3
猛烈な暑さが列島各地を襲う中、注意しなければならない熱中症。「夏バテ」と初期症状が似ているといいます。取材した医師は、「発熱と筋肉の痛み」があったら熱中症を疑って欲しいと指摘しています。
“体温超え”暑さに悲鳴 熱中症警戒
関東から九州にかけて、厳しい暑さとなる中、開かれた日本三大花火大会の1つ、「長岡まつり大花火大会」。この日は、5日ぶりに40℃以上の酷暑日が観測されました。

住民
「え、嘘、40℃出たんですか、そりゃ人歩いてないわな」
「え、嘘、40℃出たんですか、そりゃ人歩いてないわな」
和歌山県田辺市では、40.6℃を観測。この日、全国3地点で40℃を超えました。
猛暑日は300地点を超え、今年最多となりました。
広告
“隠れ熱中症”急増 感染症と勘違いも
都内のクリニックには、“熱中症”患者が殺到しています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「のどがヒリヒリしたり、スースーするような感じがあったと、それでちょっと頭が重かったり、ちょっとフラフラするような感じがあるということですよね。咳はないと。ちょっとのど見せてもらっていいですか、唇がちょっと乾燥気味かな?」
「のどがヒリヒリしたり、スースーするような感じがあったと、それでちょっと頭が重かったり、ちょっとフラフラするような感じがあるということですよね。咳はないと。ちょっとのど見せてもらっていいですか、唇がちょっと乾燥気味かな?」
患者(82)
「周りがちょっとヒリヒリ痛い」
「周りがちょっとヒリヒリ痛い」
院長
「のど渇きます?」
「のど渇きます?」
患者(82)
「のど渇かないです」
「のど渇かないです」
院長
「もしかしたら、これちょっと熱中症かもしれないですね」
「もしかしたら、これちょっと熱中症かもしれないですね」
診断結果は“熱中症”でした。
患者(82)
「あまり熱中症だと思わなかったです。エアコンを入れ始めたので、乾燥しているのかなと思って。それでのどがおかしいのかなと思っていました」
「あまり熱中症だと思わなかったです。エアコンを入れ始めたので、乾燥しているのかなと思って。それでのどがおかしいのかなと思っていました」
今、多いのが自分では気付かないうちに進行する“隠れ熱中症”です。
伊藤博道 院長
「本人は熱中症とは思っていないにも関わらず、熱がこもったり、脱水が進んだり、そして倦怠感や頭痛や吐き気が出てくると。何かの感染症なのか、でもあまりそれらしい症状がないからよく分からないという方も多いですよね」
「本人は熱中症とは思っていないにも関わらず、熱がこもったり、脱水が進んだり、そして倦怠感や頭痛や吐き気が出てくると。何かの感染症なのか、でもあまりそれらしい症状がないからよく分からないという方も多いですよね」
「ちょっと、ちくっとしますね」
こちらのクリニックでは、熱中症患者の3割がこの“隠れ熱中症”だと言います。
熱中症と診断された80代の女性、点滴を2本打つと…
伊藤博道 院長
「どうですか?少し身体楽になりました?」
「どうですか?少し身体楽になりました?」
患者
「はい」
「はい」
院長
「舌ちょっとべって出してみて下さい、ちょっと唇の潤いもいいかな」
「舌ちょっとべって出してみて下さい、ちょっと唇の潤いもいいかな」
院長
「ご高齢の方はまた一段とちょっとした熱で本当に体調が悪くなりやすいので、ご高齢の方は辛くなさそうでも逆に心配なんですよね、我慢強いから」
「ご高齢の方はまた一段とちょっとした熱で本当に体調が悪くなりやすいので、ご高齢の方は辛くなさそうでも逆に心配なんですよね、我慢強いから」
そして、こちらの40代の男性も―。
患者 40代
「すごく寒気がして布団被って寝ていたんですけど、汗もかかないし、熱測ったら39℃以上出たので」
「すごく寒気がして布団被って寝ていたんですけど、汗もかかないし、熱測ったら39℃以上出たので」
伊藤博道 院長
「思い当たるようなことありました?」
「思い当たるようなことありました?」
患者 40代
「特に、そんなに外に出てたことはないんですけど、車でちょっと出かけてたぐらいで、急にですね」
「特に、そんなに外に出てたことはないんですけど、車でちょっと出かけてたぐらいで、急にですね」
筋肉痛と寒気があり、39.4℃の高熱。まるで、インフルエンザのような症状ですが…。
伊藤博道 院長
「胸の音聞かせてもらっていいですかね?やっぱり熱中症かもしれないですね」
「胸の音聞かせてもらっていいですかね?やっぱり熱中症かもしれないですね」
Q.熱中症と言われたとき、どうでしたか?
患者 40代
「感染症か何かかなと。暑いのには強いつもりでいたので、今まであまりそんなふうになったことはないですし、『本当に熱中症なのかな』と」
患者 40代
「感染症か何かかなと。暑いのには強いつもりでいたので、今まであまりそんなふうになったことはないですし、『本当に熱中症なのかな』と」
広告
熱中症“夏バテ”違い「頭痛&筋肉痛」
クリニックには、去年の2倍、熱中症患者が来ていると言いますが、中にはこんなケースも…
患者(59)
「だるいというか疲れた。ただ単に疲れた。早く帰って寝たいみたいな感じですけどね」
「だるいというか疲れた。ただ単に疲れた。早く帰って寝たいみたいな感じですけどね」
伊藤博道 院長
「早く寝たい。歩いているときにまたこう疲労感があるってわけですね」
「早く寝たい。歩いているときにまたこう疲労感があるってわけですね」
患者(59)
「そうですね、体が疲れている感じですね」
「そうですね、体が疲れている感じですね」
倦怠感は、隠れ熱中症でも良く見られる症状なのですが…
伊藤博道 院長
「疲れたっていうのはそういう“夏バテ”の兆候かもしれない」
「疲れたっていうのはそういう“夏バテ”の兆候かもしれない」
診断は“熱中症”ではなく、“夏バテ”でした。
伊藤博道 院長
「“夏バテ”というのは病名と言えるかどうかすら微妙ですね。ゆっくり数週間かけて起こってくる。胃腸障害や自律神経の乱れです。“熱中症”は数日以内に起こる急性の障害です」
「“夏バテ”というのは病名と言えるかどうかすら微妙ですね。ゆっくり数週間かけて起こってくる。胃腸障害や自律神経の乱れです。“熱中症”は数日以内に起こる急性の障害です」
熱中症は、1日、2日で急激に悪化し、高熱になることも多いのに対し、夏バテはじわじわと数週間かけて起こり、発熱もありません。対処法も、熱中症は「体を冷やす」のに対し、夏バテは「体を適度に温める」と真逆です。
伊藤博道 院長
「ある程度共通するのは吐き気、立ちくらみやめまい、こういったものが共通していますけど、熱中症はそれだけというよりは頭痛や筋肉痛、高熱、こむら返りなどの複数の急激な症状が同時に起こっていることが多いですよね」
「普段は頭痛がそう簡単に起こらないのに『強い頭痛が持続する』とか、突然、普段ないような症状が起こる場合、“隠れ熱中症”の可能性をまずは考えて対処する、受診することが大事になってくると思う」
「ある程度共通するのは吐き気、立ちくらみやめまい、こういったものが共通していますけど、熱中症はそれだけというよりは頭痛や筋肉痛、高熱、こむら返りなどの複数の急激な症状が同時に起こっていることが多いですよね」
「普段は頭痛がそう簡単に起こらないのに『強い頭痛が持続する』とか、突然、普段ないような症状が起こる場合、“隠れ熱中症”の可能性をまずは考えて対処する、受診することが大事になってくると思う」
8月2日『有働Times』より
広告