台風6号が、6月としては異例の進路で、本州に上陸し、線状降水帯も発生させました。
その理由について、みていきます。
■台風 6月の本州上陸は14年ぶり なぜ?2つの理由
台風6号が、6月3日午前4時半ごろ、和歌山県南部に上陸しました。
6月に台風が本州に上陸するのは、2012年以来、14年ぶりです。
通常この時期は、東から西に吹く貿易風が強く吹くため、日本の南側で発生する台風は西に流れる傾向があります。
では、なぜ今回、本州に上陸したのでしょうか。
「(1)エルニーニョになりかかっていること、(2)夏を前倒ししたような気圧配置になっていることの2つの理由がある」ということです。
1つ目の理由です。
ペルー沖で海面水温が高くなる『エルニーニョ』になりかかっていて、貿易風が弱まり台風が西へ流れにくくなっています。
2つ目の理由です。
太平洋高気圧の日本付近への張り出しがすでに強まっているため、太平洋高気圧の時計回りの気流に沿って台風が北上したということです。
■梅雨前線でWパンチ 大雨へ 台風6号「最悪のコース」
今回の台風6号は各地に大雨をもたらしています。
その要因となったのが梅雨前線です。
6月2日、四国で梅雨入りが発表されました。
6月の台風の特徴は、台風と梅雨前線の組み合わせで、大雨になりやすいことです。
なぜ、大雨になるのでしょうか。
立花教授によると、
(1)台風は南から北に風を送ります。
(2)その風が梅雨前線の湿った空気と合流して、
(3)日本の山にぶつかり大雨になる、ということです。
「台風の勢力は予報よりも弱まってきているものの、今回のコースは、最も雨が降るパターンで『最悪のコース』」
「台風から離れていても、日本の南岸各地で線状降水帯レベルの豪雨となる恐れも」あるということです。
■線状降水帯発生 気象庁 新たに『直前予測』
線状降水帯について、気象庁が新たに直前予測の運用を開始しました。
これまでは、『半日程度前』に、府県単位で予測を発表していました。
5月下旬から、『半日程度前』の予測に加えて、『2〜3時間前』を目標に、〇〇県北部などのより細かい単位で発生を予測する『線状降水帯 直前予測』の運用を開始しました。
これは、気象庁のホームページで確認することができます。
ただ、6月2日は、直前予測にシステムトラブルが発生し、気象庁は別の方法で運用して、ホームページ上で発表しました。
そして、実際に、6月3日未明、直前予測が発表されました。
午前0時40分に徳島県南部、午前1時13分に和歌山県南部、三重県南部で、3時間以内に線状降水帯が発生する可能性が高いと発表されました。
そして、徳島県南部では発表から約40分後、和歌山県南部では発表から約1時間後に、線状降水帯の発生が発表されました。
台風や大雨などの災害発生時に、住民が取るべき行動を示す『警戒レベル』についてです。
『警戒レベル』は、5段階で示されていて、数字が大きくなるほど危険度が高くなります。
『警戒レベル3』は、災害が発生するおそれがある状況で、高齢者や障害のある方など避難に時間を要する人の避難開始を促します。
『警戒レベル4』は、災害が発生する可能性が高い状況で、全員避難を促します。
警戒レベル5になると安全な避難が難しい状況になるため、警戒レベル4までに必ず避難を完了しましょう。
『警戒レベル5』は、災害が発生または切迫している状況で、すでに何らかの災害が発生している可能性が極めて高いため、無理に避難場所へ向かわず、命を守るために行動することを促します。
■命を守るため 屋内避難で知っておきたい基本的な対策
避難所への避難が難しい状況となった時に、自宅などで屋内避難をする場合はどうすればいいのでしょうか。
災害危機管理アドバイザーの和田隆昌さんに聞きました。
避難が必要なのに、適切なタイミングを逃したり、急激に災害が切迫したりして、安全に避難できない状況になってしまった場合は、自宅など屋内での避難も選択肢となります。
屋内避難での基本的な対策です。
1つ目、垂直避難です。
自宅や近くの丈夫な建物のなるべく高い場所へ移動します。
濡れたら困る家電製品なども一緒に移動させるとよいということです。
土砂災害のリスクがある場合は、崖から離れた部屋や建物に移動する必要があります。
屋内避難の対策2つ目は、スマホの電池切れ対策です。
低電力モードの活用や、停電に備えて充電をしっかり行って、知人や家族に安否を共有できるようにしてください。
屋内避難の対策3つ目は、飛来物への対策です。
カーテンやブラインドを下ろして、強風による飛来物で窓ガラスが破損したときなどの被害を防ぎます。
屋内避難の対策4つ目は、逆流対策です。
ビニール袋に水を入れた『水のう』をつくり、トイレや風呂場の排水口にフタをして、排水の逆流を防ぎます。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年6月3日放送分より)












