社会

ABEMA TIMES

2026年4月1日 07:00

本日スタート 自転車の青切符「歩道を走行」「片耳イヤホン」「傘差し運転」…“グレーゾーン”どうなる?

本日スタート 自転車の青切符「歩道を走行」「片耳イヤホン」「傘差し運転」…“グレーゾーン”どうなる?
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 4月1日から、自転車の交通違反に対しても「交通反則通告制度」、いわゆる「青切符」の適用が開始される。新制度の仕組みや、現場での運用における課題についてテレビ朝日社会部の上田健太郎記者に聞いた。

【映像】ひと目で分かる青切符の「反則金」

 これまで自転車の取り締まりは、刑事罰の対象となる「赤切符」のみで行われてきたが、今後は16歳以上を対象に、より簡易的な手続きでの検挙が進むことになる。青切符の導入により、違反者は反則金を納付すれば刑事手続きに移行せず、前科がつくこともなくなる。上田記者は、「これまでの赤切符では手続きの負担が大きく、不起訴になった場合に責任追及が不十分だという声があった」と導入の背景を説明する。一方で、事故に直結するような悪質な違反については、引き続き赤切符による刑事手続きの対象として残される。

 具体的な検挙対象は113項目に及ぶ。最も高額な反則金(1万2000円)が設定されているのは「ながらスマホ」で、手に保持しての通話や画面の注視が禁止される。その他、信号無視や歩道走行(原則車道通行)、傘差し運転、イヤホン使用などが検挙の対象となる。

 特に重要なポイントとなるのが「歩道の通行」に関するルールだ。自転車は「軽車両」であり、原則として車道を通行しなければならない。歩道と車道が区別されている道で歩道を走行し、検挙された場合は6000円の反則金が科される可能性がある。ただし、児童や高齢者の場合、または車道の通行が危険な場合などは例外的に歩道の通行が認められているが、その際も「歩道の徐行」が義務付けられている。上田記者は、「基本的には車道が原則というルールは変わらない」とし、歩行者優先の意識を持つことの大切さを強調した。

 さらに議論を呼ぶのが「グレーな部分」の線引きだ。例えばイヤホンについて、上田記者は「両耳にイヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態は違反になる可能性があるが、片耳で周囲の音が聞こえる状態であれば対象外となる」と解説した。また、スマホを自転車に固定してナビとして使用する場合も、手に持っていなければ「保持」には当たらないが、画面を「注視」すれば運転の支障や事故の原因になると指摘されている。傘差し運転についても、器具で固定していればハンドル操作の問題は軽減されるが、視界の確保という面で課題が残る。

 警察は制度導入後も、交通事故の危険性が低い場合は現場での「指導・警告」を基本とする姿勢を維持するとしている。しかし、現場での判断は容易ではない。上田記者は、「対象項目が多く、どこまでが検挙でどこまでが指導にとどまるのかは、実際に制度が始まってみないとわからないのが現状」と述べ、現場の警察官もルールを学びながら適用していく難しさを説いた。新制度は、気軽な乗り物である自転車のルールを再認識し、重大な事故を防ぐための大きな転換点となりそうだ。

(ニュース企画/ABEMA)

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