夏休みが始まり、お出かけの目的地として『道の駅』が注目を集めています。
いまや道の駅は休憩施設としてだけでなく、1日遊べる滞在・体験型へと進化しています。
夏に行きたいオススメの道の駅を、紹介していきます。
■道の駅 体験・滞在型が増加 観覧車や間欠泉も!?
じゃらんの、全国道の駅グランプリ2026が発表されました。
1位は群馬の『道の駅 川場田園プラザ』。
2位は宮城『あ・ら・伊達な道の駅』。
以下、岩手『道の駅 遠野 風の丘』、
青森『道の駅 しちのへ』、
沖縄『道の駅 許田』という結果でした。
1位の道の駅は、群馬県の川場村にあります。
『道の駅 川場田園 プラザ』は東京から車で約2時間半。
2025年の来場者は300万人を超えました。
2022・2023年に続き、全国で初めて、2度目の2連覇です。
特徴は『地元の野菜や果物の販売』『地元食材のグルメ』のほか、『アスレチック』『ろくろ陶芸体験』など、食・買い物・体験を一度に楽しめる『滞在型』の道の駅です。
「近年の道の駅は地元の見どころを発信する観光拠点としてだけでなく、体験型コンテンツを備え、滞在自体を楽しめるスポットへ」変わってきているといいます。
滞在・体験型の道の駅の具体例です。
1つ目、静岡県の『道の駅 富士川楽座』です。
道の駅に隣接する観覧車が2017年に完成し、プラネタリウムも併設されています。
東京から車で約2時間。
観覧車は一般700円。
プラネタリウムは大人620円、子ども310円です。
2つ目、北海道の『道の駅 しかべ間歇泉公園』です。
2016年にオープンした全国で唯一、間歇泉が噴き出す道の駅です。
間歇泉は、足湯に浸かりながら見ることができます。
車で函館駅から60分、函館空港からは70分。
間歇泉の見学料は大人300円、子ども200円です。
ホテル業界も注目しています。
兵庫県養父市などにある、『フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテル』は、アメリカのマトリオット・インターナショナルと積水ハウスが展開する道の駅に近接するホテルです。
14道府県29施設を展開しています。
食事を提供しない“素泊まり専用”で、地域での消費や交流などを促す狙いがあります。
ホテルでは地元農家と連携した農業体験なども行われています。
■施設数は32年で約12倍増 “トイレ休憩”から“目的地”へ
そもそも道の駅とはどんな施設なのでしょうか。
道の駅は24時間無料で利用できる、トイレ・駐車場を備えた情報発信や地域連携の機能を持つことを要件に国が登録します。
道の駅、誕生のきっかけです。
1990年、旧建設省 関係のシンポジウムで、
「道路にも鉄道のようにトイレがある駅があってもよいのでは」との提案があり、その後、社会実験を経て制度化されました。
全国の『道の駅』の推移です。
1993年、103カ所からスタートした道の駅は、2025年時点で1231カ所に増え、32年で約12倍になりました。
国交省によると、2013年までは第1ステージと位置づけられ、ドライバーの休憩所としての役割でしたが、その後 第2ステージで、道の駅は旅の目的地として発展しました。
■夏オススメ!道の駅に天然記念物やイルカウォッチングも
バイクで全国の道の駅を回っている、道の駅旅ライダーの平賀由希子さんオススメ、夏に行きたい道の駅です。
1つ目、和歌山県の古座川町にあります。
和歌山県の『道の駅 一枚岩 モノリス』です。
2020年にリニューアルされました。
天然記念物の『一枚岩』と川を隔てて隣接していて、テントサウナのレンタルやカヌー体験を実施しています。
夏オススメの道の駅2つ目は、熊本県天草市です。
施設の壁に、道の駅の名前と、体験できるある事に関する絵が描いてあります。
壁には『ドルフィンぴあ』という文字と、イルカの絵が描かれています。
こちらの『道の駅 天草市 イルカセンター』は2019年にオープン、目玉は野生のイルカウォッチングです。
大人3500円、子ども2500円、幼児は1000円です。
夏オススメの道の駅3つ目は、徳島の三好市の大歩危です。
看板には、ここにしかないある施設について書かれています。
看板には『妖怪屋敷』と書かれています。
『道の駅大歩危』は、近隣に『ゲゲゲの鬼太郎』の子泣き爺の故郷があり、地元の妖怪伝説を紹介する『妖怪屋敷』を開設。
地元住民お手製の妖怪人形を多数展示しています。
ちなみに、道の駅といえば、ご当地のソフトクリームが売られています。
平賀さんに、これまで食べたご当地ソフトクリームのベスト3を挙げてもらいました。
『道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村』の村抹茶ソフトクリーム(600円)は、特産の春摘み抹茶を贅沢に使用。
濃厚で甘さ控えめな大人の味わいです。
宮崎の『道の駅 青雲橋』の金柑そふとくり〜む(500円)は、特産の金柑を丸ごと使用。
甘みの後に、ほんのりとした苦みを味わうことが出来ます。
栃木の『道の駅 明治の森 黒磯』のバタースコッチソフトクリーム(650円)は、ミルクソフトにバタースコッチソースを合わせました。
那須から届く生乳を使い、施設内で製造しています。
■道の駅 第3ステージへ『世界ブランド化』や『防災拠点』に
道の駅の変化を見てきましたが、今後はどうなっていくのでしょうか。
国交省が掲げる、道の駅の第3ステージです。
まずは『世界ブランド化』です。
外国人観光客に対応し、観光情報や特産品販売など高いサービスを提供するインバウンド観光拠点を目指します。
そして『防災拠点化』。
自衛隊や警察の救援活動、緊急物質の輸送拠点としての機能を強化。
今後100カ所以上を選定する予定です。
さらに『地域センター化』です。
自動運転サービスの拠点や子育て応援施設、業務実習など、全世代が利用する機能を集約するとしています。
■新設計画に賛否 膨らむ事業費に批判も『道の駅』課題とは?
進化する道の駅が人気を集める一方で、課題もあります。
茨城県那珂市です。
2021年から農産物直売所や飲食店、野菜の収穫体験ができる施設として道の駅の建設計画が持ち上がりました。
2028年の開業を予定しています。
「あったほうがいい。わくわくするし、地域が盛り上がると思う」といった声がある一方、
市民団体が問題視しているのは、『膨らむ事業費』です。
当初の計画では約30億円でしたが、現在は43億2000万円に。
市の実質的負担は11億9000万円にのぼっています。
宮城県の大河原町では、2008年の町長選で『道の駅』推進派の現職候補が当選。
町として『道の駅』の検討がスタートしました。
しかし、2012年の町長選では、財政圧迫などへの懸念から計画に反対する住民の支持を受け、反対派の候補が当選。
計画が白紙に戻りました。
その後、2016年の町長選で『道の駅』推進派の候補が返り咲き、当選しましたが、計画は復活せず。
現在も道の駅はありません。
「全国1231カ所の道の駅のうち約3割が赤字ともいわれる。経営者として経験のない人が運営に携わることもあり、利益が出ていなくても適切な経営判断を下せないことが多い」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年7月23日放送分より)














