天皇皇后両陛下は、オランダとベルギーを歴訪されました。
両陛下そろっての複数国の訪問は24年ぶりでした。両陛下にとってはゆかりの深い、特別な場所でもあります。
羽田空港 出発
オランダ 到着
13日に羽田空港を出発した天皇皇后両陛下が日本時間の14日午前1時半すぎにオランダ・アムステルダムのスキポール空港に到着されました。
そろってタラップを降りると、出迎えの方たちと握手をして順番に声をかけられました。
両陛下はオランダ王室の別邸である「ヘット・アウデ・ロー城」に16日まで滞在されました。
オランダ国王夫妻とW杯日本対オランダ戦を観戦
サムライブルーのタオルを首にかけた両陛下と、オランダ代表のオレンジのタオルをかけたアレキサンダー国王夫妻が笑顔を見せています。
オランダ王室が公開したのは、両陛下と国王夫妻がサッカー・ワールドカップの日本対オランダ戦を観戦している際の写真です。
両陛下は宿泊先のヘット・アウデ・ロー城で国王夫妻と夕食を共に食べた後に、テレビで試合を観戦されたということです。
ヘットロー宮殿を訪問
天皇陛下は15日、博物館として一般公開もされているヘットロー宮殿を訪問されました。
陛下は館長から建物についての説明を受けた後、オランダ王室ゆかりの絵画などコレクションをご覧になりました。
ここは、20年前にも静養のため、滞在された思い出の場所です。
【動画】「あいちゃん」の声で一気に笑顔に 愛子さま、はじめての海外旅行で両陛下とオランダへ(2006年)今回、両陛下はこの宮殿に隣接している王室の別邸「ヘット・アウデ・ロー城」に宿泊されました。
城での宿泊は、旧交を温める機会とするために王室から特別に招待されたものです。
アムステルダム王宮に到着
両陛下は現地時間の16日午後、アムステルダム王宮に到着すると、集まった人たちに手を振ってこたえられました。王宮には20日まで滞在されました。
歓迎式典に出席
両陛下は現地時間の17日午前10時すぎ、首都アムステルダムの中心的な広場である「ダム広場」で開かれた歓迎式典に臨まれました。
式典の後、第2次世界大戦の戦没者らを追悼する記念碑を訪れ、花を供えられました。
デルタレス研究所 視察
17日午後、陛下はデルタレス研究所を視察されました。
晩餐会に出席
夜には、アムステルダム王宮でオランダ国王夫妻が主催する晩餐(ばんさん)会に出席されました。
「(日蘭両国の国民が)次世代を担う若者や子どもたちのために、協力の裾野をさらに一層広げ、取り組みを強化していくことを希望してやみません」
アムステルダム王宮で開かれた晩餐会で、天皇陛下はオランダ語で乾杯をされました。
陛下は第2次世界大戦での日本による戦争被害にも触れ、「今なお、当時の痛みを負い続けている人々がおられることに思いをいたし、平和への努力を続けていかなくてはならない」と述べられました。
晩餐会にはアレキサンダー国王夫妻のほか、アマリア王女らも出席されました。
上下両院議長と懇談
陛下は18日、オランダの政治の中心地ハーグを訪問し、上下両院議長と懇談されました。
首相主催の午餐会に出席
陛下はアレキサンダー国王と共にオランダの首相が主催する午餐会に出席されました。
「お互いの友好協力関係をより重層的なものとし、次世代を担う若者や子供たちのために一層深めていくことを心から希望しております」
会場はハーグにあるマウリッツハウス美術館で、午餐会の前には代表的な展示の一つであるフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」などをご覧になりました。
平和宮を訪問
午後、陛下は国際司法裁判所などが置かれている平和宮を訪れ、現在の裁判所所長である岩澤雄司さんの案内で視察されました。
ライデン大学を訪問
アムステルダム国立博物館 視察
プリンセス・マキシマ小児がんセンターを訪問
天皇皇后両陛下は19日午前10時半ごろ「プリンセス・マキシマ小児がんセンター」でアレキサンダー国王夫妻や患者である児童らの出迎えを受けました。
両陛下は施設についての説明を受けたほか、現地の日本人研究者らと懇談されました。
オランダではがんが子どもの病気による死亡の最大の要因となっていて、マキシマ王妃が治療や研究のための施設として設立に尽力したということです。
アムステルダムの森公園を訪問
その後、両陛下は「アムステルダムの森公園」にある東日本大震災の犠牲者を追悼する記念碑の前で黙祷を捧げられました。
この記念碑は震災後に地元の自治体によって設置されたということです。
現地の日本人女性団体の発案で周辺には多くの桜の木が植えられていて、両陛下は新たな若木を植樹されました。
日本ゆかりのオランダ人らと接見
その後両陛下は、日本とゆかりのあるオランダ人や在留邦人と接見されました。
オランダ 出発
両陛下はオランダでの日程を終え、ベルギーへ出発されました。
ベルギー 到着
両陛下は20日、政府専用機でベルギーのメルスブルク軍用空港に到着されました。
空港ではエリザベート王女に出迎えられ、タラップを降りた後、握手されました。
政府専用機はベルギーの領空に入った際、空軍の戦闘機にエスコートされました。
両陛下は、王室の別邸であるシエルニョン城へ移動されました。シエルニョン城には1993年、上皇ご夫妻も訪問されていました。
今回、静かな環境の中で旧交を温める機会とするために王室から特別に招待されたものだということです。
フィリップ国王家族と面会
天皇皇后両陛下が滞在されているベルギー南部ウイエにあるシエルニョン城に21日、フィリップ国王夫妻のほか、エリザベート王女ら4人の兄弟も訪問しました。
両陛下と国王家族は集合して撮影に応じ、撮影後には8人で夕食を共にされたということです。
城は王室の別邸で、静かな環境のなかで旧交を温める機会とするために王室から特別に招待されたものだということです。
ラーケン宮に到着
ベルギーを公式訪問中の天皇皇后両陛下は、首都ブリュッセルにある王宮「ラーケン宮」に到着されました。
フィリップ国王夫妻の出迎えを受け、談笑しながら4人で王宮の中へ歩いていかれました。
歓迎式典に出席
両陛下は23日午前10時半ごろ、首都ブリュッセルの王宮前で開かれた歓迎式典に臨まれました。
陛下はフィリップ国王とともに儀仗隊などを見てまわった後、両国の国歌の演奏をお聞きになりました。
ブリュッセル市庁舎を訪問
その後、市庁舎を訪問された両陛下は地元の子どもたちから歓迎の花束を受け取られました。
フィリップ国王夫妻とともにバルコニーに上がると、集まった大勢の観衆に向けて手を振られました。
首相公邸を訪問
陛下は午後、首相公邸を訪問し、デウェーフェル首相と面会しました。
連邦議会を訪問
その後陛下は、ブリュッセルの連邦議会を訪問しました。
晩餐会
ベルギーを公式訪問中の天皇皇后両陛下が、国王夫妻が主催する晩餐会に出席されました。
「古くからのかけがえのない友邦として、今後とも永続的な友好親善と協力関係を築いていくことを心から願うとともに、国王王妃両陛下の御健勝、両国の末永い友好と両国国民の幸せを祈り、杯を挙げたく思います」
陛下は、ベルギーの公用語であるフランス語とオランダ語で乾杯されました。
両陛下の宿泊先でもある「ラーケン宮」で開かれた晩餐会にはフィリップ国王夫妻のほか、エリザベート王女ら4人のきょうだいも出席しました。
4人が国賓をもてなす晩餐会に出席するのは初めてだということです。
ナミュール市を訪問
陛下は24日、ベルギー南部ナミュールにあるナミュール城をフィリップ国王と訪れました。
「次の世代への橋渡しもできたのでは」 交流振り返り
「今回は国王陛下王妃陛下のみならず、それぞれの国のお子様方ともお会いすることができまして、また親しく話をすることができましたことも大変うれしく思っております」
同行している記者団から王室との交流について質問を受けた陛下は「私たちの世代でより交流が深められたのと合わせて次の世代への橋渡しもできたのではないか。そういう意味でも大変ありがたく思っている」と述べられました。
また、オランダで第2次世界大戦の戦没者らに黙祷した際の気持ちを問われると、「過去の歴史から謙虚に学ぶという姿勢が私は非常に大切だと思いますし、そのようなことを行ったうえで未来の良い両国関係が築けていくのではないかと思います」としたうえで、「両親の思いを受け継ぐような形で私の心を込めて拝礼した」と話されました。
imec 視察
陛下は24日午後、半導体などの国際研究機関「imec」を視察され、説明などを受けられました。
ルーヴェン・カトリック大学 訪問
陛下は24日午後、大学内の図書館を訪れ、説明を受けられました。
陛下は1984年9月と1990年8月に第10回国際経済史学会に参加するためなどに訪れていました。
国王夫妻と別れの挨拶
両陛下は25日午前、宿泊先である首都ブリュッセルにある王宮、ラーケン宮の植物園などをフィリップ国王夫妻と共に散策されました。
そして、国王夫妻に別れの挨拶をされました。
日本ゆかりのベルギー人らと接見
両陛下は、日本とゆかりのあるベルギー人や在留邦人と接見されました。
ベルギーを出発 帰国の途へ
両陛下の24年ぶりとなる2カ国訪問は長年育んできた王室との親交をさらに深める旅となりました。
羽田空港 到着
天皇皇后両陛下が、2週間の訪問を終え帰国されました。
ベルギーから帰国した両陛下は「行く先々でオランダ、ベルギー両国の方々に温かく迎えていただいたことは、うれしく、有り難いことでした」と感想を寄せられました。
両国の王室との交流については、「王室の若い世代の方々とも久しぶりにお会いし、それぞれ立派に成長されたお姿を大変うれしく思うとともに、次の世代への橋渡しができたのではないかと思っております」とされました。
また、オランダで戦没者記念碑に供花したことに触れて、「過去の歴史から謙虚に学び、悲惨な体験や苦労を後の世代に伝えていくとともに、平和への努力を続けていくことの大切さについて思いを新たにいたしました」とつづられています。











































































