今、ひそかなブームになっている「東京十社めぐり」。
明治天皇が東京守護のために定めた10の神社を巡る“巡礼の旅”。皇居を守るように位置する十社は徒歩で回るとおよそ40キロの道のりですが、御朱印集めなど、その目的は人それぞれです。
回る順番や期限などの決まりはなく、自分のペースで回れるのも魅力です。
自転車や車を使って一日で回る人もいますが、今回は、徒歩と公共交通機関のみを使って一日で巡ります。
知られざる東京の神社の魅力に触れながら、グルメも堪能。果たして、一日で東京十社めぐりはできるのか?久保田直子アナウンサーの「チャレンジ系まち歩き」。題して「ぶらり!?くぼ散歩」スタートです。
珍しい神様がいる王子神社
出発は午前9時。タイムリミットは8時間です。
1社目は、北区の王子駅から徒歩3分にある「王子神社」です。
「こちらからは車の音が聞こえるけど、ここは森。大きな緑に包まれて…」
「階段上ってきて空気が違う」
「こんなに緑がいっぱいあって」
子育て大願のご利益があるとされる王子神社ですが、境内で発見したのは珍しい神様。
「塚があるんですけど…毛塚?」
よく見ると、至る所に「かつら」の文字が。まつられているのは、百人一首で有名な平安時代の歌人・蝉丸。逆立った髪に悩む姉のために「かつら」を考案したとされる「髪の神様」です。髪の悩みを持つ人の参拝も多いといいます。
旅の思い出として、それぞれの神社でベストショットを撮影するのも今回のミッション。ここでは、子育て狛犬と記念撮影しました。
アジサイの名所・白山神社
続いては、地下鉄で3駅先の本駒込駅に移動。
「住宅街を通っていたら目の前に鳥居が出てきました」
縁結びの神様をおまつりする「白山神社」。今、訪れる人の目を楽しませる名物があります。
別名・あじさい神社として、この時期は特ににぎわいます。
「きれいに咲いていますもんね」
「見事ね。いろいろな種類のアジサイが咲いている」
「こうやってじっくり見せてもらうと、一瞬心が休まりますね」
千本鳥居に乙女稲荷も
次の神社までは、およそ1キロのぶらり「くぼ散歩」。
「ちょっと進むと、しっとりと落ち着いた街並みになってきましたね」
3カ所目は「根津神社」。厄よけや商売繁盛などのご利益があると言われています。
境内には、多くの外国人観光客がいました。
「(Q.なぜ根津神社に来たのですか?)日本の神社や歴史、ローカルな東京に触れられて最高です」
その中でも見どころが…。
「SNSを見て来たいと思っていたんです。こんなにすてきだとはね」
それがこちら、千本鳥居。およそ100メートルにわたって、180ほどの鳥居が並びます。
「160センチはギリギリ当たらない。鳥居が幾重にも連なって…本当に長い」
その先にあるのが「乙女稲荷」。池を見下ろす朱色の舞台はフォトスポットとしても人気です。
そして、こんなふれ合いも“旅の楽しみ”。
「まぁ〜きれいな方だね〜」
「そうなんです〜、いやいやいやいや…」
「嘘言わない。田舎のおばあちゃんは嘘言わない」
グルメも味わえる神田神社
続いて4社目までは地下鉄でわずか1駅。千代田区にある「神田神社」。“江戸総鎮守”、商売繁盛の神様として知られ、多くの参拝者でにぎわいます。
実は、今年だからこそのありがたい名物があります。それが、神田神社本殿のすぐ横で暮らす神馬(しんめ)、あかりちゃん。「明るい世の中になるように」との願いから名付けられました。
午(うま)年の今年はご利益にあやかろうと、多くの参拝者が訪れています。
一方、久保田アナが気になっているのは“神社グルメ”です。
出発から2時間半でランチ休憩。久保田アナがチョイスしたのは豚肉の生姜焼き、その名も「ポーク神社」です。
「やわらかい。この厚みと肉質のやわらかさがどうしてかなうのが不思議。ショウガがきいて甘辛い。夏に最高!」
ジンジャーエールを使い、まろやかな味付けに。豚肉は塩こうじに一晩漬け込むことで、柔らかさがアップします。
他にも、勝利のゲン担ぎに人気の「勝カレー」などもあります。
“寄り道グルメ”の名店
「JRの亀戸駅に到着しました。いや〜スッキリした!なぜなら電車で寝たから」
午後1時「十社めぐり」5カ所目は、江東区にある「亀戸天神社」。藤の名所としても有名な、菅原道真がまつられる下町の天神様です。
十社めぐりの神社には、小さなミニ絵馬が。10社それぞれに異なるデザインで、一つの絵馬に収めることができ、巡礼の記念にもなります。
思い出写真にもカメをチョイス。
ここ亀戸天神社の目の前には、神社巡りをする人でにぎわう“寄り道グルメ”の名店があります。
江戸時代に生まれた、細くて長い手打ちの十割そばにこだわる、このお店は「亀戸十割そば にし田」。名物は、芝エビと豚ひき肉、とろろが入った「天神そば」。さらに…。
「あ〜おいしい!オススメはこれ。味が濃厚だからパンチ力がバーンとくる」
バーンとくる!と絶賛なのは、京鴨を使った「鴨せいろ」です。
江戸勧進相撲“発祥の地”
スタートから4時間で5カ所を参拝し、「十社めぐり」も折り返し。社務所が閉まる午後5時まで、タイムリミットはあと3時間半ほどですが…。
「あ!ちょっと止まってもいいですか?ここは天神橋、きれいに見えております」
「行きましょう。浸っている暇はございません」
6社目は、バスに揺られること30分…。門前仲町にある「富岡八幡宮」。
「何か像がありますね。横綱級のどっしり感」
ここは江戸時代、100年間にわたって境内で相撲興行が行われた、江戸勧進相撲発祥の地でもありますが、本殿は来年ご鎮座400年に向け、改修工事中。出世開運の神様は、1年ほど隣の客殿にお引っ越ししています。
でも、十社めぐりのミニ絵馬には、しっかり本殿が描かれています。
7社目は“関東のお伊勢様”
「6社目が終わった。あと4社」と、下町を急ぐ久保田アナでしたが…。
「かわいい。どら焼きのお店、吸い込まれちゃう…。おいしそう…おいしそう大変…。食べてもいいですか?」
生地は毎朝蒸し焼き、北海道十勝産小豆を使用した、人気ナンバー1の「あんバター」どら焼き。
ということで、パワーチャージもそこそこに、下町から都心、東京タワー近くへ。
7社目はビル群に囲まれた「芝大神宮」。天照大神を祭る“関東のお伊勢様”です。
しかし、そこには「何事も根気」の文字。
神社に富士山!?
いよいよ8社目は、電車に乗ること15分、京急電鉄の新馬場駅。
「駅を出ました、目の前に品川神社があります」
「十社めぐり」で最も南にある「品川神社」。
「十社めぐりをやってみようと1社目」
女性は、この日が十社めぐりのスタート。ここで、どうしてもやりたかったことが…。
ここでお金を清めると、金運アップのご利益があるとか。
「こちらに一粒万倍と書いてある。この言葉好きなんですよ」
一粒が万倍にも…のご神水。
「私のお金が光り輝いて見える。キラキラして」
さらに、品川神社の見どころが…。
おや、久保田アナが何かを見つけたようです。
その名も「品川富士」。富士山の溶岩を運んで作られ、高さは15メートル。都内最大級と言われる富士塚です。
久保田アナは高校生のころに富士登山に挑戦したといいます。
品川富士を登ること、わずか2分ほど…。
記念撮影はもちろん、「ヤッホー!」ポーズで撮りました。
神社を守る神猿
「十社めぐり」も大詰め、電車に20分乗り、溜池山王駅へ。
「残り30分であと2社です。見えた!山王日枝神社」
赤坂の街を見下ろす高台に建つ、巨大な鳥居が印象的な「日枝神社」。
日本神話に登場する山の神を祭るこの神社を守るのは、神猿(まさる)。
戦火や震災を免れた社殿
最後の神社までは歩いて15分の距離ですが…。
「午後5時に社務所が閉まるから、それまでに行かねばならぬのです」
そして…。
あらゆる良縁に結ばれるという「赤坂氷川神社」。江戸時代に建てられた社殿は、戦火や震災を免れた、都の有形文化財です。
こちらが、十社の思い出写真。
今回は、交通費が電車とバスで1700円ほど、8時間で2万3000歩歩き、「十社めぐり」達成。
皆さんも、期間や回数など自分のペースで巡ってみてはいかがでしょうか。
(2026年6月18日放送分より)





































