梅雨の時期は、特に腰痛の悪化に注意が必要です。
この時期、ぎっくり腰になる人が増えます。何故なのでしょうか。
そして、ぎっくり腰を何度も繰り返してしまう理由と、予防法についても、見ていきます。
■梅雨時期は腰痛悪化に注意 台風も要警戒
7月は腰痛の悪化に特に注意です。
梅雨の時期の腰痛の原因、1つ目は『気温』です。
蒸し暑くなり気温が上昇すると、冷房や冷たい飲み物で体が冷え、筋肉が硬くなります。
2つ目は『湿度』です。
湿度が高くなり、汗が蒸発しにくくなると、体内の水分調節が難しくなり、自律神経が乱れます。
3つ目は『低気圧』です。
体に加わる気圧が下がり、血管が拡張すると、戻そうとする働きで血管が収縮しすぎてしまい、血行不良になります。
梅雨の時期の腰痛を経験した人の声です。
「蒸し暑かったので、冷房を利かせソファで居眠り。目を覚まし、立ち上がった瞬間、ぎっくり腰に。冬になるものだと油断していた」
「つい最近、高いところを掃除中、ぎっくり腰に。梅雨や季節の変わり目など寒暖差がある時期は腰痛が特に気になる」
改めて、ぎっくり腰とは、みぞおちの裏側から下にかけての痛みです。
働く人約3000人を対象にした調査では、過去1年間にぎっくり腰などを含む急性腰痛を訴えた人は870人。
約3.4人に1人が経験していました。
今後の台風に注意です。
現在、熱帯低気圧が2つ発生していて、7月2日にも台風に発達する見込みです。
これから、台風シーズンを迎えます。
梅雨前線が活発になる可能性もあります。
「特に気圧の変化は体への影響が大きい。低気圧になると、筋肉が緊張しやすくなるため、ぎっくり腰を引き起こす可能性が高まる。台風の時期は、より注意が必要」
■クワバタオハラ小原正子さんも経験 繰り返す“ぎっくり腰”
お笑いコンビ・クワバタオハラの小原正子さんもぎっくり腰を何度も経験しているといいます。
小原さんは現在50歳。
20代半ばで、初めてぎっくり腰になりました。
仕事柄、長距離移動やタクシーでの移動が多く、運動不足だといいます。
日頃からサポーターやストレッチなどで対策はしていますが、これまでに約30回、ぎっくり腰を繰り返しています。
2014年、39歳の時、長男を妊娠中でした。
大きくなったお腹や逆子体操などで腰への負担が増えている中、トイレを済ませ、勢いよく立ち上がった時に、ぎっくり腰になりました。
「妊娠・出産期は腰痛が倍増した」ということです。
翌年、40歳の時には、思いっきり腰から体を曲げて、息子を抱っこした時に、ぎっくり腰になりました。
さらに翌年は、次男を妊娠中でした。
息子に靴下をはかせるため、体を15度傾けた時、ぎっくり腰になりました。
2020年、44歳の時、自宅に新しい絨毯が届き、一秒でも早く敷こうと、ソファを持ち上げた時に、ぎっくり腰になりました。
2026年6月初旬にも、食洗機で、すねを強打し、痛みに気をとられながら重い水筒を片手で持ち、息子に渡そうとした時に、ぎっくり腰になりました。
「子どもが遠足のため、普段は作らないお弁当を準備するなど慌てて動いていた結果、えらいこっちゃに」なったと振り返っています。
この小原さんのケースは、典型的な3つのパターンだということです。
「1、妊娠・出産により、体重やホルモンバランスが変化する。
2、普段かからない力が、一カ所に集中して加わる。
3、痛みをかばい、体のバランスが崩れる。
小原さんの場合は、ぎっくり腰になりやすい典型的な3つのパターンを繰り返している」
■繰り返すワケは“急性期の誤った過ごし方”と“怠け筋”
ぎっくり腰は、なぜ何度も繰り返すのでしょうか。
要因の1つは、ぎっくり腰になった直後、“急性期の誤った過ごし方”です。
一人暮らしの70代の女性のケースです。
朝起きようとして、腰に激痛が走りましたが、病院には行かず、約2週間、自宅で安静にして過ごしました。
その後、症状は回復しましたが、数カ月後に再発。
以降、年に数回ぎっくり腰を繰り返しているということです。
こんな研究データもあります。
過去1年間にぎっくり腰を経験した人の1年後の再発率です。
医師から『安静を勧められたグループ』は32.3%でしたが、
『活動維持を勧められたグループ』は16.1%。
安静にした人の方が、約2倍、再発しやすい傾向にありました。
安静にしていることが、なぜ再発につながるのでしょうか。
「痛みを恐れて寝たきりで過ごすと、急速に筋力が落ちたり、筋肉の柔軟性がなくなり、硬くなってしまう。その結果、次に同じように動いた時に、再びぎっくり腰を起こしやすくなる」
ぎっくり腰を繰り返す要因、2つ目は“怠け筋”です。
“怠け筋”とは、本来の役割を果たさずに『怠けている』状態のインナーマッスルのことです。
具体的には、主に『腸腰筋』です。
上半身と下半身をつなぐ重要な筋肉で、正しい姿勢の維持に不可欠な筋肉です。
なぜ怠けるのでしょうか。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続くと、筋肉が気づかないうちに衰えて、怠けていきます。
「“怠け筋”(インナーマッスル)が働かないと、腰付近の骨の動きはバラバラになる。骨や筋肉に大きな負担がかかり、ぎっくり腰を繰り返してしまう」
では、ぎっくり腰になってしまったら、どうすればいいのでしょうか。
絶対安静がいいのでしょうか。
「『動ける範囲で動く』くらいがちょうどいい。最初は安静にして、徐々に動けるようになったら、筋肉が弱まったり、固まったりしないように無理のない範囲で動くのがいい」ということです。
そして、腰は温めた方がいいのでしょうか、冷やした方がいいのでしょうか。
体が冷えて、ぎっくり腰になった場合は、温める方がよく、疲労がたまって、ぎっくり腰になった場合は、冷やす方がいい、ということです。
■“怠け筋”改善でぎっくり腰予防 簡単ストレッチ
インナーマッスルが“怠け筋”になっていないか、チェック方法です。
床に印をつけ、その上で目を閉じて50回、足踏みをします。
インナーマッスルが使えていれば、体の向きは変わらず、印からの移動も30センチ程度、だということです。
出演者も事前にチェックしました。
結果です。
松岡アナは、印から62センチ離れました。
結城東輝くさんは、110センチ。
玉川徹さんは、210センチ。
そして羽鳥アナは、右斜め前に80センチ離れていました。
福田さんおすすめの“怠け筋”改善のトレーニングとストレッチです。
腸腰筋のトレーニングです。
姿勢よく立ち、太ももをゆっくり上に持ち上げます。
目安はひざが直角に曲がるくらいで、左右、各10回。
股関節を意識しながらゆっくり動かすことで、腸腰筋が鍛えられる、ということです。
ぎっくり腰予防、もも裏のストレッチ。
片足を一歩前に出し、つま先を上げます。
背筋を伸ばしたまま股関節から前に倒れます。
もも裏が伸びたところで10秒キープ。
これを左右やります。
ぎっくり腰予防で一番大事なのは、腰ではなく太ももの裏、だということです。
ぎっくり腰予防、ばんざいストレッチです。
両足を肩幅に開きます。
両手を上にあげてばんざい。
天井を押し上げるように10秒伸びをします。
縮こまった体を縦方向に伸ばすことができます。
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年7月2日放送分より)














