気温があがり、梅雨を迎えるこれからの時期は『脳梗塞』や『心筋梗塞』に注意が必要です。
俳優のカルーセル麻紀さんが経験したのは、第三の梗塞と言われる『足梗塞』です。
どんな病気で、どう予防すればいいのか、カルーセルさんに実体験を、うかがいます。
■第三の梗塞『足梗塞』どんな病気?悪化すると足切断も
5月から6月に注意すべきことです。
気温が上昇し、梅雨がやって来ます。
湿度が高く、のどの渇きを自覚しにくいため、『隠れ脱水』に陥り、血液がドロドロ状態になりやすくなります。
「血液の循環が悪くなると『脳梗塞』『心筋梗塞』などのリスクが上がるが、意外と知られていない第3の梗塞『足梗塞』にも注意が必要」だということです。
『足梗塞』とは、正しくは『下肢閉塞性動脈硬化症』といいます。
心臓から足へ血液を送る動脈が、狭くなったり、詰まったりすることで痛みを伴い、歩行に支障をきたします。
『足梗塞』は、糖尿病など持病があると、若い人でも発症します。
高齢になるほど発症しやすく、65歳以上の患者数は、約100万人と推定されています。
悪化すると足先に酸素や栄養が届かなくなり、足を切断する場合もあります。
■カルーセルさん『足梗塞』発症 手術計10回 血管系病気にも
カルーセルさんも『足梗塞』を発症しました。
カルーセルさんのプロフィールです。
1942年生まれで、現在83歳です。
60代半ばまでは大きな病気や持病はありませんでした。
68歳のとき、足に異変を感じ、『下肢閉塞性動脈硬化』、つまり『足梗塞』と診断されました。
『足梗塞』を発症した当時の生活です。
食事は1日1回、夕食のみ。
睡眠は約3時間、仕事が深夜に及ぶ日もありました。
お酒は毎日。
複数人でシャンパンボトルを10本以上の日も。
喫煙は1日あたり60本、たばこを吸っていました。
最初の異変は2011年、68歳の時、パリを旅行中のことでした。
友人とショッピングをしている際、ふくらはぎが突然痛み、歩けなくなりました。
見た目にも変化があり、ふくらはぎがスライムのように、だらんと垂れ下がりました。
「原因は靴のせいだと思い、何度も靴を買い替えた」
受診のきっかけは、バラエティ番組に出演したときです。
椅子から立ち上がれないほど足が痛むように。
ダンスを披露しても、まともに踊れず。
撮影中、カットがかかるたびに倒れ込むなど、仕事に支障をきたして病院に行きましたが、原因がなかなか特定できませんでした。
『足梗塞』と診断されたころには、右足の付け根付近の血管が詰まり、足の状態は切断寸前。
緊急入院をして、手術しました。
右足の手術をした後は、足の左右複数箇所で動脈硬化を繰り返し、約15年間で合計10回、手術を受けました。
『足梗塞』だけでなく、2020年には『脳梗塞』を発症しました。
飲み物が口からこぼれ、看護師のめいの助言で病院に行きました。
早期に治療したため、後遺症はありませんでした。
脳梗塞の前後には『黄斑浮腫』を患いました。
眼の毛細血管が詰まり、飛蚊症のような症状に。
2回手術をしましたが、右目を失明しました。
脳・目・足、すべて血管由来の病気です。
病気を経て現在は、
・階段の上り下りなど、毎日自宅内で7000歩のウォーキングをしています。
・さらに、庭の草むしりを行い、しゃがむ動作で足を動かすなど
日頃から運動するようになった、ということです。
■ゴルフ ウォーキング 『足梗塞』気づいた“異変”とは
他にも『足梗塞』を発症した人のケースです。
受診するまでの経緯です。
60代の男性は、高血圧・高コレステロールで、煙草も吸っていました。
ゴルフ場でプレー中、パターの不調に違和感を覚え、その後、足の痛みで坂道を上れなくなり、病院を受診しました。
70代の男性も、高血圧・高コレステロールで、煙草も吸っていました。
日課のウォーキングで妻のペースについていけなくなり、その後のウォーキングでは足の痛みで、休憩する時間も増えたため、病院を受診しました。
■『足梗塞』メカニズム ゆっくり進行 認知度低く気づきにくい
『足梗塞』のメカニズムです。
不健康な生活習慣により、血管内の壁に傷ができると、そこにコレステロールなどが付着・蓄積して、壁が厚くなり、血流が悪化。
やがて足梗塞の症状が現れます。
発症の確率を高める『危険因子』は『糖尿病』『高血圧』『腎臓病』『喫煙』『高コレステロール』などです。
『足梗塞』の症状の進み方です。
レベル1は、無症状。
レベル2、歩くと足が痛むが、少し休むと回復する。
レベル3、じっとしていても足が痛む。
レベル4になると、足の傷が治らず、潰瘍や壊疽が起きます。
数年単位でゆっくり進行してくということです。
「『足梗塞』は認知度が低く、気がつきにくい。病気がわかった時には、かなり進行しているケースもある。原因は動脈硬化なので、血管外科・循環器内科の受診が望ましい」
■どう予防?自宅でできるセルフチェック
足梗塞をどう予防すればいいでしょうか。
足梗塞予備軍のチェックリストです。
当てはまる項目の、点数を計算してください。
・喫煙 4点。
・高コレステロール 3点。
・腎臓病で透析を受けている場合は 4点。 透析を受けていない場合は 2点。
・高血圧 2点。
・65歳以上なら4点、50歳以上なら1点。
合計7点以上なら検査を検討する必要があります。
どんな検査をするのでしょうか。
足首と腕の血圧を同時に測定する、ABI検査というものを行います。
足首の血圧が、腕の血圧の9割以下なら足の血管の詰まりが疑われ、『足梗塞』の可能性があります。
自宅でできるセルフチェックです。
1、横になり、両足を約1分上げ、足先の色を確認します。
血色がなくなり、白くなったら『足梗塞』の可能性があります。
2、1キロほど続けて歩き、いつも同じくらいの距離でふくらはぎなどに痛みが出たら『足梗塞』の可能性があります。
3、足の裏や指、かかとに2週間以上治らない傷があると、『足梗塞』の可能性があります。
「動脈硬化は長い時間をかけて進むため、生活習慣がものをいう。若いころからよく歩く習慣を身につけ、脂質や高血糖など、血管に蓄積するものを遠ざけておくことが重要」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年5月21日放送分より)














