お盆休みにもう入っている人もいるかと思いますが、今年は帰省をしない人も多いようです。その代わりに、意外な所に人が訪れています。
お盆に「帰省しない」人も
最大9連休となるお盆休みがスタート。ふるさとなどで過ごす人たちで、交通機関は大混雑です。
「じーじとばーばの家に行くのが楽しみです」
帰省する家族連れがいる一方、大勢の人で混雑する東京・原宿。訪れた人に話を聞きました。
「帰省はしないね」
「田舎は(島根)隠岐の島町なので、遠いので行っていないです」
「お盆の時期だと混むので。(お盆は)値段も上がるし、車を船に乗せたらすごい金額が高いので」
お盆に「帰省しない」という声。アンケート調査によると、1人暮らしの7割近くの人が、お盆休みに帰省しないというデータもあります。
帰省しない人たちは、どのように過ごしているのでしょうか。
近場のお寺 大にぎわい
東京・調布市にある深大寺。1300年もの歴史を持つお寺の参道は、朝から大にぎわい。陶芸体験ができる店には、開店前から長蛇の列ができています。
深大寺を訪れた理由を聞いてみました。
「(お盆は)高いし混むし。だったらやっぱり近場で、こういう所の方がいいのかなと思って」
「非日常みたいな感じで」
「もう旅行の一部です」
お盆は旅費が高く混雑するため、「近場で観光できる場所」を探したといいます。
神奈川から来た人もいました。
「(Q.きょうからお盆、家族で集まったりする?)しないです。そんな頻繁に集まれない。1年に1回だけ。夏は暑くて帰省していない。冬休みの期間で、家族の休みがかぶったら行く」
両親の実家が遠方にあるため、お盆は帰省せず、近場の深大寺へ参拝。2人はスイーツを味わい、謎解きイベントにも参加するといいます。
「近い所でいろんな体験ができて楽しいです」
深大寺混雑のワケは
今、多くの人を引きつけている深大寺。そのワケは…。
「最近めっちゃInstagramとかTikTokではやっていて」
「よくおすすめに流れてくるので来ました」
「自然界隈(かいわい)みたいな。都心でやるよりも、自然で遊ぶ方がいいかなって感じ」
都心から比較的近く、自然を味わえる「ちょうど良さ」が魅力だといいます。
「数年前からかなり夏場でも多くの方に、老若男女、参拝に来ていただいています。SNSでいろんな方が深大寺の魅力を発信してくださったことによって、爆発的に人気が出ているのかなと感じています。いろんな方に来ていただいて、何か心が休まるような場所になればいいのかなと」
「涼」求め近場でひんやり
関東近郊では「涼」を求めて、こんなスポットにも多くの人が訪れています。
午前中から、すでに満車状態の駐車場。東京や横浜など、関東からの車が目立ちます。
観光バスも続々と到着し、観光客が向かうのは宇都宮市にある大谷資料館。地下の採掘場跡を公開している観光施設です。
8日正午すぎの大谷資料館の外は、手元の温度計で36℃を超えています。資料館の入り口をサーモカメラで見てみると、これから入る人が、赤から黄色といった高い温度を示しているのに対し、出てきた人は青一色で、かなり温度が低いことが分かります。
中へと入っていくと、地下に広がっていたのは広大な空間。石材が切り出された壁はライトアップされ、幻想的な空間が広がります。
この時期、1日6000人近くが訪れるといいます。
中は手元の温度計で14℃となっています。外と20℃以上差があり、かなり涼しいです。
坑内は、まさに天然の冷蔵庫。急いで上着を着込む家族もいました。非日常の空間に、子どもたちは大喜びです。
「涼しい所があると聞いて来ました。外が暑いからこの格好で来たんですけれど、中に入ったら寒くて」
「(Q.お盆休み、物価高の影響は?)あるので、近場で安く、でも楽しめたらいいかなと」
「外だと熱中症も怖い」
茨城から車で来たという2家族も、物価高ということもあり、お盆休みは近場で楽しむといいます。
櫻井さん
「帰省はないですね。思い出作りに行くだけ」
子どもたちは…。
「涼しいです」
「上(地上)と比べたら、エアコンが10台以上ついているみたい」
暑さから解放されて、元気に駆け出す様子も見られました。
「外だとやっぱり熱中症とかも怖いし、昔と比べると全然違うので」
楽しいからと、ついつい長居をしてしまうと…。
「ちょっと鳥肌立ちます」
「指の感覚失ってきた…」
それでも、楽しそうな子どもたち。
「夏休みなので、どこにも行かないわけにもいかないので。ここは、これくらいの5歳くらいの子だと無料で入れるし、普段見ないような所なので、貴重な経験はできたかなと」
被災の熊本 観光客が激減
一方、被災地・熊本では、例年とは異なるお盆休みを迎えています。
震度5強を観測した熊本市中央区。熊本城は、地震の影響で石垣が崩れ、天守閣も損傷。安全が確認されるまで臨時休園が続いています。
「本当は子どもたちを天守閣まで連れて上がりたかったので、ちょっと残念なんですけど。寄付して帰ろうかなと思います」
地震の影響が続く熊本の観光地。周辺のお土産店でも…。
「(観光客が)減ったのは多分8割くらい。泊まれないとかですね、買い物ができないとか、そういうことは全然ないんで。熊本のために復興支援とかそういう形で、足を運んでいただければいいかなっていうのは思っています」
熊本地震で営業困難も
県内有数の温泉地でも。熊本県八代市の温泉街にある足湯は温泉が張られていない状態です。
八代市にある日奈久温泉。日奈久温泉旅館組合によると、地震の影響で温泉を送るための配管が損傷。組合に所属する旅館とホテル、合わせて10軒が営業できない状況となっています。
宮永綾太郎さん
「ほぼ満室というような状態で続いていたところなんですけど…どんどん、キャンセルになりまして。こちらから到底受け入れできる状態ではありませんので、お断りしたのも多数ありますが…」
「(10年前の地震は)ここまで被害はなかったので、お客様の受け入れとか、温泉の開放もできたんですけど、ちょっと今回はどうにもならないような状況で。先のことを考えるのもちょっと難しいような状況で…」
観光客や帰省客でにぎわうはずのお盆休み。観光地は、大きな打撃を受けています。
(2026年8月10日放送分より)















