お盆休みが最大9連休という人もいるかと思いますが、台風15号が異例の進路で日本列島を横断する恐れがあります。そしてこの週末、ゲリラ雷雨が各地で発生しました。お盆休みの観光地にも影響が出ました。
台風15号 関東〜東北へ
夜空に光る稲妻。傘も差さずに雨から逃げるように走る人。突如降り出した大雨は、お盆休みを直撃しました。
長野県では土石流が発生。登山客らが一時孤立状態となりました。
そうした中、9日に新たな台風が発生。日本列島は“3つの台風”に囲まれる事態となっています。
各地でゲリラ雷雨 冠水も
9日午後7時半、東京のJR八王子駅前では1時間ほど前から雨が降っていましたが、今一気に雨が強くなりました。
9日、夕方から夜にかけ、都内を襲ったゲリラ雷雨。80万人が訪れるという関東屈指の山車(だし)祭りでは、午後6時半を回り、ゴロゴロと音を立てて、雷がかなり近づいてきました。
「ご来場のみなさんは建物の中に避難するなど安全確保をし、十分にお気をつけください」
雨が降ってきて、山車にもシートがかぶせられました。
9日、各地でゲリラ雷雨が発生。宇都宮駅前では激しい雷鳴が轟きます。
「ガシャーンという感じで、ゴロゴロゴロというよりは、(雷が)すぐに落ちた感じで、ガシャーンという音のほうが強い印象」
宇都宮市では9日午後5時すぎ、レベル3大雨警報が発表されました。※現在は解除
午後6時半ごろ、宇都宮市内の道路が冠水していました。車が大きな水しぶきを上げながら走行しています。
道路の冠水は、他の地域でも見られました。
冠水した道路を進む車。埼玉県川越市で撮影された映像です。
運転手の焦りとともに、水は車のボンネットからフロントガラスにまで押し寄せます。
その後、スピードを落としゆっくり進むと、車はなんとか水深の浅い場所まで走り抜け、通行することができました。
突然の強い雨…お盆直撃
那須塩原市では、ゲリラ雷雨をもたらす「黒い雲」と「雨柱」を捉えました。
向かっていた方向から右折すると、画面左側は黒い雲が覆い、右側は雲間から空が見えます。
午後3時20分ごろ、突然強い雨が降り始めました。黒い雲と白い雲のコントラストがはっきり見えます。雨脚がものすごく、風も強いです。向こうは明るい雲、こちらは黒い雲。間に挟まれた状況で、ものすごい雨が降っています。
この雨は、お盆休みの観光地にも大きな影響を与えています。
土石流で橋崩落 一時孤立
滝のような雨が地面を激しくたたき付けます。週末、長野県内でも局地的な雷雨が相次ぎました。
7日には安曇野市に隣接する池田町付近で、1時間におよそ100ミリの記録的短時間大雨を記録。さらに、お盆休み初日の8日も、安曇野市で夜1時間に55ミリの非常に激しい雨を観測しました。
この豪雨が影響したのか、思わぬ事態が起きました。
こう話すのは、北アルプス・燕岳を訪れていた登山客です。9日早朝に登頂し、その日のうちに帰宅する予定でした。しかし、その計画は一変しました。
土石流によって、県道にかかる黒川橋が崩落したのです。
普段は緑に囲まれた林道ですが、橋の北側で発生した土砂崩れが橋や周辺の斜面をのみ込みました。
この橋は、燕岳へ向かう唯一のアクセスルートです。沿線には山小屋や温泉施設などが点在していて、一時はおよそ390人が孤立状態になりました。
9日夕方ごろから、仮設の橋を徒歩で通行できるようになり、登山者などは徐々に下山を始めていますが、取材に応じた登山客は今後の生活にも支障をきたすといいます。その理由は…。
男性によると、多くの登山客は登山口まで車で訪れているといいます。ただ、現場はこの状況。県によると、車両通行ができるようになるまで1〜2週間程度かかる見込みです。
ラグビー選手熱中症で死亡
一方で、9日は関東から西では厳しい暑さに。都内は最高気温35.4℃となり、熱中症警戒アラートも発表されました。
他にも、熊本県で37.4℃、兵庫県で36.2℃など、全国26地点で猛暑日となりました。こうした暑さの中、亡くなる人も相次いでいます。
中国電力ネットワークは7日、50代の男性従業員が熱中症の疑いで死亡したと発表しました。
当時、周辺の気温は33.8℃。男性は6日午後2時ごろ、島根県邑南町の山中で鉄塔の看板設置作業を終えて下山していたところ、意識不明の状態となり、その4時間後に死亡が確認されました。
そしてスポーツ選手も…。九州電力のラグビー部「キューデンヴォルテクス」のフィジー出身、サイモニ・ヴニランギ選手(26)。
3日に行われたチーム練習後に熱中症の症状が見られ、病院で治療を受けていましたが、7日午前に亡くなりました。
朝日新聞によると、練習が始まったのは午後4時50分ごろで、当時の気温はおよそ35℃でした。サイモニ選手は先月23日に移籍したばかりでした。
「来シーズンからキューデンヴォルテクスの一員になれることを感謝し、楽しみにしています。チームと一緒に活動できることが待ちきれません」
葬儀などについてはフィジーにいる遺族と連絡を取りながら、今後決定するとしています。
10日も名古屋では35℃予想、福岡で34℃予想となっていて、熱中症への警戒が必要です。
台風15号 異例ルート
この週末、大気の状態が不安定になった日本列島。そこに向かっているのが、台風15号です。
日本の東の海上にある台風15号は、西寄りに進んでいて、11日から12日にかけて、関東や東北付近に上陸する恐れがあります。
東北地方を通過し日本海側に抜けるという、異例のルートをたどった台風はこれまで3例。いずれも、ここ10年以内のことです。
中には、大きな被害をもたらしたものもありました。2016年、岩手県に上陸した台風10号です。太平洋側から東北地方へ上陸するのは、統計史上初のことでした。
宮古市と久慈市では、1時間に80ミリの猛烈な雨に見舞われ、県内で相次いだのが河川の氾濫です。
岩泉町の高齢者施設では濁流にのみ込まれ9人の命が奪われるなど、岩手県ではこの台風で24人が亡くなりました。
おととしの台風5号。岩手県では総雨量が400ミリを超え、平年の8月1カ月分の降水量の2倍を超える記録的な大雨になりました。
清水川では濁流の勢いでコンクリートが剥がれ落ち、濁流の先では道路が陥没。ガードレールは折れ曲がり、アスファルト下の地面ごとえぐられました。
(2026年8月10日放送分より)
テレ朝天気



















