異例のペースで出没するクマに、対策も進化しています。クマ対策の最前線「熊ソニック」とは、どんなものなのでしょうか。
相次ぐクマ被害
歩道をゆっくりと歩くクマ。すぐ横には道路を走行する車も確認できます。
11日午後2時半ごろ、北海道興部町の市街地近くで撮影された映像です。クマはその後、道路脇の茂みへと姿を消しました。撮影者によると、体長はおよそ2メートルだったといいます。
7日、福島県会津若松市の観光施設にクマが現れました。クマは画面右下に見える壁沿いを走ると、90度角度を変え画面奥の茂みの方向へ消えていきました。
「歩いて回っていたんですけど、さっき歩いたところ振り返ったら、クマみたいなのが出てきて。(クマの)動きが思ったより速かった」
この映像は、東京から訪れていた観光客が撮影しました。
「タイミング悪かったらというのが、後から考えたら怖かった。クマが出るなんてみじんも考えてなかった。想像していなかったので、びっくり」
施設は観光客にクマ鈴を貸し出すなどの対策を取っています。
福島県は先月、中通りと会津地域を対象に発令中の「ツキノワグマ出没注意報」を「特別注意報」に引き上げました。
別の日に南相馬市を走る車のドライブレコーダー映像です。
県道の歩道脇から突如クマが。クマは車を一切気にすることなく道路を横断していきました。撮影者によると、クマの大きさは1メートル以上はあったといいます。
福島県の磐越自動車道では10日、横断してきた体長およそ1メートルのクマと乗用車が衝突。倒れたクマに後続の車4台が、次々と乗り上げる事故が起きています。
道路脇の茂みへ姿を消した一頭のクマ。岩手県で釣りをしていた男性が遭遇したクマです。
「川で釣りをしていた時に、山側からパキパキと枝が折れるような音が不自然に聞こえたので、『もしかしたら何かいる』と思って、急いで釣りをやめて道路に出たら、道路の真ん中にクマがこちらを見ているのでびっくり。後ずさりしながら、刺激しないように逃げた。20秒ぐらいずっとクマを見つめて、それでも逃げない」
男性はとっさに車へ逃げ込み、音をたてたことで、ようやくクマは離れていったといいます。
同じ岩手県では10日、盛岡でワナの中で暴れるクマが捕獲されました。クマは箱わなの隙間から手を出し激しく暴れています。
「熊ソニック」とは?
岩手県盛岡市では10日、体重60キロのクマを捕獲。毎日のように現れるクマ、各地で対策に追われています。
村の至る所にスピーカーが設置されているここは、山あいにある人気の観光地・白川郷のある白川村です。
白川郷では去年10月、スペイン人男性がシャトルバス乗り場の近くでクマに腕をひっかかれ軽いけがをする被害がありました。白川村でのクマの目撃件数も、前の年のおよそ4倍に急増しています。
こちらへ向かっていたクマが、機械音を聞くと逃げるように下がっていきます。これは北海道で実証実験をした際の様子。このクマの様子を見るだけだと、十分効果があるように見えますが…。
白川村に新たに設置された“熊ソニック”は、スピーカーからクマが嫌がる高周波の音を発生させて、最大およそ200メートルの範囲に“音のバリアー”を作り、クマの接近を防ぐ仕組みです。
「(実験をした富山・南砺市では)100メートル以上、クマが後退し始めまして。その後は、カメラにも映らないぐらいの状況になった」
「嫌な音を発してクマを中に入れない。効果持続するだろうと」
(2026年5月11日放送分より)









