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実際に棺おけに入る「入棺」体験が人気です。葬儀を華やかなものしたいという願望に応えるカラフルな葬具も話題となっています。
最期を自分で決める時代へ
海をモチーフとした骨つぼに、色とりどりの棺おけ。一見異質な葬具を開発するのは、GRAVE TOKYO・デザイナーの布施美佳子さん(52)です。
「10代・20代の子たちがうちの棺おけを見ると、何これかわいい、私もこれに入りたい。私も死ぬ時、最期はこれがいいって」
このような葬具を作り始めたのは、身近な人の死を通して知った葬具の選択肢の少なさにあります。
「もともと新卒でアパレルブランドのデザイナーをやっていて、周りにも個性的でおしゃれな人がたくさんいたんですけど、そういった人たちの最期がその人生が全く見えないような、真っ白いその人の生きてきた人生や、その人の性格とか、どんなものが好きだったとか、全然見えないような葬儀になっちゃうんだなって」
7日、東京・高田馬場で布施さんが主催する入棺体験のイベントが開催されました。
参加者は、自身の葬儀を想像し、言ってもらいたい言葉を弔辞として書きます。その後、実際に入棺します。
「だいたい葬儀の時って、みんな無言じゃないですか。どう思っていたかとか、どういうことがあったよねとか。そういう言葉が飛び交う葬儀になったら、もっと今の儀礼的なものだけじゃなくて、思い出に残る葬儀になるんじゃないかなと思います」
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夫婦関係修復きっかけにも
花入れの後は棺を閉め、参加者が書いた弔辞を代読します。
入棺体験に参加する若者も増えていて、今回は母の入棺体験の話や写真を見て興味を持った10代の女性が、その母親と参加していました。
参加者・母親(50代)
「こんな若くして、この子なりに自分の人生を考えたんだなって、すごく良かったです」
「こんな若くして、この子なりに自分の人生を考えたんだなって、すごく良かったです」
母親の入棺体験を見て…。
参加者・娘(10代)
「悲しいっていうよりかは、今までのお母さんといた人生を振り返るっていうか、複雑な気持ちだったんですけど、もし本当にこうなったら、もっと泣いちゃうんじゃないかなって思ったので、今を大切にしていこうと思いました」
「悲しいっていうよりかは、今までのお母さんといた人生を振り返るっていうか、複雑な気持ちだったんですけど、もし本当にこうなったら、もっと泣いちゃうんじゃないかなって思ったので、今を大切にしていこうと思いました」
また、2回目の入棺体験だという参加者は…。
参加者(50代)
「両親も見送っているし、義理の母も見送っているので、見送られるってどういう感じだろうという興味でいたんですけど。あの世に行く時は、誰かに迎えに来てほしいんだなという気持ちがあることに気がつきました」
「両親も見送っているし、義理の母も見送っているので、見送られるってどういう感じだろうという興味でいたんですけど。あの世に行く時は、誰かに迎えに来てほしいんだなという気持ちがあることに気がつきました」
布施さんは夫婦関係修復のきっかけになるケースもあるといいます。
「35年も一緒でいつ別れてもいいわ、なんて言っている奥さんが、旦那さんが入っているのを見て大号泣されたり」
100人いれば100通りの感想がある入棺体験。そんな機会に、自分と向き合ってみるのもいいかもしれません。
(2026年3月12日放送分より)
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