事件が大きく動きました。今年1月、東京・上野の路上で現金4億円余りが奪われた事件で警視庁は14日、暴力団幹部の男など合わせて7人を逮捕しました。役割を分担した“組織的犯行”の実態が新たにわかってきました(サタデーステーション3月14日OA)
上野“4億円強盗”7人逮捕 役割分担も明らかに
一斉にシャッターを切られるメガネをかけた男。別の男は、逮捕直後にも関わらず、緊張感がなく、大きなあくびをしていました。今年1月、東京・台東区でおよそ4億2300万円が奪われた強盗事件が14日、急展開を迎えました。
「現場から逃走していた指示役や実行役ら7人が逮捕されました」
逮捕されたのは、指定暴力団山口組の傘下組織幹部、狩野仁琉容疑者ら7人。複数の暴力団組織が絡んでいることから警視庁は、理由や経緯を調べています。
指示役は狩野容疑者と小池容疑者の2人、実行役は村田容疑者、池田大樹容疑者、伊藤容疑者の3人。逃走車両などを準備した調達役は福原容疑者と池田裕介容疑者の2人です。7人の関係性についてはこれから捜査するということです。
逃走車両は暴力団所属の父親名義
事件は人通りが少ない夜に起きました。
「1月29日の午後9時半ごろ、JR御徒町駅近くのこちらの路上で現金4億2000万円を積み込んだ車が3人組に襲われました」
両替商の男性ら7人が香港へと運ぶ予定だった現金4億2000万円を車に積み込んだ直後、口元を隠した3人組が現れました。3人組は催涙スプレーを噴射して現金を奪い、近くにとまっていた車に乗り込み逃走しましたが…
「犯行グループの車は強盗現場の目と鼻の先で、 一方通行を逆走し、ひき逃げ事件を起こしていました」
これはひき逃げ事件の30分後に現場近くで撮影された映像です。画面奥には赤色灯の灯した警察車両が確認できます。
その後、500メートルほど離れたところで「長野ナンバー」の車が乗り捨てられていました。4億2000万円を奪った犯人たちは、付近で白い車に乗り換えて逃走したとみられています。車はその後、千葉県流山市方面に向かい茨城、栃木を経由して埼玉県に入り犯行からおよそ6時間後の1月30日午前3時ごろには、川口市に到着したといいます。
逃走用の白い車はアルファード。狩野容疑者の父親名義で暴力団所属だということです。車は現在も見つかっていません。
“公園で集合し現場へ”事件前の足取りも判明 奪われた“4億円”の行方は?
事件前の足取りも徐々に明らかになってきました。
「警視庁によりますと、実行役の3人は、当日の午後8時ごろ、この公園で指示役2人と合流し、その後、車で強盗現場に向かったということです」
実行役の3人は、電車を使って公園まで向かい、指示役の2人は車で来たということです。5人は指示役が運転する車で現場まで向かったことも新たに分かりました。
こうした足取りについて、広範囲に渡り、防犯カメラのリレー捜査を行うなどして7人が浮上。逮捕に至ったということです。
奪われた4億2000万円の行方はどうなったのでしょうか?警視庁が容疑者らの自宅や関係先を捜索すると…
「現金で2750万円やスマホなど21点を押収しましたが奪ったスーツケースは見つかっていないということです」
4億2000万円の行方については捜査中ということです。台東区の強盗事件のおよそ2時間半後には羽田空港の駐車場で現金1億9000万円の強盗未遂事件も起きています。
台東区の強盗事件と共通しているのは「香港に運ばれる予定のお金だった」ということです。警視庁は羽田空港の事件も7人が関与しているのか慎重に捜査を進める方針です。