都心から1時間半で別世界。標高750メートルの頂に現れる“天空の楽園”に、断崖絶壁の神秘的な渓谷も!
東京唯一(※島しょ部をのぞく)の村に、外国人も大興奮!意外と近くて意外と知らない東京の“秘境”のヒミツに迫ります。
檜原村に外国客
「都心からとても近いのに、大自然なのがスゴい」
今、海外からも注目されるのが、「東京最後の秘境」と呼ばれる多摩西部に位置する檜原村です。
本土で東京唯一の村で、広さは105平方キロメートル。その93%を森が占め、豊かな自然が広がります。
1900人ほどが暮らし、鉄道はなく、スーパーもわずか1軒の村ですが、海外のSNSで「東京に残った最後の村」と話題に。
村自らも“手軽に行ける秘境”を強く掲げる檜原村。実は都心から1時間半、「安近短」の穴場スポットとしても人気です。
「ここは都心から1時間ちょっとで“東京”の違う一面が見られてビックリ」
「檜原村は東京で最も自然が美しい」
「天空の楽園」とは?
そんな自然の中でも、まずみなさんが目指すのが「天空の楽園」。そこには、山岳モノレールに乗って向かいます。
「えぇ〜怖い」
「後ろ振り返れない」
「首が痛〜い。スゴ〜い」
木々の間を縫うように、山の急斜面を進んでいきます。それは、さながらアドベンチャー。
神野賢二さん
「もうすぐ(標高)750メートルまで行く。街とは全然、気温や雰囲気が違う」
モノレールで登ること13分。目の前に広がるのが、標高750メートルから望む「天空の楽園」。ミツバツツジと茅葺(かやぶき)屋根の古民家が織りなす、日本の原風景です。
「東京じゃないみたい」
天空にたたずむ茅葺屋根の古民家は、国の重要文化財「小林家住宅」です。釘などを使わず、木材同士をかみ合わせて建てる建築技法。江戸時代中期の姿を今に伝えています。
「檜原村は山の上に古い家がある。谷間は日も当たりづらいし、水が出て崩れることもあって、山の尾根の上に道がある」
「電車で1時間くらいで違う世界」
「住んでいる所とは真逆の世界」
「都民になれる。ここに住んだら」
「(Q.ここに住んでも都民)都民!ここに住んだら」
「(Q.お住まいは?)千葉…」
スリル満点アドベンチャー
東京にいながら異世界を感じられると、このような“秘境”ツアーも人気です。
「見上げてもらうと、2つの岩が割れているように…。実は2枚の大きな岩に見えて、下でつながっている。一枚の大きな一枚岩。両方(の岩を)合わせて神戸岩(かのといわ)という」
その神戸岩へ。ここからが“秘境”そのもの。
「心の準備をしてきた。靴も新調して。さすがに危険な気がすると…」
神様につながるといわれるこの道。人ひとりが通れるほどの細い橋を渡ると、前をふさぐ岩場にはハシゴがあります。
足元に気を付け、4メートルほどの岩場を登ります。実に、スリル満点のアドベンチャー。
登った先にあったのは断崖絶壁、渓谷の道です。
「岩の間を抜けて鎖を伝いながら、奥に行きます。つかまりながら、ゆっくり行けば大丈夫」
鎖だけが頼り。幅20センチほどの激セマ遊歩道です。2億5000万年前の地層が作り出した、コケむす渓谷を進みます。全長は60メートル。すると、ガイドさんが…。
「後ろを振り返ってみてください。大きな岩がだんだん閉じていく。そこから先は神域。昔からここは聖なる領域と、村の人からも大事にされていた」
実は、この渓谷の先の山頂にあるのが神社。神戸岩の左右の岩盤が閉じて見えるところが俗世との境界線。その先は神の領域だと言い伝えられてきました。
新緑とコケむした岩場のコントラストが最も美しい今が、人気の季節です。
「ここまで非日常に行けるのがスゴい」
「こんなところが東京都にあるとは。知る人ぞ知るだわ」
インド出身の滝マニアも…
そして檜原村随一、人気の絶景スポットがあります。
観光客がこぞって足を運ぶ「払沢(ほっさわ)の滝」。落差60メートル、4段からなり、東京で唯一「日本の滝百選」に選ばれています。
「大迫力!しぶきがスゴかった」
「ここに来たら、滝に行かなくちゃダメだよねって」
ここで出会ったのが、インド出身のカップルです。
「(SNSの)写真を見てキレイだったから来た」
「めっちゃキレイ。涼しいし」
聞くと、実は2人は「滝マニア」。今までも、いくつもの日本の滝を訪れていました。滝を巡るワケとは?
1年前、IT企業への就職で日本に来た2人ですが…。
「怖かったけど、チャレンジしてみようと」
「(Q.毎日パソコンに向かって仕事…)その“愚痴”に来ました」
慣れない日本で、滝が心の支えになっているとか。
「あそこに座って地元の話をした」
「インドにもこういう滝があるねと」
インドにも多くの滝があり、滝を見ることで故郷を思い出すといいます。
「滝は場所によって形も変わる。滝の音も落ち着く感じで好き」
“東京一”のレストランも
「東京最後の秘境」檜原村。
「ここは…東京都ですよね?自然の息吹を吸っている感じ」
「ずーっと広がる新緑がキレイ」
ここにしかない大自然を絶賛ですが、もう一つのお楽しみがあるといいます。
あることで「東京一」のレストラン。ご覧の盛況ぶりです。
「東京都で“一番高い”レストラン…高いって何が高いんだ?すごくおいしいステーキかと思ったら、標高が高い」
東京都で最も“お高い”場所、標高1000メートルにある“天空のレストラン”「とちの実」。
「ほら!おいしそうでしょ?すごく立派でしょ?」
名物は山の幸の天ぷら。その中でも…。
「やっぱり天ぷらはマイタケよね。おいしいね〜」
これが、檜原村が誇る名物「天空マイタケ」。天然マイタケは標高1000メートルほどの深い山で育つとされ、“幻のキノコ”といわれますが、檜原村では標高850メートルで湿度と温度を徹底的に管理し、肉厚で芳醇(ほうじゅん)な香りを実現しました。
“天空レストラン”でいただけるのは、名物マイタケの天ぷらに、今が旬のウドの葉っぱやタケノコの天ぷらを盛り合わせた、ざるそばのセットです。
「マイタケがプリプリして大きい。香りが引き立っていて、おいしい」
他にも、地元の野菜やエビなどを盛り合わせた天丼などが楽しめます。
「おいしいですよ、肉厚で」
「しっかりとした歯ごたえがある」
「わざわざ食べに来ても良い」
リピートする目的も
こちらはリピーター夫婦。マイタケに加えて、リピートする目的があるといいます。
「家具を作りに来た。ヒノキで椅子や机や本棚も作れる」
レストランの隣にあるのが木材工芸センター。この日1時間半かけて作ったのが、ヒノキの椅子。多摩地域の高級ヒノキを使って、料金は2100円と格安。森の里ならではです。
「ヒノキなので香りが良い」
聞けば、今までにオーディオラックや机も製作。3つ合わせても1万円ほど。
「趣味の一つになりつつあって一石二鳥。三鳥かな。このごはんも」
絶品「まいたけぱん」
さらに今、天空グルメで話題なのが、お客さんでにぎわうパン屋さん「森の風°(ぷう)」です。
「ここのパンは本当にオススメ。これが本当においしかった」
アメリカ人女性が絶賛なのがピザ。もちふわ生地にたっぷりのせているのは、あの“天空の里”で育てたマイタケです。
「いっぱいのせると怒る、のせすぎだって。私サービス満点だから。ハッハッハッハ」
「きょうは文句も言えない…撮影中だ…」
この店でパンを作って30年以上。村の清らかな水は、パン作りにぴったりだとか。
そんなお店で一番人気のパンが「まいたけぱん」です。
「うん!おいしい。チーズが入っていて、マイタケおいしい」
中にはたっぷりのマイタケとチーズが入って140円。
「『まいたけぱん』がおいしすぎたので追加で…」
思わず、追加で3個お買い上げ。
秘境中の“秘境”を探検
今、海外のSNSでも「東京の秘境」檜原村は拡散中。
檜原村とお隣のあきる野市にまたがる秋川渓谷で出会ったのが、アメリカから来た2組のファミリー。
「こんな東京は知らなかったよ。大都市で大きなビル街のイメージだったからね」
フロリダ・マイアミに住み、大のネイチャー好きだという2家族。
北海道から京都まで巡る2週間の旅の締めくくりに選んだのが、東京の秘境でした。その一番の目的が…。
「梅雨の時期には、ここが川になる。今からヒミツの場所に案内します。ついてきてください」
地元の人も知らないような“秘境中の秘境”を探検するツアー。ガイドが見つけた穴場をこっそり教えるといい、海外から年間200人ほどが参加する人気ぶりです。SNSでも「自然との一体感を味わえる、魔法のような時間」と絶賛されています。
最初は水たまりのようだった川。倒木の下をくぐると、少しずつ広く、深くなっていきます。
「ゆっくり行くよ」
さらに進むと、ひざまで浸かる所も…流れも速くなります。アドベンチャー感満載のリバートレッキングです。
「東京に“行く”ことと“体験する”ことは別物。川からの景色はなかなか見られない」
ツアー参加者だけの“特権”も
歩くこと10分、川の上流にあったのは、地図にもあまり載っていない、ガイドさんとっておきの“ヒミツの滝”です。
「近くに行こう。気を付けてね」
「魂が洗われる」
「オーマイガー!アメイジング。穏やかで美しい」
子どもたちも大興奮です。
“自然のアスレチック”は、このツアーに参加した人だけの特権です。
「皆でいつもこれやるよね」
「ここが今回の旅行で一番の思い出になった。東京にこんな最高に豊かで美しい自然があるなんて」
「ここは秘宝!天国だよ」
(2026年5月14日放送分より)

























