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2026年8月6日 16:00

“大地変動の時代”突入?熊本地震も一環か 専門家「南海トラフの前兆」指摘も

“大地変動の時代”突入?熊本地震も一環か 専門家「南海トラフの前兆」指摘も
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今後、日本では大きな地震や火山の噴火が頻発する可能性があると、専門家が指摘しています。

今回の熊本地震も、そうした『大地変動の時代』の一環ではないかということです。
『南海トラフ地震』との関連についてもみていきます。

■“大地変動の時代” 「巨大地震・火山噴火の可能性」

熊本地震で観測した地殻変動です。

人工衛星で地上の現在位置を計測する衛星観測システム『GNSS』によると、
八代市・千丁で、北東に約87センチ。
八代市・泉で、南に約17センチ。
熊本市・城南で、北に約43センチ、
震央周辺の観測点が変動していました。

震源断層となった、日奈久断層帯では、南九州自動車道八代ジャンクション付近で、300メートル以上にわたる地割れが発生しました。

京都大学名誉教授の鎌田浩毅さんです。
「今、日本は“大地変動の時代”。今回の地震もその一環とみられる。今後十数年は、巨大地震はもちろん火山の噴火が起きる可能性がある

■地震で火山活動活発化?10年前には阿蘇山噴火も 要警戒

地震後の火山活動についてです。

10年前の、2016年4月、最大震度7を観測した熊本地震のとき、阿蘇山では、本震から約7時間後、ごく小規模な噴火が発生。
半年後の2016年10月には、36年ぶりに爆発的噴火が発生。
噴煙の高さは1万1000メートルに達し、火口中心から約700メートルの範囲に、直径1メートルから1.5メートルの大きな噴石が飛散しました。

2016年10月の噴火では、マグマ水蒸気噴火の可能性が高いとされています。
マグマ水蒸気噴火とは、地下でマグマと水が接触し、マグマの熱で水が気体に変わって、急激に膨張することで発生します。

2019年の研究では、爆発的噴火に地震が関係しているという報告もあります。

マグマやガスなどの移動・振動により発生する『火山性微動』の約1万8000件を調査すると、東側で観測されていた火山性微動の発生位置が、熊本地震後、西側へ移動。
噴火1カ月前に、東側に戻っていました。

この火山性微動の移動が、どう噴火につながったのでしょうか。

2016年4月、地震が発生した際は、西側に新たな亀裂が発生し、流体が移動。
その後、2016年9月には、マグマが上昇・膨張し、周囲の岩石を圧迫。
西側の亀裂が、閉じました。
そして2016年10月、流体の通り道が元の東側に絞られ、圧力が増加し、噴火しました。

噴火には、地形も影響しているといいます。

阿蘇山のある豊肥火山地域では、『大分−熊本構造線』と呼ばれる大規模な断層上に阿蘇山が位置していて、過去600万年にわたり地震と噴火を繰り返しています

今回の熊本地震による、噴火への影響です。

気象庁は、
「阿蘇山の活動に変化なし」
「地震との関連性はない」と発表。

6月21日から『噴火警戒レベル2』に引き上げ、火口周辺の立ち入りを規制していますが、地震発生後もレベルの改定は行われていません。

京都大学の鎌田名誉教授です。
「2016年の事例や、地形の特徴をみると、今後の火山活動は注視すべき
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■熊本地震 「南海トラフ巨大地震の前兆」指摘も どう備える?

ここからは、南海トラフ巨大地震との関連について見ていきます。

まずは、南海トラフ巨大地震の被害の予想です。

予想される南海トラフ巨大地震の最大震度は7
地震の規模はマグニチュード9クラスで、今回の熊本地震のエネルギーの約1000倍です。
津波の高さは高知県黒潮町や土佐清水市で、最大34メートル
関東地方から九州地方にかけては10メートルを超えると予想されています。

死者の数は約30万人で、東日本大震災の約15倍です。
さらに、経済被害は約270兆円で、東日本大震災の約16倍と予想されています。

10年前と今回の、熊本地震が起きた『大分−熊本構造線』を延長すると、全長1000キロ以上に及ぶ断層帯『中央構造線』があります。
“地質の崖”とも呼ばれる『中央構造線』の周辺などで、内陸地震いわゆる直下型地震が多発していて、1995年の阪神淡路大震災、2016年の熊本地震、2018年の大阪府北部地震などが起きています。

『中央構造線』の周辺は南海トラフ地震の想定震源域が広がっています。
また、富士山があります。

京都大学の鎌田名誉教授です。
「今回の熊本地震を含め、近年多発している内陸地震は『南海トラフ巨大地震』の前兆と考えるべき」

熊本地震のような『内陸地震』と、南海トラフ巨大地震のような『海溝型地震』はどう関係しているのでしょうか。

日本列島の周辺は、4枚のプレートが取り囲んでいます。
太平洋側に、海のプレートの『太平洋プレート』と『フィリピン海プレート』。
日本海側には、陸のプレートの『北米プレート』と『ユーラシアプレート』があります。

断面でみたときのプレートの動きです。

1、海のプレートと、陸のプレートの境界では、まず、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込みます。
2、ある段階になると、内陸の活断層で直下型地震が起きます。
3、そして、海のプレートがさらに沈み込んでいくと境目で陸のプレートが跳ね返り、『海溝型地震』が起きます。

この場合、活断層で起きた『直下型地震』が熊本地震で、『海溝型地震』が南海トラフ地震ということになります。

さらに、過去の“南海トラフ地震”と内陸地震の活動についてです。

過去の南海トラフ地震では、その前後で内陸地震の活動に、変化が見られます。
昭和南海地震の前には、多くの地震が発生していました。

ここから、読み取れるのは、海の巨大地震の約40年前から内陸地震が増え、巨大地震後は、徐々に減っていったということです。
その後、しばらく落ち着いていましたが、1995年の阪神淡路大震災以降、内陸地震が増加しています。

鎌田名誉教授によると、同じような規則性なら、次は阪神淡路大震災から40年後の2035年ごろに南海トラフがきてもおかしくない、ということです。

さらに過去には、1707年の“江戸時代の南海トラフ地震”である宝永地震の49日後、富士山が大噴火
噴火は断続的に16日間続きました。

新井白石の『折たく紫の記』には、
「江戸市中に雪のように白灰が降ってきた」と記録されています。

富士山の現状です。

気象庁は噴火警戒レベル1を発表していて、これは5段階で最小レベルです。
火山活動に特段の変化はなく静穏。
噴火の兆候はないとしています。

南海トラフ地震にどう備えればいいのか、鎌田名誉教授です。
「まず揺れの長さを気にしてほしい。大きな揺れが長く続いたら南海トラフ地震だと思っていい。早いところでは1分ほどで津波がやってくるので、とにかく早く高台へ逃げて」ということです。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年8月6日放送分より)

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