14日朝、栃木県上三川町の住宅に複数の人物が押し入り、この家に住む69歳の女性がバールのようなもので殴られ、死亡した事件をめぐり、自称16歳の少年が強盗殺人容疑で逮捕されました。現場周辺では、事件前後に目出し帽をかぶった不審な人物が目撃されていて、警察は事件との関連を調べています。
きっかけは“闇バイト”か
自称16歳の少年が事件に関わったきっかけは“闇バイト”の可能性があるとみられています。水を張った田んぼが連なる栃木県上三川町。事件は、その一角で起きました。
「強盗が入って、家族がバールで殴られた。犯人は駆け足で逃げた」
通報は午前9時半ごろでした。家の中から突然、富山英子さん(69)の悲鳴が聞こえたといいます。自宅の別の場所にいた夫が長男と次男に連絡。2人が駆け付けると、黒の目出し帽をかぶった人物と鉢合わせし、バールのようなもので殴られたということです。40代の長男は耳から出血、30代の次男も側頭部から出血するなど、けがをしています。そして、英子さんは搬送先の病院で死亡が確認されました。自宅には物色された跡があり、英子さんの胸には刺し傷があったということです。
「(英子さんは)若い頃から働き者で、最近は病気をされて家にいることが多かった。お野菜を頂いたお礼にありがとうございますと話したり。いつもニコニコして穏やか」
事件前後“目出し帽”の不審人物
午前9時半ごろという人目のある時間に起きた事件。近くに住む男性が、この前後に不審な人物を目撃していました。庭で木を切っていた時のことです。
「向こうから目出し帽をかぶった若い感じの人が歩いてきた。そこで立ち止まって、なんか話をしたんだけれども、よく聞き取れなかったんですよ、言葉は」
(Q.目出し帽をかぶった人と話した)
「そうですそうです」
突然、自宅の敷地に現れた目出し帽を被った人物。その姿は防犯カメラに捉えられていました。初夏のような暑さの中、頭をすっぽりと目出し帽で覆っています。さらに、黒のダウンのようなものを着て、白い手袋を着けていました。そして手に握っていたのはバールのようなもの。しかし、男性と鉢合わせても焦る様子は見せなかったといいます。
(Q.見られて気まずい感じもない)
「慌てる雰囲気ではなかった。帰りがけ『じゃあ頑張ってきます』とはっきり言って別れた」
警察は、事件との関連があるとみて、この人物について捜査しています。
先月以降“不審な男”複数回目撃
近隣住民によると、亡くなった富山さんの家族は、従業員を雇うなど大規模なイチゴ農家だということです。事件との関連は分かっていませんが、約1カ月前、近くで原付に乗った不審な男が目撃されていました。先月20日ごろ、原付に乗った不審な男が、富山さんの自宅前に2〜3時間いたといいます。見かけた富山さんの長男が「何をしているのか」と聞くと…。
「友達を待っている」
その後、原付に乗った男は、近くで横浜ナンバーの車に乗った男と一緒にいるところも確認されています。富山さんの長男からの情報で、消防団が注意を呼び掛けるとともに、画像付きで回覧板が回されていました。さらに1週間前には、こんなこともあったそうです。
「道路を逃げていく男を見た。女性の警察官が追っていた。何があったと見に行ったら、ぶつかっていた、車と車が。黒の軽乗用車。パトカーとその車が止まって、こっちで2台がぶつかっている。3人くらいいた。男3人がいて警察と話していた」
他に2人の共犯者か
警戒を強める地域で起きた事件。
「警察には連絡していて、パトロールしてもらえると」
(Q.富山さんも警戒していた)
「戸締まりとかしていたみたい。裏の家の窓も全部締め切って」
強盗殺人の疑いで逮捕された自称16歳の少年は、現場近くで確保され、「強盗に関わった」などと話していたということです。少年は自称、神奈川県相模原市の高校生です。少年と被害者の間に面識はなかったとみられ“トクリュウ”の可能性も視野に捜査が進められています。捜査関係者によると、事件に関わった人物は他に少なくとも2人いるとみられていて、警察が行方を追っています。









