暑さと共に気をつけたいのが紫外線です。
5月の強い紫外線から肌を守る、正しい日焼け対策について見ていきます。
■増える紫外線 健康や老化に影響 5月も要注意
紫外線は健康や老化に大きな影響を及ぼします。
紫外線の量は年々増加しています。
気象庁によると、観測開始以降、地表に届く紫外線量は増加傾向にあるといいます。
こちらは、気象庁が外出自粛を呼びかけるレベルの紫外線量を観測した日数です。
1990年(観測開始年)は27日、
2023年には過去最多の89日を記録。
2025年は70日となっています。
5月も紫外線に注意が必要です。
紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類の紫外線があります。
UVAは地表に届く量が多く、皮膚の『真皮』にまで届きます。
雲や窓ガラスを通り抜けやすい性質があります。
UVBは地表に届く量は少ないですが、エネルギーが強いのが特徴です。
UVCはほとんどオゾン層で吸収されるため、地表には届きません。
これらの紫外線は3月〜5月にかけて急速に増加し、7月から8月がピークとなります。
紫外線増加による人体への影響です。
急激な見た目の老化、良性/悪性腫瘍の増加、白内障など目への影響、免疫昨日の低下など、紫外線は人体へ様々な影響をもたらします。
紫外線による急激な老化です。
老化は『自然老化』と『光老化』があります。
『自然老化』は加齢による機能の低下のことで、緩やかに進行していきます。
一方、『光老化』は太陽光を長期間浴びることで、シミや深いシワ、たるみが出て、肌や見た目が急激に老化します。
肌の老化の8割は『光老化』が原因だと言われています。
シワやたるみが増える理由です。
UVAは真皮にまで届きます。
このUVAなどを浴び続けると、真皮にある肌の弾力を保つコラーゲンなどを変質させます。
結果、肌のハリが無くなり、深いシワやたるみとなります。
シミが増える理由です。
UVBなどの刺激によって、メラノサイトという色素細胞が活性化されます。
すると、メラニン色素が大量に生成され、それが肌に残りシミとなって現れます。
これは加齢と共に色も濃くなってきます。
紫外線による腫瘍です。
老人性イボは高齢者を中心に生じる良性の腫瘍で、紫外線によって増加します。
良性なので、放置しても問題はありませんが、自然に消えることはなく、市販薬も効果がないということです。
紫外線による免疫の低下です。
紫外線を受けると皮膚の免疫細胞の機能が低下し、感染症などにかかりやすくなります。
例えば、日焼けした後かかりやすくなる感染症がヘルペスになります。
水ぶくれや発熱、頭痛などの症状が出ますが、これも紫外線による免疫力の低下が原因の一つとなっています。
■プロ直伝 日焼け止め 正しい塗り方 『2度塗り』なぜ必要?
皮膚科医で、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子さんに、日焼け止めの効果的な塗り方を教えていただきます。
日焼け止めの質問です。
「日焼け止めの種類がたくさんある。どの日焼け止めが一番いいの?」
日焼け止めと言っても、クリームタイプ、乳液(ミルク)タイプ、スティックタイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ、パウダータイプなどいろいろな質感のものがあります。
「お好みで」
日焼け止めが、ベトベトするから塗らなかったり、塗る量が減ったりするなら、さっぱりタイプを多層塗りが良いということです。
「数字の高い強そうな日焼け止めを選んでいます」
日焼け止めの効果については、日焼け止めのパッケージに『SPF50』や『PA+(プラス)』などと書かれています。
『SPF』は、
▼日焼けや皮膚がんなどの原因になるUV-B(B波)に対する防止効果を表しています。
▼数字が大きいほど防御効果が高いことを表します。
『PA』は、
▼シミやしわの原因になりやすいUVA(A波)に対する防止効果を表しています。
▼+(プラス)は1〜4の4段階で表示され、+が多いほど、防御効果が高いことを表します。
“強そうな日焼け止め”の日常使いについて、「毎日使っていいのか、肌への負担はないのか」です。
「常に高機能(を使っても)問題なし」ということです。
(以前と比べて)紫外線量が増えているため、かぶれなどがなく、肌に合っているなら、あえて低いSPFを選ぶ必要はないといいます。
ただ、マリンスポーツの場合は、耐水性表示のある日焼け止めにするなど、シーンにあった使い分けは必要ということです。
「日焼け止めの正しい塗り方がわからない」
クリーム状の日焼け止めなら、頬の片側でグリーンピース1個分、顔全体で500円玉程度を塗りましょう。
肌のキメに入るように、指の腹でクルクル塗りが良いということです。
腕・首・髪の毛(頭皮)に塗る場合は、腕には、ひじから手首に線状に出して、靴磨きのようにクルクル塗り。
首には、手の甲に500円玉ほどの量を出して、クルクル塗り。
髪の毛(頭皮)の日焼けは、切れ毛やパサつきなどの原因になるので、スプレータイプの日焼け止めが有効だということです。
顔も腕も首も髪の毛(頭皮)も全エリア、少なくとも2度塗りが必要です。
なぜ2度塗りが必要なのでしょうか。
SPFの値やPAの値は、『肌1平方センチメートル当たり2ミリグラム』の日焼け止めを塗った場合に得られる効果です。
「この量を塗ろうとすると、かなり厚塗りになる。さっと一塗りで塗れるのは5分の1程度の量=効果も5分の1。多層塗りにより『SPF15以上をキープ』することが大事」
「朝しか日焼け止めを塗ってないが、どのくらい持つ?」
「日常の外出であれば、濡れたハンカチで汗を吸い取り、3時間ごとに重ね塗り」を推奨しますということです。
「日焼け止めを塗り直すときは、一回落とさずに上から塗っているけど大丈夫?」
「たくさん汗をかき、紫外線にもさらされたなら、濡れたハンカチで拭き取ってから、塗り直しを推奨」します。
日焼けをしてしまった後のケアです。
「メラノサイトが活性化している、72時間以内のお手入れがカギ」だということです。
何をしたらいいのでしょうか。
1、冷やして炎症を抑えます。
2、ほてりが治まったら、保湿をしてください。
■メイク×日焼け止め 『ミルフィーユ塗り』が効果的
女性は日焼け止めに加えて、メイクもします。
皮膚科専門医の慶田さんが普段どのようにメイクをしているのか聞きました。
日焼け止めはスキンケアをした後に、SPFが50プラスで、PAが++++(フォープラス)。
肌への密着性が高い、クリームタイプの日焼け止めを2回塗っています。
その後、リキッドファンデーションを塗り、パウダーを乗せますが、これらはすべてSPF表記があるものを使用しています。
日焼け止め2回、リキッドファンデーション、パウダーと合計4層の重ね塗りです。
「日焼け止めなどをミルフィーユのように、薄く重ね塗りしてムラをなくすことで、さらなる紫外線防御効果が期待できる。長時間外にいる時は、日焼け止めを3回の合計5層のミルフィーユ塗り」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年5月19日放送分より)












