12日、皇居で「春の叙勲」の親授式が行われ、天皇陛下が勲章を手渡されました。受章者はどのように選ばれ、どんな準備をするのか。意外なサービスも調べてきました。
実は身近な「叙勲」
「あなた、こっちよ」
「こっちか」
大臣経験者も戸惑う叙勲。12日、皇居で春の叙勲、大綬章の親授式が行われました。
今回、勲章を受けたのは3875人。褒章は631人です。春と秋を合わせれば、遠い話のようで身近なところにいそうな気もします。
黄綬褒章 木下美穂里さん
「陛下のオーラが」
去年、ネイリストとして初めて黄綬褒章を受章した木下美穂里さんです。
「(大臣から)賞状をもらう時、一切声を出さず黙読していた。『なぜ黙読なのか』と聞いたら、『天皇陛下からの賞状なので、声に出して読まず黙読で渡す』と説明を受けて、本当に天皇陛下から、ちょうだいしているんだ」
そもそも「勲章」と「褒章」、何が違うのでしょうか。
勲章は、70歳以上で国家や社会に功労のある人に贈られます。
一番高位の大勲位菊花章頸飾は吉田茂元総理、次ぐ大勲位菊花大綬章には橋本龍太郎元総理と、歴代の内閣総理大臣が名を連ねます。
今回、受章した今村元復興大臣は、旭日大綬章。「機動戦士ガンダム」の総監督・富野由悠季氏は、旭日中綬章を受章しました。
一方、褒章です。
春は、フィギュアスケートのりくりゅうペアが紫綬褒章を受章しています。
褒章はボランティアや農業、科学、スポーツなど各分野で業績を上げた人が、年齢に関係なく選ばれます。
選ばれたら何もらえる?
そして、気になるのは、何がもらえるのか。木下さんは褒章と勲記、そして…。
「帰りの車中で天皇陛下からいただいた生菓子。みなさん喜んでいた」
「(Q.どのように食べた?)緊張して、1人で味わうのはもったいないなと、家族で分けていただいた」
ちなみに明治時代には年金が支給されました。勲一等で年額800円、1941年に廃止されています。
では、どんな人が、どう選ばれるのでしょうか。
「ネイリスト事務局から候補にあがったと連絡があった。私のプロフィール、活動経緯、資料作成から始まった」
これは国立公文書館にある、漫画家・手塚治虫さんを推薦する功績調書です。「漫画界を支える幾多の後進を指導、尽力してきた」と書かれています。
都道府県や、関係団体から推薦された人から、各省庁が候補者を選考。内閣府賞勲局での審査を経て、閣議決定の後、天皇陛下の御裁可を得ます。一般推薦で選ばれることもあります。
右も左も分からない叙勲の準備。サポートしてくれる専門の会社があります。
「『叙勲受けるけど、何をしたらいいの?』という質問が多い」
もしあなたが受章したら?何を着ていく?陛下に何を話す?
“叙勲をサポート”する会社とは?
受章者も戸惑った叙勲。
「(佩用金具は)実は事前に準備してくださいと。どこで準備したらいいんだろうと」
もしあなたが、家族が、勲章をもらうことになったら…。専門の会社が、サポートしてくれます。
「受章が分かると、新聞発表の時、お祝いの言葉や電報などをもらう。それをもらった後は、お礼のあいさつ状をすぐに作成」
宿泊先の手配、着付け・ヘアメイクの手配だけでなく…。
皇居へ行った後は…。
記念写真や勲章も入れられる、額の手配をしてくれます。
行って終わりではありません。
推薦してくれた人へのお礼状の手配や、お祝いに来た人に渡す菓子や、返礼品の手配もしてもらえるそうです。
さらにこんな心配も…。
12日、陛下に拝謁するのは大綬章及び重光章を受章した人で、それ以外の人は、別の日に希望する受章者すべての方が拝謁できるということです。
天皇陛下に会ったら…。
(2026年5月12日放送分より)











