神社に祭られた謎の球体。追跡すると海岸にもそっくりな球体が漂着していました。
“謎の鉄球”のヒミツ
街のフシギ調査隊。横浜市内にある神社で発見したのは…境内に突如現れた、ゴツゴツした岩に乗る“謎の球体”。大追跡で意外な歴史が見えてきました。
八幡橋八幡神社はこの地で250年以上の歴史を持ちます。
「球体でとにかく大きくて、鉄かな?見たことないタイプのフシギ」
球体の大きさは、直径およそ1.5メートル。表面が錆びていて、鉄でできているようです。一体、これは何なのでしょうか?
「地球儀?相当古いですよね」
参拝者
「光らせて明かり?お祭りに使っていた?」
台座の周囲を見てみると…。
「見て、これ。ここにも丸がある。野球ボール?野球記念碑?」
必勝のご利益があるといわれる神社。鉄球は、野球ボールのオブジェなのか?宮司さんに聞いてみました。
「はっきりしたことは分かっていない。地元の有志の方々が奉納された」
宮司さんもよく分からない謎の鉄球。その手掛かりは…。
1915年から1919年まで神奈川県知事を務めた有吉忠一氏。県に確認すると、およそ100年前に昭和天皇が即位した時に奉納されたといいますが、謎の鉄球を奉納した理由や、何に使われていたかは記録がないため分からないということです。
手掛かりが静岡に?
実は、3年前、その手掛かりとなる不審物が海岸に漂着しニュースになっていました。
当時、警察も出動する事態に発展。その映像がこちら!
「砂浜に見える謎の茶色い球体が海岸に打ちあがった不審物です」
静岡県浜松市に漂着した球体は、直径およそ1.5メートル。神社にある謎の鉄球と形や大きさも同じです。静岡県の漂流物は何だったのでしょうか?当時、現地取材したという中日新聞記者の山本晃暉さんはこう話します。
船の係留や航路の目印として使われた鉄製のブイ。神社にある謎の鉄球を見てもらうと…。
実際、神社の鉄球を境内の外から見てみると、穴が開いていて中が空洞になっていました。
なぜ神社にブイ?
仮に、鉄球の正体がブイなら、なぜ神社に奉納されたのでしょうか?神社がある街、磯子の歴史を記載した資料が市内の図書館に残っていました。
「あった。ここだ。『広い境内には漁師の人たちが奉納した大きな浮標(ふい)が石塔の上に乗せられています』」
謎の鉄球の正体は漁師が奉納したブイ(浮標)のようです。
100年ほど前の地図を見ると、神社の目の前まで海が広がっていて、漁業が盛んな町でした。鉄製のブイは、漁師たちが大漁祈願も込めて奉納したと推測されます。謎の鉄球は、漁師町だったこの地域を象徴するものだったようです。
キノコ型“謎の柱”
続いては…。
やってきたのは静岡市にある清水港。遠方に見える富士山の手前にフシギな光景は広がっていました。
発見したのは、海上に規則的に並ぶ“キノコ型”の謎の柱。上部の高さは1メートルほどあります。
そこで近くにあるボートを係留する施設で話を聞くと…。
鈴木伸幸支配人
「船を係留する柱ではありません。抜いてほしいと思うけど難しいだろう」
確かに、船が停泊している場所から海に出るには、柱をよけて通らなければなりません。一体、何のための設備なのか?追跡すると、意外な答えにたどり着きました。
なぜ撤去しない?
柱はどれほどあるのか?ドローンカメラを飛ばしてみると…。
「数百あると思います。規則的に考えて作られている並び方です。上から見るときれいな線に見えるので、この線を何かに使っているのかな?」
海面に現れた謎の柱は、なんと400本ほどあります。
「船の目印?ボートとか」
「船が来た時に水深が浅いと(船底が)当たる。その目印?」
そこで、船に乗せてもらい近づいてみることに…。すると、重要な手掛かりがありました。
「柱にフックが付いています。ひもがくくりつけられている」
船ではない、何かをくくりつけるための柱のようです。港を管理する担当者に聞いてみました。
八木伸幸さん
「木材を係留しておくための貯木杭というものになります。ここに輸入した丸太を係留していた」
このエリアは昭和2年に開設した貯木場です。謎の柱は、輸入した原木をロープで固定するための杭でした。しかし、時代とともに原木は陸で保管されるようになり、2005年に貯木場は閉鎖。この杭だけが、今も取り残されていました。
航路の妨げになるのに、なぜ撤去しないのでしょうか?
貯木杭は現在400本以上残っているので、すべて撤去するには4億円以上かかるといいます。かつて日本経済を支えた歴史の一部。莫大な費用をかけ撤去するのではなく、観光資源にできないか模索中だということです。
石が刺さる“謎の木”
続いては、静岡県伊東市。
「フシギだな!」
「なんでこんなことに?」
「素晴らしい!驚いたよ!」
断崖絶壁が広がる城ケ崎海岸沿いにある、1324年創建の蓮着寺の境内にフシギな光景が…。
「何これ?石が飲み込まれている」
いくつもの石が突き刺さる謎の木を発見!石を数えてみると…。
歴史あるお寺に突如現れる石が突き刺さるフシギな木。追跡すると、驚きの誕生秘話がありました。
モチノキだけが…
樹齢数百年といわれるモチノキ。その見た目のフシギさから、このような声が聞かれました。
「切ろうとしても、石で切れないと思うので、気持ちが折れない」
「まさにロックスターだね。岩(ロック)だけに」
人が手を加えて生まれた光景なのでしょうか?特別に石に触らせてもらうと…。
「無理無理無理。1ミリたりとも動く気配がない。今この石の頭は見えていますけど、あと何十年、何百年したら完全に飲み込まれそう」
手で揺らしても石は全く動かず、木と一体化。人工的に作られたものではないようです。他にも同じような木はあるのか、周辺の木を調べてみると…。
境内には、国の天然記念物に指定される樹齢1000年を超えるヤマモモの木もありますが…。
お寺で石を飲み込むのは、モチノキだけでした。すると、久保田アナがあることに気づきます。
数百年かけて石を飲み込む
この辺りは、大室山の噴火によってできた地形で、周辺には溶岩石があり、飲み込まれているのも同じ石でした。
なぜ境内の中でモチノキだけが石を飲み込んでいるのでしょうか?地元の植物の研究者に聞きました。
山口康裕さん
「モチノキは樹木の中で成長が早い。年間に数十センチ伸びる。(木の幹が石に)圧をかけたら傷ついちゃう。幹が傷つかないために、きれいに取り込んでしまう。他の木は石にぶつかっていても、そのまま通過していく」
成長が早いモチノキは、障害物が幹に当たると傷が付きやすいため、包み込む特性があると言います。
お寺のモチノキは、数百年かけて石を飲み込み、持ち上げたということです。世にも珍しい光景はモチノキの生命力の強さによって生まれていました。
(2026年6月26日放送分より)















