6日、千葉県のローカル鉄道「銚子電鉄」に、新たな駅長が誕生した。その名も「なかのさん(仮)」。かわいい駅長ということだが、一体何者だろうか?
銚子電鉄奮闘記 ネコ駅長就任
千葉県のローカル鉄道・銚子電鉄。経営難が続く中、本社がある仲ノ町駅で6日、救世主として期待される「新駅長」が就任した。
「これまで駅を訪れるお客様に、笑顔と癒やしを届けてくれた『なかのさん(仮)』には、これからも無理のない範囲で仲ノ町駅を見守っていただきたい」
「それでは『なかのさん(仮)』入場してください。皆様、優しい拍手でお迎えください」
にゃ、にゃ、にゃんと、新駅長になったのは、生後11カ月の子ネコ(メス)、その名も「なかのさん(仮)」だ。
「(Q.なかのさん(仮)との出会いは?)去年10月14日、『鉄道の日』ですね。ご縁を感じます」
「(Q.その時のなかのさん(仮)の様子は?)非常に弱っていて目も開かない状況」
去年10月14日の早朝、駅舎前にある自動販売機の下で鳴いていたところを出勤した職員が保護したという。
「すぐ目の前が道路なので、ひかれちゃったら危ないということで」
当時、保護した時の映像がこちら。保護してすぐに病院へ連れていき治療。元気になった「なかのさん(仮)」は、見習社員として採用された。
仕事内容は癒やしの提供
「しばらくの間、詰め所があってみんなでかわいがってきたが、やはり飼い主がいたほうがいいということで、地域おこし協力隊の人に飼ってもらいながら、週末をメインに不定期の出勤という形で、皆様に『笑顔』『癒やし』を(提供している)」
体調や気分を考慮しているため出勤日は不定期で、健康管理を最優先し、土日を中心に1日2時間ほど駅で勤務している。
仕事内容は、主に来訪者への癒やしの提供だ!
「ふわふわしていて、かわいかったです」
小学1年生
「かわいかった。ちょっとだけさわって結構ふわふわだった」
神奈川 在住 50代
「癒やされますね」
「癒やされますね」
「また来たいですね」
「またね、ネコちゃんにも会いたいし、電車も乗りたいね」
電車のお見送りも業務の一部だが、電車がホームに入ってくると…大きな音にまだ慣れないのか、担当者の背中に一時“ひにゃん(避難)”することも。
なかのさん(仮)は、1月に見習社員になってから、わずか4カ月ほどでネコ駅長となった。
その背景には、長年思い続けた竹本社長の願いがあった。
長年の願いがかなった
6日、千葉県のローカル鉄道、銚子電鉄・仲ノ町駅の新駅長となった「なかのさん(仮)」。一体なぜ、ネコの駅長が誕生したのか?
「君ヶ浜駅にも『きみちゃん』という銚子電鉄非公認駅ネコがいた。もう亡くなってしまったが」
銚子電鉄の無人駅・君ヶ浜駅に住み着いたネコ、きみちゃん。2009年から2016年まで、およそ7年にわたって、銚子電鉄を見守り続けた駅ネコだ。
銚子電鉄・君ヶ浜駅前には「きみちゃん」をたたえたレリーフがある。
銚子電鉄は、3年前に和歌山電鉄と姉妹提携を結んだ。そこには…。
「和歌山電鉄、ネコ駅長として非常に有名。姉妹提携を結んだころから、なんとかネコ駅長見つけて、駅長に就任してもらいたいという思いがずっとあった。去年、西上と2人で虫取り網持って」
地域ネコを保護しようと思ったそうだが、なかなかネコと出会う機会がなかったという。
そんな時に巡り合ったのが、なかのさん(仮)だったのだ。
名前に込めた思い
なかのさん(仮)の名前ですが、そこには、竹本社長のある思いがあった。
なかのさん(仮)の名前ですが、ネコ担当の馬上さんが「なかのさん」案を竹本社長に打診したそうだ。それを聞いた社長は、「なかのさん」という名前の中に、太陽の「SUN」が含まれているので、銚子電鉄の行く末を照らしてほしいという思いが浮かんだという。
また、個人的に、中野信子さんに銚子電鉄に来ていただいた思い出があるので、「なかのさん」という名前を、より良く感じたそうだ。
そして、この(仮)の部分、名前が現在は仮のためだそうだが竹本社長は、「(仮)」が定着している部分もあるので、6月末に行われる定時株主総会で、「第3号議案」的に、「(仮)を外すかどうか」議案として提出し話し合おうと考えているそうだ。
賛成が過半数の場合は、(仮)が外れ「なかのさん」、反対が過半数の場合は「なかのさん(仮)」が名前として正式採用となるようだ。
グッズ展開も
そして、経営難の銚子電鉄だが、早くも、なかのさん(仮)のグッズ展開もしている。
なかのさん(仮)の勤務中の写真が1カ月ごとに収められたカレンダー。よく見ると、「駅でお仕事するなの」といったコメントが付けられている。
そして、銚子電鉄の制帽などを被ったなかのさん(仮) のイラストのアクリルキーホルダーがある。カレンダーやキーホルダーは、仲ノ町駅の売店のほか、銚子電鉄のオンラインショップでも販売されている。
そして、なかのさん(仮) の写真やイラストが描かれた缶バッジ。こちらは、仲ノ町駅の売店でしか扱っていないそうだ。
どのグッズにも、「(仮)」が入っているが、もし来月の定時株主総会で「(仮)」が外れた場合には、これらはレアなものになるかもしれない。
ネコ駅長 全国で活躍
なかのさんのようなネコ駅長は、全国でも活躍している。ネコ駅長といえば、VTRでも触れていた和歌山電鉄の「たま駅長」が有名だが、今年から3代目が就任している。
今年1月、和歌山電鉄の貴志駅に3代目駅長として「よんたま」が就任した。
和歌山電鉄では、2007年に初めてネコ駅長が就任。「たま駅長」をモチーフに改造した電車が作られるなど、ネコ駅長は、和歌山電鉄のシンボルとなっている。
そして今回、駅長となったのは「よんたま」だけではない。
伊太祈曽駅の駅長に「ごたま」が、さらに、駅長候補生として「ろくたま」が仲間入り。にゃんとも可愛いネコ駅長だが、みんな初代のたま駅長と同じ三毛猫だ。
ローカル線のシンボルに
他にも、福島県の会津鉄道の芦ノ牧温泉駅では、2023年11月に「さくら」が3代目の名誉駅長に就任。「2代目ネコ駅長」の妹だ。これまで、アテンダントとして乗客の出迎えなどをしてきたそうだが、現在も、兄の跡を継いで会津鉄道のPRにつとめている。
そして、広島県にあるJR芸備線の志和口駅では、おととし3月に2代目ネコ駅長に赤い首輪の「やまと」、そして副駅長に青い首輪の「ちどり」が就任。およそ100匹の猫の中から選ばれた地域ネコの兄弟だそうで、業務内容は地域に明るい話題や元気と活力をもたらすことだそうだ。
(2026年5月8日放送分より)



















