台風13号が沖縄を直撃しています。沖縄では、8日にかけて線状降水帯が発生する恐れがあります。台風は熊本地震の被災地にも影響を及ぼしていて、強い風に厳重な警戒が必要です。
夏休みの観光地警戒モード
列島を取り囲むように2つの台風が。まず、警戒すべきは沖縄本島に近付いている、台風13号です。沖縄の南大東島は昼前から暴風域の中に。
「午後になるにつれて、どんどん風が強くなってきて。これからなんだなと恐怖を覚えた。一部では電気がついたり消えたりする状況」
今年1番となる非常に強い風を記録しました。さらに気象庁は、7日明け方にかけて線状降水帯が発生する恐れがあるとしています。台風13号は、沖縄本島を直撃する見込みです。週末にかけてゆっくりと進むため、大荒れの天気が長引くとみられます。
夏休みの真っただ中なのに、沖縄は警戒モードに切り替わっていました。
「台風対策のため、園内のカフェでは板が張られています」
『ネオパークオキナワ』は、約100種類の動物と400種類もの植物を楽しめるのがウリです。強風に備え、植物の屋内退避を始めていました。では動物はというと。
「この子たちはもう慣れっ子。暴風が来ても野生の本能で、自主的に木陰や岩陰に隠れて耐え忍んでくれる。野生の力」
今、気掛かりなのは停電です。水鳥などのエサとなるアジは、普段より多い2日分ほどを冷凍庫に確保していました。
(Q.台風の接近で停電の可能性もあるが)
「毎回、台風の時には停電が起こってしまう。冷凍庫の開け閉めを控えていれば、2日ぐらいは持つのではないか。それ以上になると厳しい」
夏休みの旅行で来ていた家族は急きょ、宿泊先を変更したといいます。
「ホテルは安全な大きい所に変えて、何かあってもホテルの中で過ごせるような場所に変えた。明日は水族館がやっていれば行きたいけど、やっていなければ一日ホテルで過ごそうと」
ところが、そうした大型リゾートホテルを覗いてみると。
(Q.台風13号の影響はかなり出ている)
「3日からのキャンセルが1407件。そこから新規の予約が970件。合計でマイナス437件という形になっています」
キャンセルこそ多かったものの、延泊を決めた客も多く、損失は最小限に抑えられたといいます。風で飛ばされそうな椅子は全部撤去。植木もすっぽりネットで覆います。
「もう仕方がない。皆様が安心して安全にお過ごしいただければうれしい」
復旧急ぐ作業員も被災者
台風13号は大型です。そのため、午後2時ごろには熊本の被災地も強風域に。
「台風の影響でしょうか。時折、風が強く吹く時間帯があります。屋根を覆ったブルーシートがめくれ上がってしまっています」
もうこれ以上、被害を広げないため。球磨川沿いの堤防は24時間体制での復旧が進められていました。ここで作業に携わっていたのは。
「ほぼ地元の作業員。自分もそう。自分の家も一切手をつけてない。みんな家族がいる。家族のバックアップがあるから、自分たちもこうやって地元の期待に応えられるような作業ができている」
堤防にはひび割れが入っていて、決壊のリスクが高まっていました。
ブルーシート「張る人足りず」
「氷川町役場から600メートルほど離れた場所です。給水場などはないですが、車が続々と入ってきています。人が集まっています」
トラックの荷台に積まれていたのは大量のブルーシート。雨風を防ぐため、町が無償で配布していました。
「雨が強いって言っていたから用心のために」
「窓が閉まらなくなって部屋の中が危ない」
菊池希男さん(85)の自宅は、地震で屋根が破損したといいます。どうにかブルーシートを手に入れることはできたのですが…。
「張ってくれる人…大工さんも『1カ月待って』『この雨には間に合わん』と」
町では今、ブルーシートを張る人員まで確保できていません。案内された社会福祉協議会に向かいます。受付にいたのは、菊池さんが高校教師をしていた時の教え子でした。40年ぶりの再会です。これでどうにかなると思ったのですが…。
「ブルーシートは高所の作業になるので、私たちが安易に上ると転落も考えられる。とにかく人が足らない状況」
屋根での作業は危険を伴うため断念。ブルーシートは家財道具を守るため、家のなかに張ることにしました。
人手不足 炎天下の修理作業
では、工事業者は今。6日、全国一の39度まで気温が上がる中、屋根のうえに上っていました。
「足の裏は、夏になると皮めくれ出す。やけどする」
皆さん連日、福岡県から被災地まで駆け付けているといいます。修理の依頼状況を聞くと。
「多すぎて人が回っていない。福岡にある現場も全部止めて、こっちに全員出している。色んな業者が来ているけれど、追いついていない。台風の影響も今から出てくるだろうし、屋根だけでも直れば、家の中にいれると思ってやっている」