東京・清瀬市の公園の中に突如現れた、緑と赤のレトロな車体。かつて、日本の豪華客車の先駆けとして誕生し、全国を駆け巡った伝説の寝台車「夢空間」だ。現役を退いた後、清瀬市の新たなランドマークとしてよみがえった。
5月2日からは、車内でレストランの営業もスタート。当時のメニューを再現した料理のほか、地元食材を使ったメニューも用意されている。
利用客は「スープとビーフシチューとデザートがあった。平成とかバブル期の雰囲気を感じた」「チョコレートタルトとご当地サイダーなど、すごく豪華だった」と話した。
しかし、その展示にかかった費用は、あわせておよそ2億1800万円。都の補助金や、クラウドファンディングも活用されている。
市民からは「私はそんなに賛成していません。撤去するのもお金かかるし、ちゃんと経営してください。ただ、それを税金で賄うことはやめてください」と批判の声も上がる。
このプロジェクトを進めたのは、前の市長。今年3月の選挙で当選し、就任した原田ひろみ氏(新市長)は、当選前にこう語っていた。
「(夢空間を)運び込むのと修復作業、そして屋根やレールをつけるために合計2億1800万円もかけて整備をされました。皆さんの税金の使い方としていかがなものかと、その声をいっぱいいただいています」
ところが原田氏は就任後、「レストランとして、また子どものための活用を図りながら、独立採算が可能なのか、精査する必要がある」とXに投稿。批判から活用へ。撤去ではなく、活かして税金を回収する道を探るという方針に舵を切った。
一方で、関連商品の累計売上高が1.6兆円を超える「くまモン」のような成功例も過去には存在する。無駄なのか、投資なのか。その答えは、いつもその先にあるようだ。
(『ABEMA的ニュースショー』より)