ゴールデンウィークが始まりましたが、帰省の際の祖父母世代の『孫疲れ』が話題となっています。
祖父母世代には、子育て世代の帰省が金銭面や体力面で大きな負担になっています。
どうすれば良好な関係を築けるのかも、みていきます。
■物価高影響?GWの平均予算減 節約で実家帰省
ゴールデンウィークの旅行動向です。
一泊以上の旅行に行く人は、23. 4%、行かない人は、76. 6%。
国内旅行者数は、2390万人、海外旅行者数は、57万2000人。
国内旅行者のうち『帰省』は、17. 5%です。
ゴールデンウィークの平均予算は、2026年は、2025年より1577円減って、2万7660円です。
コロナ禍を経て、外出・旅行需要が回復した2023年以降、最も低い水準です。
「毎年、GWには家族3人で旅行に行っていたが、物価高の影響で家計が厳しく、今年は実家に帰省することに」
「飛行機代の値上がりと、円安のため、ハワイ旅行を諦めた。代わりに、千葉・九十九里の実家に帰省し、海を楽しもうと思う」
子育て世代が帰省する目的です。
「親に子どもを見せたり、家族とゆっくり過ごすのがメインです。親戚みんなでバーベキューをしたり、実家に帰るとやっぱりほっとします」
「観光地に連れて行ってもらい、美味しい食事もごちそうになり、楽しく過ごせました。親に子どもを会わせることができて良かった」と話しています。
ただ、ゴールデンウィークの帰省は、世代間で考え方に違いもあります。
孫に聞きました。
「祖父母の家に帰省したい」と思っている人が、73. 5%。
一方で、祖父母に聞きました。
「孫に帰省してほしい」という人は、54. 3%。
「してほしくない」という人も、45. 7%いました。
「いつの時代でも、『孫は来てうれしい、帰ってうれしい』ものだった。帰省で親子や祖父母が会うことは本来楽しいことだが、受け入れる祖父母にとっては、負担となり“孫疲れ”につながる場合も」あるということです。
■帰省で“孫疲れ” 食事や洗濯 無理してごちそう振る舞い…
実際の“孫疲れ”のケースです。
海外で暮らす孫を持つ、80代の夫と70代の妻の夫婦です。
孫が帰省する際は、頻繁に行き来できないため約1カ月滞在します。
祖父母は、食事の準備や洗濯などすべてを担当。
帰省した父母は、“お休みモード”で家事をしません。
「2家族で4人の孫がおり、帰省のタイミングがかぶるときはさらに大変。簡単に会える距離ではないので、孫の顔を見ると活力が出るが、帰った後1、2週間は何もしたくないと感じる」と話しています。
2つ目のケースは、男子高校生の孫を持つ、年金暮らしの70歳男性です。
孫が帰省する際は、食べ盛りの孫のため、毎晩ステーキや寿司、焼肉など無理してごちそうを振る舞います。
その結果、夫婦2人の1カ月分の食費を、わずか3日で使い切ってしまいました。
「年金生活なので、つつましく穏やかに生活しているが、孫に会えることがうれしく、つい見栄を張ってしまう。孫が来ることで、自分の生活のペースが乱れると感じることも」あると話しています。
■言うに言えない祖父母世代の『経済的・身体的負担』
孫疲れの悩みについて、祖父母世代は、なかなか言葉にできません。
『経済的負担』です。
65歳以上の夫婦で、無職世帯の家計収支は、実収入が25万4395円で、可処分所得は22万1544円。
消費支出は26万3979円で、毎月約4万2000円の赤字です。
一方で、1年間に孫に使うお金は、2023年は約14万3000円でしたが、2025年は約18万円と、2年で約3万7000円増えました。
祖父母世代の経済的負担が大きくなっています。
「孫は、ゲームセンターのカードゲームが大好き。楽しむ姿がかわいらしく、ついお金を出してしまうが、気付くと2000〜3000円使ってしまうこともある」
「地方から年3回帰省する孫たちの最大の目的は、テーマパークへ行くこと。喜んでもらおうと、最初にチケット代を出してあげたが、それが今は当たり前になってしまった。年金暮らしをしている中で、この出費はかなり痛手」
そして、祖父母世代の『身体的負担』です。
この50年で、女性の平均初婚年齢は、1974年の24. 5歳から、2024年の29. 8歳へと晩婚化が進んでいます。
そして、母親の第1子出生児年齢は、1975年の25. 7歳から2024年は31歳に。
晩婚化で、出産年齢も上昇しています。
その結果、祖父母世代の初孫誕生時の年齢は、1961年の夫58. 2歳、妻55. 4歳から、2009年は夫63. 8歳、妻60. 5歳に。
初孫を迎える祖父母世代の年齢が上がり、体にかかる負担が大きくなっています。
「息子家族は、孫のほか大型犬も連れてくる。孫と一緒に犬の散歩に行くのは楽しいが、かなり疲れてしまう」
「以前、公園に遊びに行った時、1人がけがをしてしまった。その後はかなり気をつけているが、体が素早く動くわけではないので、いざという時のことを考えると不安だ」
「毎年GWは、孫の誕生日会をやっている。しかし、最近体調が悪く、来年はやってあげられるかわからない。ただ、心配をかけたくないので、体調のことは娘に言いづらい」
「祖父母世代は、限界まで頑張ってしまう。大人数の食事の準備はうれしいけれど、しんどいこともある」
「耐えきれなくなって、『もう来ないで』というときには、すでに手遅れであることが多い」
■祖父母世代・子育て世代 良好な関係保つ関わり方とは
では、子育て世代と祖父母世代、お互いどうすれば良いのでしょうか。
棒田さんに聞きました。
子育て世代の心がけです。
●祖父母世代がしてくれたことへ、感謝の気持ちを言葉で伝える。
●自分たちが子どもだったころの“若くて元気な親”のイメージをアップデートする。
祖父母世代の心がけです。
●体もお金も無理をしない。
●自分のライフスタイルも大切にし、断る勇気を持つ。
「考え方は、祖父母世代も子育て世代も、みな違うので、コミュニケーションをとり、時には折り合いをつけて付き合うことが大切」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年4月30日放送分より)















