元衆議院議員の山尾志桜里氏が23日、Xに「『9条守れ』と『アメリカに媚びるな』の両立は不可能だということにそろそろ気づいてほしい」と投稿し、大きな議論を呼んでいる。
この投稿に対し、ネットでは「9条を捨てたらアメリカにいいように使われる」「9条があるからこそ、媚びることなく堂々を(派兵を)拒否できるなどの声があがっている。『ABEMA Prime』では、山尾氏が投稿の真意について語る場面があった。
■「『9条守れ』と『トランプに媚びてみっともない』と言う人が重なっていることへの違和感」
Xでの投稿が数日で300万インプレッションを記録したことに、山尾氏は「びっくりした。全然狙っていなかったが、こんな地味で分かりにくい議論にこれだけの反響があった」と語る。
投稿の真意について、「きっかけは日米首脳会談で、それに対する反応を見ていたときに、『9条を守れ』と言う人と、『トランプに媚びてみっともない』と言う人がほぼ重なっていることへの違和感だった。これはずっと戦後続いている課題だと思うが、そろそろ普通の話をしなければいけないと思っている」。
さらに、「アメリカに媚びないためには強くして仲間を増やすしかない。強くなっていかなければいけないし、仲間を増やすためには協力して魅力のある国でなければいけない。経済や価値や軍事などいくつか要素はあるが、お金はあるが丸腰、いい人だが丸腰では、どう考えても強くなれないし、仲間も増やせない。戦力を持たない9条というものと、戦力として自律的な防衛を強く高めていこうという今の現実を噛み合わせる必要がある」との見方を示した。
■際限のない解釈改憲からの卒業
憲法9条の現状について、山尾氏は「日本には成文憲法があり、そこに戦力を持たない、交戦権を使わないと書いてある。この乖離が際限のない解釈改憲を生んで、安全保障政策のリアルな議論を阻んでいる。安保法制の時も、議論の9割が『これは9条に反するのか、反しないのか』という憲法論に取られ、国民を守るための議論にほとんど労力が割かれなかった。もうそういう時代は卒業するべきだし、国民も自分たちが参加できる国防の議論をやってくれという状況だと思う」。
自衛隊の位置づけについては、「戦力として認めるべきだというのはマストだと思う。特定の超大国に依存する安全保障は、これ以上生存戦略としては成り立たない。日米同盟とアジアの枠組み、そしてミドルパワーの枠組みを同時並行的に進めていかざるを得ない」とした。
(『ABEMA Prime』より)