福島県の磐越道で高校生ら21人が死傷したバス事故。部活動の遠征時の安全管理の現状も見えてきました。
運転の男 元教え子が証言
警察によると、若山哲夫容疑者(68)はこう語っているといいます。
事故当日の朝4時42分ごろ、新潟市内に設置された防犯カメラの映像では、若山容疑者が運転していたとみられるマイクロバスが前の車との距離を取りながらゆっくりと進む様子が分かります。
その7分後、別のカメラではマイクロバスは交差点を左折。その先にある北越高校の方へ走っていきます。
さらにおよそ45分後。北越高校男子ソフトテニス部の生徒20人を乗せたとみられるマイクロバスの様子が。この時はスピードが出ているように見えません。
しかし、若山容疑者が別の高校で陸上競技を指導していたころの教え子はこうコメントしています。
当初は地元のバス会社を利用していたものの、途中から若山容疑者がレンタカーを借り、自ら運転するようになったといいます。
11日夕方、蒲原鉄道に国土交通省・北陸信越運輸局の監査が入りました。
国交省の関係者によると、去年5月からの1年間で、高校名義のレンタカー契約は27件。そのうち今回を含む9件は、蒲原鉄道の営業担当者を運転手として契約したもので、男子ソフトテニス部のほか複数の部活動でも使用されていたということです。
レンタカー見逃し なぜ?
10日に行われた北越高校の会見でも、過去に男子ソフトテニス部の遠征で、レンタカーが使用されていたことが明らかになりました。
寺尾宏治顧問
「昨年度は12回中、3回がマイクロバスのレンタカーでした。残りのうち5件が貸し切りバスになります」
事故後、請求書を確認したところ、3回分の請求書に「レンタカー代」「人件費」と記載されていたことでマイクロバスが「レンタカー」だったことが発覚。
顧問は総額を確認したのみで、項目を見逃していたといいます。
事故当日も「レンタカー」だと気付くことはなかったのでしょうか。
1回の遠征費用は、およそ20万円〜30万円。遠征後に、保護者から徴収していました。
では、貸し切りバスとマイクロバスのレンタカーとでは費用面にどのくらい違いがあったのでしょうか。
「(Q.少しお安くというのは?)行程が違っていたりですとか、日程が違ったりするので、肌感覚ではあるんですけど、半分までは安くはなっていない」
「費用については、もちろん世間話的なところで『高くなったよね』とか、そんな話を過去にしたことはありましたけども、今回の遠征について電話で『安くしてほしい』『レンタカーにしてほしい』というようなことは一切申し上げておりません」
男子ソフトテニス部では、学校側が運転するレンタカーの手配も蒲原鉄道に依頼。他の複数の部活でも、顧問が各自でレンタカーを借りて遠征していたことが確認されています。
しかし、過去には事故も。
部活動の遠征について、学校側に問題は?
「部活にすべてを丸投げ状態だったということは、学校として気付かずに長年いたということは、責任は大きいというふうに思っております」
私立高 部活動の移動は?
高校の部活動の移動は、どうなっているのでしょうか。
新潟県内のスポーツ強豪校の私立高校では…。
円山宏大教諭
「部活は野球部の顧問です。(車移動)3時間圏内は日帰りでの遠征を行ってます。私か、もしくはコーチが(バスを)運転しております」
こちらの高校では、生徒の登下校の送迎と部活の遠征のためにスクールバス8台を所有。遠征時は「中型」や「大型」の免許を取得している顧問の教諭がバスを運転します。
県内の遠征の場合、バス会社に発注すると12万円ほどですが、自前のバスと教諭の運転だと3万円ほどで済み、その分保護者の金銭的な負担を減らせるといいます。
「(Q.バス会社に発注する時もあるのか?)関東方面まで行く時には、業者に頼むっていう任せるケースもあります」
部活の遠征で、事故は一度もないということですが…。
今回、北越高校の事故を受けて、これまで以上に安全管理を徹底していくといいます。
新潟県立高では厳格ルール
一方、県立高校では公共交通機関や営業用の貸し切りバスを使っての移動が原則。
時間帯の問題などで困難な場合、例外として、学校などが所有するマイクロバスの使用も認めています。
「運転するのは登録した学校職員に限られます。過去1年間に無事故無違反でないとドライバーに登録できません。生徒を引率する場合には、書面で生徒、保護者の同意を得なければならず、県内の移動は、ドライバーは1人、県外の場合は2人になります」
(2026年5月12日放送分より)











