ゲリラ雷雨が襲った都内では、停電も発生しました。一部では電車が止まり、乗客が線路上を歩いて隣の駅まで向かうなど、日曜日の昼すぎに混乱が広がりました。
いつ、どこで発生するか予測が難しいゲリラ雷雨ですが、番組では、空に突如現れる「黒い雲」に注目。
カメラは天気急変の予兆を捉えていました。
■ゲリラ雷雨 帰宅時間を直撃 雷鳴も
吾妻栄里奈記者
「午後7時の柏市内です。10分ほど前から激しい雨と風、そして雷も鳴っています」
午後7時頃、千葉県柏市では、ゲリラ雷雨が発生します。日が暮れかけた帰宅時間帯に、大粒の雨と雷が襲います。
山本将司ディレクター
「あ、光っています。午後6時47分です。急に雷の音、そして光も見えます。雨が急激に強まってきました。流山おおたかの森駅前です」
「かなり強い雷が…あ、また光りました。ものすごい音です。急激に降り始めました」
26日、都内でもゲリラ雷雨が日中から起きていました。
多摩市で撮影された映像。まるで台風が上陸したかのような大雨…強い風も吹き、木々は揺れ、雨も煽られているのがわかります。そして画面向こうは一面真っ白で見えなくなってしまっています。
さらに…
齋藤尚ディレクター
「国立付近を走行中なんですが黒い雲が一面を覆っています。時折、稲妻も見えます」
しばらく進み、黒い雲のほぼ真下までいくと…
「光っています、かなり稲妻が落ちています。雨が降り始めました。黒い雲と白い境目がくっきり別れています。」
どんよりとした黒い雲が浮き出ているかのような光景です。このわずか数分後には…
「ものすごい雨です」
車に打ち付ける強い雨…視界が悪いためハザードをたいて走行する車両も。車から降り、現場で撮影していると…
「雨もですね強くなっていまして…圧迫感すら感じます。すごい雷が鳴っています」
さらに八王子市でも…
激しい雨風が襲い、傘を持って歩く人も飛ばされないように必死に歩いています。
撮影者
「すぐに降り始めたら一気に雨風が強くなった。歩くのは危険だと思うくらいの風の強さでした」
階段からは流れ落ちる大量の水で一番下の段には水たまりが出来ていました。
ゲリラ雷雨は東京の中心部に近づいていきます。
「時刻はまもなく午後1時になります。調布市の仙川駅の近く、この辺り急に雨が降ってきました。喫茶店の前にいる人も傘を持っていないですね。雨宿りをしている様子も見られます」
都心では午後1時前から、突然、雨が降り出します。
山本将司ディレクター
「午後1時前です。先ほどから雨足が強まってきました。皆さん、傘を差し始めています。1つの小さい傘で身を寄せ合っていらっしゃる方もいます」
「今、大きい雷の音が鳴っています」
佐藤遼祐ディレクター
「こちら都内の戸越銀座でも激しい雨が降ってきました。時折雷も聞こえます」
世田谷区でも、午後1時前、大粒の雨が降り出します。
強い風で住宅の屋根の上を雨粒が波打っているようにみえます。
雷鳴も轟きます。
稲光の直後、地鳴りを感じたといいます。
南薫堂珈琲 本田茂 店長
「ドカン…ゴロゴロゴロって感じですね。ドカンの後に地鳴りみたいにしばらく響いていた。土砂降りが15分くらい続いて、その後、小雨に変わったが1時間くらいはずっとゴロゴロ鳴っていた」
■ゲリラ雷雨 都心直撃 踏切トラブル
午後1時すぎには、杉並区で一時、約1万6千軒が停電し、交通機関にも影響をもたらしました。
「踏切の手前、奥の方まで車の列が続いています。ずっと踏切が鳴り続けている状態で、線路を見てみますと、左の方に途中で電車が止まっている様子が見えます」
井の頭線は複数の踏切で、安全装置にトラブルが。
警察官
「(車を)脇に逃す措置をとりたいと思います」
踏切は一時上がらない状態になり、永福町から富士見ヶ丘駅間の上下線で、運転見合せになりました。
走行中だった列車の乗客は、ひとりひとり線路を歩いて避難することに…。
大友陽介カメラマン
「遮断機が下がったままの状態ですが、通行しています」
開かずの踏切となり、足止めされていた通行人は遮断機を手で押しながら、線路を渡ることになりました。
運転が再開したのは、運転見合わせから約2時間半後の午後3時50分でした。
京王電鉄によりますと、当時、浜田山駅付近に雷が落ちていたことから、これが制御装置の故障に繋がった可能性があるとしています。
■新潟・東北も大雨 冠水で車動けず
東北や新潟では梅雨前線が停滞、各地で大雨に。さらに新潟県では「レベル4 大雨危険警報」が出される事態になりました。
撮影者
「うわヤバッ!ヤバイヤバイヤバイ車止まりそう」
たちまち道路は冠水。まるで水面を走っているかのような光景です
さらに交差点の真ん中では身動きが取れなくなってしまった車両も…
木村陽介記者
「今消防の方が車を誘導しています」
無情にも雨が降り続けます…
各地で被害が相次ぐ“ゲリラ雷雨”。突如襲う猛烈な大雨は防ぐことが出来るのでしょうか?
■ゲリラ雷雨 「黒い雲」 予兆追跡
突然、局地的に発生する『ゲリラ雷雨』は予測可能なのか?
気象庁は1時間予測をだしていますが、番組では、捕捉率90%以上という『ウェザーニューズ ゲリラ雷雨予測本部』を取材しました。
「なんか宇都宮に来そうですね」
予測本部は、大気の状態を解析した『気象モデル』などを活用して予測をしていますが、なくてはならないのがアプリユーザーや、全国に3000台以上設置されたライブカメラから届く『雲の画像』です。
「最終的なトリガー(条件)としては、この黒い雲が来ているというところがポイントにはなっています」
ポイントになっているのは“黒い雲”。ゲリラ雷雨を発生させるのは、こうした黒々とした部分が低く垂れ込んだ“積乱雲”なのです。
予測本部では、送られてきた雲画像をAIによって『低リスクな雲』、『要注意な雲』、『危険な雲』の三段階に判定。さらに、ゲリラ雷雨を発生させそうな“黒い雲”を伊丹さんらが解析して、ユーザーに発生予測を通知しているのです。
「黒い雲っていうのは、だいぶ発達した、厚みのある雲になるので、その分、太陽の光を通しづらくなるので、その結果、見えている雲の下のところが黒く見えるので、黒い雲が上に見えていたら、もう危ないかもしれない。雷が発生するかもしれないですし、上空の寒気によってはあられとかひょうが降るかもしれない」
■カメラ捉えた ゲリラ雷雨 発生瞬間
ゲリラ雷雨は、どのように始まって、どう終息するのか?予測本部のデータを元に、発生現場に向かいました。
24日、関東の広い範囲で発生した『ゲリラ雷雨』。我々が遭遇したのは、埼玉県越谷市に発生していた“黒い雲”。
この時、まだ雨はみられません。しかし5分後…
「すごいな…」
垂れ下がる雲から放たれた閃光が、あたりに広がります。次第に頻度を増していく雷。
「やばい、もう(雨雲に)入りますよ、雨の渦に、間もなく…すごいな…」
頭上に立ち込める『黒い雲』。すると…
「突然急に降り出してきました。ゲリラ雷雨です。雨雲レーダーを見るとちょうど赤い枠の中に入ってきています。」
カメラが捉えたゲリラ雷雨の瞬間です。フロントガラスを打ち付ける雨は、ワイパーをフル稼働しても、視界の確保が困難なほど…。
「傘をさしてもビショビショですね」
越谷市を襲ったゲリラ雷雨は、降り始めてからわずか10分ほどで雨も上がり、頭上には青空が広がっていました。
この日、首都圏では、午後3時ごろから、至るところで積乱雲が発生。
専門家は今年、こうしたゲリラ雷雨が、過去5年間と比べて増える傾向にあると警鐘を鳴らします。
「今年の発生予想では、一応11万回、全国で発生する予想になっていて、昨年発生したものに比べると25%ほどは、発生回数は今年は増えそうであるかなと。近年1回のゲリラ雷雨で発生する、降らせる雨の量というのは非常に多くなっているので、今後は注意をしていくというのがいいのかなとは思います」
7月26日『有働Times』より




















