社会

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2026年3月16日 12:13

藤井聡太六冠に強まる包囲網 相次ぐカド番 王将戦、棋王戦に敗れれば四冠に

藤井聡太六冠に強まる包囲網 相次ぐカド番 王将戦、棋王戦に敗れれば四冠に
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 最近はタイトル戦でカド番に追い込まれる場面も増えている将棋の藤井聡太六冠(23)は、15日も退路を断たれた状態で大一番に臨みました。

棋王戦 一進一退の攻防に

 藤井六冠の1勝2敗と、後がない状況で迎えた棋王戦五番勝負の第4局。互いに飛車先の歩を動かす「相掛かりの型」から始まり、一進一退の攻防になりました。

 勝負所で持ち時間を費やした増田八段の「2五桂」から「3三桂成り」の攻めが、逆に藤井六冠の反撃につながり優位に。そのまま126手目で、藤井六冠が勝利しました。

日本将棋連盟 香川愛生女流棋士
「藤井棋王からすれば、そのように反撃をしていくという、そうした見立てを(事前に)されていたのがお見事なバランス感覚だったという印象です」
藤井六冠
「非常に判断の難しい将棋だったかなという気がします。(次は)最終局になるので、精一杯、頑張りたいと思います」

 これで2勝2敗の五分に戻しましたが、藤井六冠が追い込まれている状況は変わりません。

相次ぐカド番に苦しむ

当時14歳のプロデビューから29連勝
当時14歳のプロデビューから29連勝

 当時14歳という若さでプロになり、デビューから29連勝という大記録を打ち立てた藤井さん。初タイトルは2020年、17歳の時の「棋聖」でした。

藤井七段(当時17歳)
「まだ実感がないんですけど、タイトルホルダーとして、しっかりとした将棋をお見せしなければと思います」(2020年7月)
2023年10月に史上初となる将棋の全8タイトル制覇
当時21歳で史上初となる将棋の全8タイトル制覇

 そこから順調に勝利を重ね、3年後の2023年10月、史上初となる将棋の全8タイトル制覇を成し遂げました。

 まさに「藤井一強」。ところが、八冠になって1年も経たないうちに叡王戦で敗れ七冠に。去年10月に王座も手放すと、今年の王将戦、棋王戦でも負ければタイトルを失うカド番に追い込まれました。

藤井七冠(当時22歳)
「後手番で苦戦することが多くて、今後少し工夫が必要かなと感じました」(2024年12月)
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「受けて立つ」棋風も

 藤井六冠に何が起きているのでしょうか?

香川女流棋士
「藤井棋王は、ほぼ毎週のように重要な対局が続いている状態で、タイトル戦は地方での開催がほとんど。将棋の研究はもちろん、体調的にも自分のために使える時間が、どうしても減ってきてしまうのは避けられない」
藤井六冠に何が起きている?
藤井六冠に何が起きている?

 確かに、15日に対戦した2人の今年の対局数を比べると、藤井六冠の方が2倍近く多くなっています。

 さらに、将棋ライターの松本博文氏は、ライバルたちの「藤井包囲網」を挙げます。

「藤井六冠はデビュー以来『王道』と言われていた。相手の得意系を全部受けて立つと。最近はAI研究が進んだこともあって、さすがの藤井六冠も何の工夫もしないわけにはいかなくなった。それは周りのレベルが上がってきたということ。それは藤井六冠も(包囲網を)ひしひしと感じています」
重要な対局に臨む藤井六冠
重要な対局に臨む藤井六冠

 藤井六冠は、18日王将戦の第6局、29日には棋王戦の第5局と、負ければ五冠や四冠に後退する重要な対局に臨みます。

(2026年3月16日放送分より)

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