社会

ABEMA TIMES

2026年8月4日 11:00

「九死に一生」潰れた家から祖母を背負い助け出した孫「命があったのは奇跡」熊本地震ドキュメント

「九死に一生」潰れた家から祖母を背負い助け出した孫「命があったのは奇跡」熊本地震ドキュメント
広告
1

 最大震度7を記録した熊本地震。現地は今、どのような状況なのか。ABEMA的ニュースショーが現地取材。氷川町で倒壊した自宅から祖母を救出した孫に出会った。

【映像】激しく倒壊…祖母を救出した家の様子

「助けて」の声を聞くも、廊下からは行けず…

 公民館には、年配の人々が避難していた。久保ゆみ子さん(78)は「うちは5人家族で住んでいた。(地震の時)偶然、孫と息子と旦那が(家に)いた。私は台所で夕食の準備をしていた。その時、揺れて青空天井が見えた」と振り返る。

 そして、「口から息苦しくて、声だしてみんなに伝えたんですけど、私のところまで孫が『ばあちゃん、大丈夫?』って声がしたから、『わかった。ここにおるよ』って言って、待ってたら私を(孫が)背負って、脱出して、そこの駐車場まで来てくれた」と明かした。

 そこに「僕が助けました」と姿を見せたのが、孫の久保晴人さん(25)だ。「『助けて』と言われた。でも物が倒れていて台所に行けなかった。トイレの窓から出て勝手口に。(助けられて)よかったです」。

「冷蔵庫に挟まったかな」と心配し…

 祖母を助けた家を、晴人さんに案内してもらった。家は地震で屋根が落ち、崩れた状態になっていた。地震の時、晴人さんは「寝ていました。あおむけで携帯持ちながら。ベッドもこれくらいずれて、窓もすぐ割れて。そのまま廊下の方に。台所まで行けなかったので、ここトイレなんですけど、ここから(小窓から)出たんです」

 「台所におばあちゃんがいる」と心配になった晴人さんは、駆けつけようとしたが、台所へつながる道はふさがれていた。必死になって見つけたのは、トイレの小さな窓だった。その窓から外に出て、ゆみ子さんがいる台所に、はだしで駆けつけた。「ここに、ばあちゃんがいた。ここで『助けてくれ』と。冷蔵庫がここにあったから、挟まったかなと(思った)が、挟まっていなくて、このままここに。ここでおんぶした」

10年前とは異なり「一瞬で崩れた」

 台所も屋根が抜け落ち、「命があったのは奇跡」。ゆみ子さんも晴人さんもそう口を揃えるほど、被害は想像を超えていた。

 2016年の熊本地震との違いを聞くと、「10年前はスライドのドアが閉まらなかったりずれたりは全然なかった。今回は一瞬でしたね。一瞬で崩れました」とのことだった。

 ゆみ子さんは現在、公民館に身を寄せ、晴人さんは車中泊。がれきの整理や今後の生活についてどうなるのか、まだ全く分かっていないと言う。

 取材当日(8月1日)の最高気温は、35.9度。体感温度は、それをはるかに超える暑さだった。しかしながら、晴人さんによると「水を浴びるにしても、にごったりしている」のが現状だ。

 いま必要なことは何か。「まだ水や食料が届いていないので、あった方が助かりますね」と訴えた。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

広告