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2026年8月10日 19:39

80歳母踏みつけ死なせたか 58歳息子逮捕

80歳母踏みつけ死なせたか 58歳息子逮捕
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 80歳の母親を踏みつけて死亡させたとして、58歳の息子が逮捕されました。2人暮らしだった親子に何があったのでしょうか。

容疑者、自ら通報

 セミの声が響くなか、送検される無職・釣野嘉樹容疑者(58)。

 同居していた母親の広田智津代さん(当時80)に対する傷害致死の疑いが持たれています。

近隣住民
「(Q.釣野容疑者の印象は?)普通に元気よくあいさつしてくれる人。悪い印象は特にない」
「そんなことが起きるとは、仲の良い家族だと思っていた」

 近所の人に「仲が良い」と思われていた家族に、日常的な虐待はあったのでしょうか。

現場は大阪府泉南郡岬町
現場は大阪府泉南郡岬町

 現場は大阪府の最南端に位置する泉南郡岬町です。

 容疑者の自宅は、窓はシャッターで閉ざされ、ひっそりと静まり返っています。

 発端は先月10日。午前2時47分にあった119番通報でした。

容疑者が自ら通報した
容疑者が自ら通報した
釣野容疑者
「虐待をしてしまった。息をしていない」

 電話をかけてきたのは釣野容疑者本人です。

80歳の母死亡
80歳の母死亡

 警察によると、釣野容疑者は午前2時半ごろ、1階の台所で寝ていた母親に激高。胸を踏みつけ、肋骨(ろっこつ)8本を折るなどして、外傷性ショックで死亡させた疑いが持たれています。

 暴行は約15分にも及んでいて、母親は午前3時、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 警察の調べに対し、釣野容疑者は容疑を認めています。

釣野容疑者
「私がやったことに間違いありません」
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仕事辞めて介護

容疑者は2022年に仕事を辞め無職に
容疑者は2022年に仕事を辞め無職に

 亡くなった広田さんは要介護認定を受けていて、寝たきりではありませんが、体は動かしにくい状態だったといいます。

 一方、釣野容疑者は以前から母親と同居していましたが、2人暮らしになったのは2012年で、その10年後には介護のためか仕事を辞め、無職となっています。

 生活保護は受けていませんでした。また、行政や福祉のサポートを受けていた形跡はなく、完全に2人きりで生活していたとみられます。

“またどっか仕事を探さないと”という話はしていた
“またどっか仕事を探さないと”という話はしていた
近くに住む人
「(釣野容疑者は)54歳で早期退職してお母さんの介護をするようになったが、物価が上がったので、“またどっか仕事を探さないと”という話はしていた」

 近くに住む人が耳にしたのは、つらい介護の現実です。

近くに住む人が耳にしたのはつらい介護の現実
近くに住む人が耳にしたのはつらい介護の現実
「“おしっこのよく出る薬を飲ませているから、おむつ交換が大変だ”って言って、“替えてもまた漏らしてるから、おむつ交換が大変だ”と。もうお母さんは耳が遠いから、大きな声で言うと怒ってるって言う。だから“怒ってるんじゃない、大きな声で言わないとお母さんが聞こえないからやっている”と」
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母親の体に複数のあざ

 釣野容疑者は供述で「介護でストレスがたまっていた」と話していますが、母親の体には複数のあざがあり、疑われるのは日常的な暴行です。

日常的に暴行か
日常的に暴行か

 今回明らかとなった先月10日の暴行以前にも、先月4日からは左上腕への殴打があり、9日には左上腕に加え、頭部を殴ったということです。

淑徳大学 総合福祉学部 結城康博教授
淑徳大学 総合福祉学部 結城康博教授
淑徳大学 総合福祉学部
結城康博教授

「もしかしたらあまり支援者が関わっていなかったり、孤立して誰も関わらなかったので日々虐待が繰り返され、結局は死に至らしめてしまった」

 介護の現場に詳しい淑徳大学の結城教授は、介護の「孤立化」に警鐘を鳴らします。

「息子(釣野容疑者)もおそらく地域とのつながりがないので、この家庭自体が孤立化していたと想像できる。地域の人が役所や地域包括支援センターに行き、『関わったほうがいいのでは』と、シグナルを出せればよかったが、おそらく地域の人も気づかなかったのではないか」

(2026年8月10日放送分より)

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