熊本地震で九州の大動脈が寸断され、物流にも大きな影響が出ています。都内の店では、熊本県以外の県からも商品が届かない事態が起きていました。
地震発生時の熊本城
あの日、熊本城の天守閣最上階で記録された映像。悲鳴を上げ、強い揺れで立てなくなってしまう観光客の姿が映っています。
天守閣の1階でも案内板が大きく揺れ、座り込む観光客をスタッフが避難誘導する様子がうかがえます。
特別見学通路を捉えたカメラでは、人々が慌ててその場を逃げ出す様子とともに、石垣が崩れ、土煙が上がる場面もありました。
地震発生時、熊本城にはおよそ400人の観光客やスタッフ、工事関係者がいましたが、けがなどはありませんでした。
激甚災害に指定
「もう10日目よ。やっぱり疲れますね」
避難した人たちは今も硬い床で雑魚寝。
パイプ椅子が勉強机の代わりです。
政府は7日、熊本地震を激甚災害に指定しました。
国からの補助が拡充されることになり、被災自治体の財政負担は軽くなります。
7日再開したのは新水俣ー鹿児島中央間です。一方、被害の大きかった熊本から新水俣の間は、8月中の再開は困難とされています。
地震の影響 物流にも
地震の影響は意外なところにも広がっています。
小山清志店長
「こっちが全部芋焼酎で、ほとんど鹿児島です。奥の方に宮崎もある」
九州の地酒を多く扱っている都内の酒店。7日に取材していると、仕入れ先の酒蔵から電話が入りました。
「(Q.電話の内容は)注文してきょう着の荷物だったんですけども、それがまだ物流で持っていってくれないということで、きょうからプラス10日ぐらい遅れてしまうという連絡」
原因は九州を南北に貫く交通の大動脈が地震で寸断されてしまったことです。
九州自動車道は現在、熊本県内の一部区間で通行止めとなっています。
また、鉄道輸送としてJR貨物が走っている在来線も、線路を共用する肥薩おれんじ鉄道が八代ー水俣間で再開の見通しが立っていません。
そのため、特に鹿児島県では、東側の宮崎県や大分県に迂回(うかい)して運ばざるを得ない状況になっているのです。
「周辺県との流通や人の流れが非常に難しくなった。(県民も)“陸の孤島”になったと感じている」
混乱 他の地域にも
物流の混乱は鹿児島だけにとどまりません。
福岡から東京に酒を卸しているある酒蔵の商品は、福岡県にある物流センターに運ばれていますが、福岡から鹿児島方面に送る荷物がセンターに滞留しているため、東京など他の地域に運ぶものまで配送に遅れが出る状態になっているということです。
人も物も大移動するお盆を前に、道路の通行止めや鉄道の運転見合わせが続く異常事態。
ネクスコ西日本では、復旧作業や物資輸送を円滑に進めるため、東九州自動車道や大分自動車道などで不要不急の移動を控えるよう呼びかけています。
(2026年8月8日放送分より)








