社会

グッド!モーニング

2026年5月14日 11:32

「大人の虫歯」増加 治療した詰め物の隙間から菌が入り込み再発 若い世代は減少

「大人の虫歯」増加 治療した詰め物の隙間から菌が入り込み再発 若い世代は減少
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 過去に治療した虫歯が再発する「大人の虫歯」が増加しています。50代以上に多く見られ、気付かないうちに進行しているということです。

詰め物の下に虫歯が…

 37年前の平成元年に始まった「8020運動」。「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という取り組みです。

 運動が始まったころ、達成者率は10.9%でした。

団体職員(50代)
「地元の公民館で歯磨きの講習をやっていた気がします」
会社員(60代)
「(当時)口臭の面とかで非常に気になって(歯をきちんと)磨き始めた」
達成者率
達成者率

厚生労働省と日本歯科医師会が中心となり、国を挙げて進めてきた結果、今、達成者率は61.5%にまで伸びています。

 さまざまな歯科グッズが増え、歯への意識も高まってきた近年。厚労省の調査によると、子どもや若い世代では、虫歯になる人は年々減少しています。

虫歯の経験がある人の割合
虫歯の経験がある人の割合

 しかし、55歳以上では、反対に虫歯が増えています。

会社経営者
「(Q.虫歯になったこと)あります、あります。1年くらい前。仕事を理由に(歯科医院へ)行かなくなり、痛くなっていないから、まあいいやと」
パート
「やっぱり出産した後が(虫歯)増えたかなと思う。歯医者にも行っていないし、痛いとなって行くともう虫歯」

 都内の歯科医院でも、50代以上の虫歯が増えているといいます。

60代の患者
60代の患者

 こちらの歯医者では虫歯の治療が行われていて、歯を削る処置が続いています。60代の患者は、詰め物をしていた奥歯の下に虫歯が見つかりました。

院長
「虫歯をとって埋めておきましたので、また次回調整させて下さい」
虫歯治療をした患者(60代)
「ありがとうございました」
「一本一本ちゃんと磨くとか。定期的に歯医者さんに行った方が良かったかなと、今になって思います」
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隙間から菌 忍び込み再発

 なぜ、中高年以上の大人に虫歯が増えているのでしょうか。

なぜ大人の虫歯が増えている?
なぜ大人の虫歯が増えている?
銀座池渕歯科 池渕剛院長
「歯医者も痛くなってから行くというイメージの方が多くて。今のように痛くなくてもメンテナンス、あるいは予防のために歯医者に行く方が圧倒的に少なかった」

 特に多いのが、過去に治療した虫歯の再発です。

 当時入れた銀歯などの詰め物やかぶせ物の隙間から菌が入り込み、再び虫歯になるケースが増えているといいます。

加齢などで歯茎が下がると…
加齢などで歯茎が下がると…

 さらに、加齢などで歯茎が下がると、露出した歯の根元の部分に虫歯ができる可能性もあります。

「歯茎が退縮して(下がって)歯の弱い部分が露出すると、そこが虫歯になりやすくなる」

 虫歯を放置せず、定期的に歯医者へ受診するよう呼び掛けています。

「(虫歯を放置すると)今まで使えていた歯が急に抜かないとダメ、歯医者に行った途端に、この歯も抜かないとっていう、思ったよりも深刻な事態が起こり得ます。できるだけこまめに、痛くなくてもクリーニング。あるいは検診で歯医者に行くことをお勧めします」

(2026年5月14日放送分より)

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