心筋梗塞、群発頭痛と並んで、世界3大激痛と称されることも多い「尿管結石」。昨今、発症を公表する芸能人が相次ぎ、関心が高まっている。そこで、神楽坂泌尿器科クリニックの室宮泰人院長が尿管結石になりやすい人の特徴や予防法について解説した。
尿管結石とはどんな病気か。室宮氏は「おしっこは通常腎臓で作られて、尿管という管を通って膀胱までおしっこが流れてくる。膀胱で溜めたおしっこを排泄しているが、おしっこの通り道のどこかでシュウ酸のような物質が塊を作ってしまい、尿の流れをせき止めている状態。これが尿管結石」と解説。
尿管結石になりやすい人の特徴としては「ブラックコーヒーや紅茶をよく飲む」「ほうれん草を単品で食べる」「チョコレートをよく食べる」「家族に尿管結石経験者がいる」「ストレス過多な仕事をしている」「運動をほとんどしない」「サウナで追い込みすぎ、水分補給をあまりしない」といったものがある。
室宮氏は「遺伝も大きな原因になる」とした上で、「遺伝子が問題でということもあるが、家族内だとみなさん同じ食事をとるので、家族内で同じ病気になる方が多いと言われている」と語った。また、「肥満も大きなリスク」だという。
「ほうれん草を単品で食べる」が原因となることについては「ブラックコーヒーとか紅茶とかほうれん草は、結石の原因になるシュウ酸という物質をたくさん含んだ食品になる。シュウ酸をたくさんとる方は、シュウ酸とカルシウムが結合して結石を作るが、カルシウムと一緒にこういう食品をとってもらうとお腹の中でシュウ酸とカルシウムが結合して便から出せる。吸収を下げて結石を防ぐことができる。なのでシュウ酸の食品だけでとる方、ブラックコーヒーをミルクを入れずに飲む方は結石になりやすい」と解説した。
サウナで追い込みをして水分補給をあまりしない人については「サウナは常に脱水になっている。結石を作ってしまう原因としては、おしっこの流れが滞ってしまってシュウ酸が塊を作ってしまうという状態なので、脱水になっていると尿の流れが悪くなって、石ができやすくなる」と説明した。
結石について「シュウ酸とカルシウムが結合してシュウ酸カルシウムという物質でできていることが多い」として、大きさについては「10ミリが(手術の)基準になっていて、10ミリ以下だと尿管の細い管を通ってくることができることが多いので、自分でお水をいっぱい飲んでもらって出してもらう。10ミリを超えてくる方はどこかで引っかかってしまって、ものすごい痛みを感じる方が多いので、10ミリを超えたら手術を検討していく」と語った。
「最大でどれくらい?」という問いに、室宮氏は「最大は腎臓にある石だと、腎臓を全部覆い尽くすような結石も見たことがある。(そうなると尿管には落ちず)腎臓にとどまってしまう」と回答。「腎臓で痛みを感じる?」という質問には「腎臓の方は逆に痛みを感じない。尿管に落ちて来ない限りは、基本痛くない」と語った。
一般的に尿管結石になるのは、男性は40代から50代、女性は50代以降がピーク。男性は7人に1人、女性は15人に1人の割合と言われている。なぜ男性のほうがなりやすいのか。
「一般的に石ができやすい方は、イメージとしては太っていて働き盛りでお酒が好きで、不摂生している方。そういう方をイメージしてもらうと、男性のほうが女性よりは2、3倍多いのではないか」(室宮氏)
さらに、「年々患者数は増えている」を語った室宮氏。では、尿管結石を放置するとどうなるのか。「放置しておくと、最悪は腎臓の機能がなくなってしまう。最悪、透析になってしまう可能性がある」と注意を促した。
予防対策については「一番は健康的な生活、生活習慣を見直していただくことになる。あとは脱水を起こさないようにお水をたくさん飲んでいただくことと、クエン酸を摂取していただくと結石が固まりづらい。柑橘系のもの、ミカンとかグレープフルーツとか。お酒もレモンサワーにしてもらうとか。そういうので予防はできるのではないか」と語った。
水分補給をする際の飲み物について「可能であれば、カフェインやアルコールが入っていないものがいい。カフェインやアルコールは飲んだあとに体の中がちょっと脱水になる。そのときに結石の発作が起きやすくなるので、基本的には麦茶や水などがおすすめ」とした。
「ブラックコーヒーをやめられない」という発言に対しては「ブラックコーヒーはシュウ酸がたくさん入っているので、カルシウムをとにかく一緒にとってもらうのがいい。サプリメントでも構わないと思うので、カルシウムのサプリメント。コーヒーの場合は本来は牛乳を入れてもらって、カルシウムとシュウ酸を一緒にとってもらうと、結石にはなりづらい」とアドバイスした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)