たに植樹して桜の通り抜けルートの拡大も考えている」
市は今後、何本の桜を伐採するかは決まっていないとし、再整備後、新たに植樹することも含め、対応を検討していくとしています。
(2026年3月9日放送分より)





