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2026年5月19日 15:55

季節外れの暑さ 在宅医療現場「命の危険」 スタッフの対応で高齢者の「熱中症」回避

季節外れの暑さ 在宅医療現場「命の危険」 スタッフの対応で高齢者の「熱中症」回避
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 18日、大分県と兵庫県で今年初めて猛暑日となりました。19日も季節外れの暑さとなる予報です。在宅医療の現場では「高齢者に命の危険がある」と指摘しています。

異例の暑さ ゴルフ場では…

 18日、30℃を超え「真夏日」となった埼玉県熊谷市。

 70代から90代までのおよそ120人が参加したグラウンドゴルフ大会では、日差し対策でしょうか、皆さん帽子をしっかりと着用していました。

サーモカメラで見ると、芝生は真っ赤
サーモカメラで見ると、芝生は真っ赤

 会場をサーモカメラで見てみると、芝生は真っ赤です。白い所もあります。40℃を超えています。

 直射日光を浴びた芝生は一面真っ赤に。参加者はというと、頭の部分が赤くなっています。直射日光が当たる所は、温度が上がっています。

 中には、直射日光に当たりすぎたのでしょうか。他の参加者に比べ、背中が赤くなる人もいました。

参加者 小林勝男さん(83)
「暑いけどね、ずっとこの状態でやってるので。もっと暑くなると扇風機の入ったチョッキを着たりする」
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暑さが原因 バラが…

季節外れの暑さで、自宅に異変
季節外れの暑さで、自宅に異変

 参加者の一人、小林勝男さん(83)。季節外れの暑さで自宅に異変が起きているといいます。案内されたのは、多くのバラが植えられた庭です。

妻・陽子さん(76)
「こういう感じで」
暑さが原因で、バラの花が…
暑さが原因で、バラの花が…

 暑さが原因で、バラの花がしおれてしまったといいます。

妻・陽子さん
「(Q.本来はもっと大きくなる?)(バラの花が)開くんです。しぼんじゃってますよね」
「(Q.これは開く?)もう、これだとダメかもしれない。きのう、きょうの暑さでダメになってきた」
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暖房片付ける間もなく…

 日本一暑いまちとして知られる群馬県伊勢崎市にも、異例の暑さに困惑する高齢者がいました。

 80代の曽根さん(仮名)は、「まだ暖房(器具)は出ています。暖房の器具がここに。ご飯食べるときなんか、寒いとここでつけています」と話します。

片付ける間もなく、急な暑さに見舞われた
片付ける間もなく、急な暑さに見舞われた

 つい先月まで手放せなかったヒーター。片付ける間もなく、急な暑さに見舞われました。

曽根さん(仮名)
「(エアコンを)付けようかしら」
今年初めて、冷房のスイッチを入れた
今年初めて、冷房のスイッチを入れた

 今年初めて、冷房のスイッチを入れます。

曽根さん(仮名)
「涼しい」

 ただ、例年より早い冷房に、娘からは…。

曽根さんの娘
「暑いと思えば、その後は(エアコンを)付けるかもしれないが、電気代も高いかなって思うと」

 エネルギー高騰の中、電気料金への不安もぬぐえないといいます。

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高齢者に迫る「命の危機」

 この暑さに神経をとがらせるのが“在宅医療”の現場です。熊谷市を拠点に“在宅での療養サポート”を行う「つばさ訪問看護」。

この暑さに神経をとがらせる
この暑さに神経をとがらせる
看護スタッフ
「(暑くなるのが)早いですね。早いです。(以前)本当に倒れている方、実際にもいらっしゃるので。熱中症で調子が悪くて」

 18日、熊谷市内に住む80代の女性を訪ねました。

看護スタッフ
「ちょっと暑くなりましたけど」
利用者(80代)
「暑いけどね。うち、意外に涼しいんです」
34℃
34℃

 真夏日となった18日も、締め切った部屋で冷房もつけず、長袖の服で過ごしていました。室温計を見ると、34℃でした。

看護スタッフ
「暑いです、暑いです。少し冷房をつけてもらっても良いですか?」
利用者
「はい、つけましょう」

 一歩間違えれば熱中症になりかねないため、スタッフは室内の温度管理などを徹底します。

看護スタッフ
「元々の病気も(原因に)あったりするんですけど、ちょっと(気温を)感じにくい」
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室内で30℃も冷房つけず…

夏でも冷房はほとんど使わないという
夏でも冷房はほとんど使わないという

 熊谷市からほど近い小川町に住む70代の男性も、自宅を訪れると冷房をつけていませんでした。

リハビリスタッフ
「今お部屋は暑いですか?」
利用者
「いや、こんなもんだよね。嫌いなんですよ、冷房が」

 体が冷えることに敏感なため、夏でも冷房はほとんど使わずに、窓をあけて送風機のみで過ごすといいます。しかし、リビングの室温を測ると…。

室温は30℃
室温は30℃
利用者
「室内で30℃あるの?今こうやって室内(送風機で)風が動いてるんだけど30℃あるんだ。でも、これで涼しく感じるんだから。あなた、暑い?」
ディレクター
「正直、暑いです」
リハビリスタッフ
「私も暑いです。汗かいちゃって」
利用者
「(Q.体感だと何度ぐらいだと思ってました?)僕?25℃。やっぱり年齢とともに鈍くなっていくんだよね」
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一人暮らしの男性は「暖房」

 さらに、危険な状況の高齢者もいました。

暖房になっていた
暖房になっていた
看護スタッフ
「おはようございます。すごい、何だろうこれは…。リモコンはどこだ。暖房になってるんだ」

 80代の男性が一人で暮らす部屋は暖房がついたまま。さらに冬用の布団と毛布にくるまり寝ていました。

 すぐに暖房を止めて窓をあけ室温を下げますが…。

看護スタッフ
「きょうね、暑くなる日ですよ。ジャンパー脱いどきます?」
外の温度計は34℃。
外の温度計は34℃

 この時、外の温度計は34℃。室内も30℃を超え、半袖でも暑いぐらいでしたが、上着を脱ごうとしない男性。

 スタッフが説得し、半袖に着替え、冷房に切り替えることで「熱中症」を回避することができました。

看護スタッフが説得し、「熱中症」を回避
看護スタッフが説得し、「熱中症」を回避
看護スタッフ
「一日のうちのどこかで様子を見る誰かが入って見ないと、熱中症という点では命に関わるかなと思いますね」
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5月の熱中症患者が急増

 都内のクリニックでは、熱中症患者が急増。

いとう王子神谷内科外科クリニック
伊藤博道院長

「めまいします?」
熱中症の患者(89)
「めまいはしないけど、暑くて気分悪いです。股関節からずっとひざまで痛くて、しばらく動けない。急になって」
伊藤院長
「足つります?」
熱中症の患者
「すごくよく、全身どこでもつります」

 体調不良を訴える89歳女性。体温は37.5℃まで上昇しています。

熱中症患者が急増
熱中症患者が急増
伊藤院長
「体が、その暑さにまだ順応できてないんじゃないか。一種の熱中症じゃないかと思う。汗かきます?」
熱中症の患者
「あまりかかないんですよ」
伊藤院長
「ちょっと熱がこもっているかもしれません」

 診断は熱中症。その後、女性は点滴治療を受けることに。

 頭痛と倦怠(けんたい)感を訴える81歳の女性もいました。

熱中症の患者
「頭の痛みがつながっている感じがします」
伊藤院長
「唇もパリパリですね。脱水(症状)があるのかもしれません。ちょっと熱中症かもしれないですね」

 熱中症と診断されたのは高齢者だけでなく、50代男性や3歳の女の子まで。

伊藤院長
「ちょっと唇もカサカサだし、熱中症っていうことも考えられる」

 このクリニックでは、去年から5月の熱中症患者が急増。例年の2倍ほどになっています。その背景には…。

5月の熱中症患者が急増
5月の熱中症患者が急増
伊藤院長
「いきなり暑くなってしまったので、良い汗をかいて熱を逃がすという体温を下げる調節機能が十分に働いていない人が多い。この時期にこれだけ熱中症の患者がいるのは異常」

 18日は、今年最多の313地点で30℃以上の真夏日を観測。19日も強い日差しが照りつけ、猛暑日に迫る場所がある予想です。

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紫外線 健康影響も

地表に届く紫外線量は年々増加
地表に届く紫外線量は年々増加

 暑さとともに強くなる紫外線。気象庁によると、1990年の観測開始以降、地表に届く紫外線量は年々増加しているといいます。

 そこで気になるのが、紫外線による肌トラブルです。

50代
「ほんと怖いですよね。紫外線とか強くなるのかなっていう気がするので。その分やっぱり対策しなきゃならないのかなと思います」
50代
「シミが1回できるとなかなか消えないですよね。そういうのがすごく心配です」

 都内のクリニックでは…。

むかし浴びた紫外線の影響で…
むかし浴びた紫外線の影響で…
銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長
「むかし浴びた紫外線の影響で日光性の色素斑っていうね、紫外線によるシミっていうのが出てきます」

(2026年5月19日放送分より)

テレ朝天気

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