どんどん世の中は変わってきています。皆さんはしっかりとついていってますか?もしかするとアナタの常識はもう古いかもしれません。今回は皆さんの認識をアップデートしていきましょう。
「オヤカク」は当たり前!?
イマドキの就活、学生の就職活動でよく使われる言葉に「オヤカク」という言葉があります。どういう使われ方をするのかわかりますか?これは「親」に内定同意の「確」認をとる、という意味です。子どもの就職になぜ親の確認が必要?と思いますよね。でも実際、オヤカクを経験した保護者は46.2%と半数近くにも上ります。
内定を出した企業が親に連絡をして、「お子さんに内定を出しました、弊社に入れてくれますよね?」と確認をするんです。企業側とすれば内定辞退を少しでも減らしたい、今時の若者は親の意見で就職先を決めることが多いことから、「オヤカク」が増えているといわれているんです。あとは入社後に「条件が違う!」と親からクレームが来ることもあるので、それを防ぐ目的もあるそうです。昔とは親子関係が変わってきたな、という感じがしますよね。
特に最近では子どもと母親のつながりが深いと言われています。母親とSNSなどでほぼ毎日連絡を取る、という18歳から27歳は54.4%にものぼります。これは同居別居にかかわらず、です。週に数回、も合わせると実に8割近くにもなります。
これだけ母親との距離が近いですから、就活も親子で一緒に戦う、そんな感じになってきているんです。今は子どもの入社式に参加する親も増えているそうです。私の時代は大学の入学式に親が来ることもほとんどありませんでしたから、まさに隔世の感があります。もはやマザコン、という言葉は死語かもしれません。
「ギュ」られる?
そんな就活世代の若者がもう一つよく使う言葉に「ギュられる」というものがあります。「この仕事はギュられるかもしれないから応募しない」「理系はギュられない」…そんな使い方をします。わかりますか?
語源は「シンギュラリティ」です。これはAIが人間の知能を超えて社会が急激に変化する転換点のことで、「ギュられる」とはAIに仕事や役割を奪われることを指します。最近はロボットやAIの活用によって、将来的に人が余る、とか足りなくなる、もしくはそもそもその仕事がなくなる、なんて言われています。なので就活の時に「ギュられない仕事がいい」…そんな発想になるんですね。
さらにAIと言えば最近、最先端のAIが「脱走した」としてニュースになりました。脱走と言ってももちろん物理的に逃げ出したわけではありません。ある研究者が外部にアクセスできないよう、厳重な檻のようなものにAIを閉じ込めたところ、AIがそのシステムの弱いところを見つけ出し、勝手に外部のネットワークにアクセスしてしまったんです。これを脱走、と言っているわけですね。
このAIはシステムの弱いところを見つけ出すことがとてもうまい、ということは銀行のシステムなど重要なネットワークにも簡単に入り込めたりするかもしれない…そんな心配が生まれたんです。そこでその対策をとるために一時的に海外への提供を中止する、そんな措置が取られました。ただ、これはアメリカのAIですが、専門家によるとあと半年から1年で中国も同レベルのAIを開発できるだろう、と予測されています。つまりはアメリカが国外に出さないようにしても別の国がまた作り出してしまうわけです。AIの発展というのはすさまじいものがありますね。「AIによる戦争」が遠くない将来、現実のものになるかもしれません。
世界に通じる日本語は?
世界で最も権威のある英語辞典、オックスフォード英語辞典に最近追加された日本語があります。
カツ、カツカレー、とんかつ、とんかつソースなどかつ関連の言葉がたくさん追加されました。これはこの辞書が作られたイギリスでカツカレーが国民的人気を誇っているためです。なんだかうれしいですね。ホワイトデーなんて日本独自の習慣の言葉も追加されています。そんな中、私たちにもあまりなじみがない言葉もあります。例えば三徳です。皆さんは外国の方に「サントクはどこで売っていますか?」と聞かれて、すぐに答えられますか?これは日本でおなじみの「包丁」のことです。正式には三徳包丁と呼ばれる、野菜でも肉でもなんでも切れる、いわゆる一般的包丁のことですね。
そして金継ぎ、こちらも説明できない人が多いかもしれません。これは割れた陶器などを漆で接着し、継ぎ目を金粉などで装飾して修復すると技術のことです。
日本人にもあまり知られていないこの技術ですが、特にヨーロッパの人には人気なんです。
壊れたものを美しさとして生かす、そんな日本伝統の価値観が今世界でも受け入れられているんですね。
「ナフサ」はフルーツにも使われている!?
最近イラン情勢の影響でナフサが不足している、というニュースをよく目にします。ナフサとは石油由来の材料でプラスチックや化粧品、薬品などたくさんのものに使われています。
それだけではありません。ナフサはフルーツにも使われていること、ご存じですか?バナナなど、輸入されているフルーツを成熟させるために使われています。ナフサから作られるエチレンガスを使って、青いバナナや硬いアボカドを熟させているんですね。
これだけ使われているナフサですから、足りなくなると私たちの生活に大きな影響が出てきます。日本は国内で4割を生産し、残りは海外からの輸入に頼っています。もちろんその原料となる原油はほぼ輸入です。
でもこれだけ大事な材料なんだから、どうして普段からもっとたくさん作って備蓄していないんだ、と思いますよね。でもなかなか簡単にはいかないんです。原油からナフサを作ると、一緒にガソリンや灯油などほかのモノもできてきます。原油の成分を分離するわけですから、ナフサだけたくさん作る、ということはできないんですね。
ですからナフサをたくさん作るとガソリンなどが余って保管しきれなくなってしまうんです。実際ちょっと前に日本は海外にガソリンを輸出していたこともあったんです。驚きですよね。でも今回のようなことはこれからもあるかもしれません。今後はナフサも備蓄するなど対策を積極的に考えていく必要がありますね。
こうしてみてきますとアップデートしないといけないな、ということがたくさんあります。特に世代間の認識の違い、というのは本当にたくさんあります。日々そんなことを気にしながらテレビやニュースを見ていただければ、と思います。
(7月4日OA 池上彰のニュースそうだったのか!!より)
国や国籍についてのさらに詳しい池上解説はTVerへ!













