2026年8月6日、81回目の原爆の日を迎えた。ニュース番組『ABEMA Morning』では、広島県出身のABEMA News 楪望キャスターが、この日8時から行われた「平和記念式典」の模様とともに、81回目となる式典について述べた。
楪キャスターは、毎年8月6日をどのような気持ちで迎えているか明かす。
「物心ついた時から広島に住んでいると、8月6日って、当たり前のように祈る日であるし、心が痛む日でもある。81回目というのが、81回も経っているのか、まだそうなのかというのは、毎年考えさせられる」(楪望キャスター、以下同)
式典には、被爆者や遺族のほか、政府関係者や海外や国際機関の代表なども参列する。今年は過去最多の122カ国の国と地域、そしてEUの代表部が参列しており、広島市長による平和宣言、子ども代表による平和への誓い、そして就任後初となる高市総理の挨拶などが行われた。
原爆ドーム世界遺産30年…生活に溶け込む「負の遺産」の役割
また、今年は原爆ドームが世界遺産に登録されてから30年という節目の年になる。広島市の中心部に残っている原爆ドームについてどのような存在であったか楪キャスターに聞いた。
「例えば、バス停も原爆ドーム前という停留所があったり、生活の中に溶け込んでいる。もちろん負の遺産ではあるのだけれど、当たり前のようにあって、そしてなくてはならない過去のこと、そして今現代に生かされていることを教え続けてくれる存在ではあるなと改めて30年という節目の年で思う」
原爆ドームは、1915年に広島県の陳列館として完成したヨーロッパ風レンガ造りの建物(後の広島県産業奨励館)で、広島のシンボルであったが、1945年8月6日に爆心地から約160mの位置で被爆した。近距離のため爆風が垂直に働き、中心部が奇跡的に倒壊を免れて「原爆ドーム」として残った。解体を望む声と存続を求める声の間で議論が続いた後、保存が決定し、アメリカや中国の不支持といった難航を経て1996年にユネスコの世界遺産へ登録されたという。
戦争遺跡×デジタル…楪キャスターが語る「令和の継承の仕方」

5万人の参列者が出席、大使などは210人参加した今年の式典。最後に、81回目を迎えた中で、これからの歴史の継承の仕方について楪キャスターが述べた。
「世界からも注目が高いと改めて思う。8月6日の夜は毎年灯籠流しというものが行われる。初めての催しがかけあわせて行われる。歩行者空間にしてライトアップを行ったりピースキャンドルや映像の投影を行い、街全体で平和への願いを体感する今の時代らしい取り組みだと思う。今年、原爆ドームが世界遺産で30年を迎えて、原爆ドームが当時のことをそのまま伝えてくれる。そういったものだったり記録だったり記憶など、当時のものに敵うものはないと思う。継承していくという意味では。でも、デジタルも革新していてVRやAIで継承という方法もどんどん増えてきている。今日の夜の催しも新しい取り組みなのかなと考えると、いわゆる戦争遺跡と呼ばれるものと、今新しくどんどん生まれている令和の継承の仕方が合わさることによってもっと後世に新しい形で伝えていける。それが81回目の原爆の日であり、81年経ったからできることなのかなと思う」
(『ABEMA Morning』より)