2週連続で、クマが同じ場所のハチミツを狙って現れました。
先週お伝えした、抜群の運動神経を誇るクマが…一心不乱にミツバチの巣箱に顔を突っ込む姿を、小屋の2階に新たに設置したカメラが捉えていました。この養蜂場を営む男性は、「いろいろ対策を講じても、そのたびにクマに攻略される」と頭を抱えています。
秋田でクマ被害 83歳男性がケガ
この1週間も、各地の人里に現れたクマ。
5日、秋田では…83歳の男性が、山菜採り中に襲われ、頭や顔にけが。ドクターヘリで病院に搬送されました。
青森では、石原環境大臣が、緊急銃猟が実施された現場を視察。
「クマと人間のすみわけ、住む場所のすみわけができるように、環境省全力をあげて進めて参りたいと思います」
政府がクマ対策に本腰を入れる一方…
長野県南部では、先月下旬から、ハチミツが狙われる被害が止まりません。執着するクマの姿を、カメラが捉えていました。
独自 ハチミツに執着 クマ“満腹”一部始終
今月1日、雨とともに降ってきた黒い塊…クマです。落ちた先で、何かを食べているように見えます。

この映像が撮影された10日前、ミツバチの巣箱がある小屋の2階へあがろうと驚きの身体能力を発揮したクマ。その2階にカメラを設置すると…
思う存分に食欲を満たす、クマの生態が明らかになりました。
巣箱の匂いを嗅ぎながら、クマ登場。
画面の左側へ進むと…別の巣箱もひと嗅ぎ。そして、カメラの前からは姿を消すのですが…巣箱を引きずり、フレームイン。
しかし…自分で倒した箱に驚いたのか、大きな体で小さく跳ねます。さらに…
またもやびっくり…したものの、巣箱に顔を突っ込むクマ。再び顔を上げると…野性味あふれる咀嚼音…
警戒心は全くないように見えますが…専門家は。
「クマは森林生態系の頂点に立っている動物なので、周りを気にせず、ぐちゃぐちゃ音をたてながら食べるというのはよくあります」
一心不乱にハチミツをむさぼるクマ。巣箱の側面をよく見ると…ミツバチたちが、次々と脱出しているのがわかります。
食べ始めて5分が経つころには、クマの顔もハチまみれに…それでも、食べ続けます。

「毛皮が非常に分厚いので、ミツバチの針くらいであれば全然問題ない」
“ハチミツクマ”どこへ 上空から捜索
何度もハチの巣箱を襲ったクマ。一体、どこからやってきて、どこへ帰っていくのでしょうか。
撮影開始から、約10分で…
サイズの異なる、2つの熱源が動いています。
岩手大学 山内貴義 准教授
「ちょっとシカっぽいんだよな。うん、『シカ』か『カモシカ』」
番組は、2日に渡り上空から捜索しましたが、クマの居どころはつかめませんでした。
「1日おきに被害。電気柵っていう考えもあるんだけど、見積もり中です。(設置費用が)高いので」
男性はこれまで様々な対策を講じてきましたが…被害は止まりません。
「ここに廃油があって、この油をこう塗るんだけど」
クマがよじのぼったポールには油を塗って滑りやすさをアップ。しかし、クマには効きませんでした。
専門家は、強い執着を持ったクマへの対処は、非常に難しいと指摘します。
「ここまで学習しちゃうと『音・光・におい』ではなかなか防げない。電気柵をひいても、もしかしたら突破する可能性はあるかな。多少の痛みはこらえても、目の前にエサがあるので、もう駆除するという選択肢しかない」
7月5日『有働Times』より