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5日、長野県阿智村に住む母親(50)と長女(13)、次男(10)が遺体で発見された。
「母親から暴力をふるわれた」──。同日午前3時過ぎ、長男が頭にけがを負った状態で村内の交番に駆け込んだ。署員が現場に急行。民家の外から声をかけたところ、反応はなかったという。
それからおよそ5時間後の午前8時20分ごろ。警察が家の中に入ったところ、3人の遺体を発見。当時父親は不在だった。
その後の警察発表によると、子ども2人は寝室の布団の上で発見。首に絞められた痕があり、司法解剖の結果、死因は窒息死。そして母親は浴槽の中で溺死。自殺の可能性が高いということから、無理心中を図った可能性もあるとみて捜査は続いている。
ここで一つの疑問が浮かび上がる。長男が交番に駆け込んできて警察が家の中に入るまで、およそ5時間。なぜそんなに時間を要したのだろうか。元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は日本の交番システムにその原因があるという。
「交番員は早い段階で家に行っていたと思う。(権限がないため家の)中へ入れない。外から『おりますか』と声かける。この事案は刑事課が扱う。話を聞く前に病院に行き治療を受ける、診断書をもらう、そして事情聴取を受けながら被害調書を取る。それから現場へ行く。(交番員から引き継いで)刑事がやるのでどうしても時間がかかる」
これが「空白の5時間」の真相のようだ。
「一般の方は交番に届け出たら、交番員が全部やってくれるかと思う。交番ははっきり言って受理だけ。あとは専務員、刑事や交通課員、生活安全課に引き継ぐ。これが現状だ」(秋山氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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