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大阪・梅田の工事現場で地中に埋まっていた巨大なパイプが地面から突き出しました。人通りの多い時間帯であれば、大惨事になってもおかしくなかった事故。なぜ起きたのでしょうか。
通報者「きのうはなかった」
関係者
「ここは通れません。立ち止まらず迂回(うかい)してください」
「ここは通れません。立ち止まらず迂回(うかい)してください」
突如、大阪の道路上に出現した巨大な黒い円柱の物体。直径3.5メートルの鋼鉄製のパイプが、高さ13メートルにわたって地中からせり出してきたのです。
場所は、横断歩道のすぐ横です。
現場を見た人
「これが浮き上がったんでしょ?すごいショック。こんなのが地下にこもってるんですね」
「これが浮き上がったんでしょ?すごいショック。こんなのが地下にこもってるんですね」
通報した人はこう話します。
「すごいドスンって変な音がして。ガードマンさんが『これ危ないですから入らないで下さい』って。きのうはなかった」
現場は、大阪の繁華街・梅田の中心部。パイプが突き出た上には、大動脈・新御堂筋が通っています。
現場では飛び出したパイプを下げるため、消防隊員がガスバーナーで穴を開け中に放水していました。
水の重さでパイプは地面の下へと戻っていき、午後8時すぎには人の身長ほどまで下がりました。
一体、何が起きたのでしょうか。現場では、おととしから下水道工事が行われていました。
大阪市によると、現場では掘削機で縦に穴を掘りながら、鋼鉄製のパイプを下ろして設置。その中に水を入れ、底をコンクリートでふさぎます。
その後、水を抜く作業を行ったところ、パイプ自体がせり上がってしまったとみられています。
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「地下水浮力原因」専門家
地盤工学に詳しい芝浦工業大学工学部の稲積真哉教授は、人為的なミスと軟弱な地盤が原因だと指摘します。
「水を抜くことによって、力のバランスが崩れてしまったということが、一番の原因と捉えている。周りの地盤が軟弱なために、その浮力に抵抗できなかった」
空のペットボトルを水の中に入れ、手を離すと、すぐに浮き上がってくる現象とほぼ同じメカニズムだといいます。
周囲の地下水による浮力で、パイプが押し上げられたとみています。
大阪市は、12日も新御堂筋などの通行止め区間を再開させることは難しいとしています。
(2026年3月12日放送分より)
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