京都府南丹市で安達結希さんが遺体で見つかった事件。
残された謎や警察が水面下で行った捜査について見ていきます。
■「首しめつけて殺した」安達容疑者“通勤経路”に遺留品点在
安達優季容疑者は逮捕前、「首をしめつけて殺した」という趣旨の話をしていたことがわかりました。
結希さんの死因については特定できていません。
結希さんが行方不明になった、当日の朝について、共同通信によると、安達容疑者が職場に「家でごたごたがあったので休む」と連絡していたことが勤務先の関係者への取材でわかりました。
結希さんが行方不明になった3月23日の状況です。
「車で小学校に送り届けた」と話しています。
ただ学校によると、校内に設置された防犯カメラに結希さんの姿は映っていませんでした。
午前8時半ごろ、担任が結希さんの欠席を確認します。
午前11時50分ごろ、卒業式の後に、学校が母親に電話連絡し、行方不明が発覚しました。
「学校まで子どもを送って行ったが迎えにいくと学校に行っていないと言われた」と110番通報があったということです。
安達容疑者のスマホを解析したところ、捜査関係者によると、結希さんが行方不明になった3月23日ごろに、遺体を遺棄する方法を検索した履歴があったということです。
遺留品の点在と遺棄との関係について、警察は4月18日、遺体がいったん遺棄された可能性があるとして、自宅から直線距離で約2キロに位置する公衆トイレ周辺を現場検証しました。
地図で位置関係を確認します。
3月23日、結希さんが行方不明になりました。
3月29日、小学校から約3キロ離れた場所でリュックが見つかり、
4月12日、約6キロ離れた場所で、結希さんのものとみられる靴が見つかりました。
翌日の4月13日、小学校から約2キロ離れた場所で遺体が見つかりました。
4月18日、現場検証が行われた公衆トイレは自宅から約2キロ離れた場所です。
遺留品などをつなぐと、リュックが発見された場所、靴が発見された場所、現場検証された公衆トイレ、これらは、安達容疑者の自宅から勤務先をつなぐ府道453号に沿っているのがわかります。
「いずれも容疑者の生活圏内。なぜ生活圏外としなかったのか、もしくは出来なかったのかが事件全体の動機の解明につながる」
■男児遺体 複数箇所に移動か いつ?どうやって?
いつ、どうやって遺体を複数箇所に移動したのでしょうか。
新たにわかったことです。
3月23日、行方不明になった当日、結希さんが自宅で朝食をとる姿を親族が確認していました。
不可解な言動です。
安達容疑者が学校から結希さんが登校していない旨の連絡を受ける前、関係先に「子どもがいなくなった」と電話していたことが、捜査関係者への取材で判明しました。
「結希さんを学校まで送ったあと、南丹市のどこか別の場所に連れていって殺害し、その場に遺棄した」という趣旨の供述をしています。
安達容疑者は、結希さんの遺体を複数の場所に移動させて隠していたとみられています。
■遺体・靴を発見 スマホ・カーナビ・ドラレコ捜査で分かる情報
警察の捜査で分かる情報についてです。
警察は、逮捕前にスマホを解析し、安達容疑者のスマホの位置情報の履歴などから捜索範囲を絞り込み、遺体や靴を捜索し、発見に至りました。
一般的なスマホは、ナビなどに使うGPS機能があります。
設定によっては、過去の位置情報が記録されており、いつ、どこにいたのかをあとから確認できる場合もあります。
位置情報を入手後、靴が発見されるまでは、短期間だったとみられます。
「スマホ本体を押収できるかどうかで解析時間が変わる」
押収した場合、地図やSNSなど、アプリが位置情報を記録しているので、短時間で解析可能です。
スマホ本体を押収できない場合、警察は裁判所の令状などを得て、携帯電話会社に開示請求をします。
そうすることで、GPS、または、通信基地局の情報から、位置情報を把握することができます。
押収した場合より時間はかかりますが、位置情報の把握は可能です。
「『どこにいたか』だけでなく『どのくらい滞在したか』『移動速度』などもわかる。移動速度から、移動手段の推測も可能で、全容解明につながる情報」
カーナビについてです。
結希さんが行方不明になった3日後に、警察が自宅で捜索活動をしました。
カーナビを調べているとみられる様子もありました。
ドライブレコーダーです。
警察は容疑者の車のドライブレコーダーを解析。
その結果、3月23日に学校に向かう様子は確認できました。
一方で、映像の一部が欠落していることがわかりました。
また結希さんが行方不明になる前、安達容疑者の車に乗ったかは明らかになっていません。
「削除されたデータの復元が可能な場合があり、復元できなくてもスマホの位置情報や目撃情報などと合わせ『防カメリレー』のように容疑者の行動を確認できる」
■SNSで拡散“デマ情報” 台湾テレビ局は誤報で謝罪
事件をめぐってデマ情報も飛び交っています。
台湾のテレビ局では誤報で謝罪しました。
「逮捕された父親は中国人」という誤情報を報道したとして、台湾のテレビ局が4月17日に謝罪しました。
捜査関係者によると、容疑者は日本国籍だということです。
誤報の影響について、当該の動画は既に削除されました。
しかし、この台湾での報道が日本語に翻訳され、さらにSNSで拡散されることになりました。
SNSでは別のデマもありました。
「施設で処理されてしまっていたら、遺体も証拠も出てこないだろう」といった投稿もありました。
「まったくの虚偽、デマです」と市の担当者は否定しています。
施設は地元の猟友会が運営していて、常駐の職員はいません。
『施設職員』という肩書そのものがあり得ないといいます。
デマの影響です。
「いきなり電話をしてきて名乗りもせず『(安達容疑者の親族)いらっしゃいますか』と言ってくるユーチューバーのような人もいた」と話しています。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年4月20日放送分より)


















