今月22日に琵琶湖で1万発以上を打ち上げる、としていた花火大会。会場とされた自治体が関与を否定するなど混乱していましたが、9日に中止が発表され、波紋が広がっています。
開催まで2週間切るなか…
「日本一の湖で、日本一の花火体験を」“日本一”にこだわっていた花火大会は、開催2週間前に幻となりました。『琵琶湖三市同時花火大会』。滋賀県の彦根市・長浜市・高島市を会場に1万発以上の花火を打ち上げるとしていました。
「この花火大会は『無料で人ごみに行く』ためのものではありません。事前に席を確保し、ゆったりと確実に、この夜を楽しむために設計されています」
観覧席は全席指定。『カップル席』『VIP席』などがあり、一番高い席は1万9000円です。チケットの販売は今年1月から始まっていました。
主催者がつくった説明用の資料には「日本一安全で、日本一計画的で、日本一人の流れを考え、日本一余韻がある、体験としての日本一をつくる」などとあり、一度きりの開催ではなく、長期的に日本を代表する花火大会に育てていく、という意気込みが示されています。
雲行きが怪しくなったのは今月に入ってから。5日にチケットの販売を一時停止すると発表。すると翌日、会場とされていた彦根市・長浜市・高島市が「関与していない」と相次いでホームページに掲載しました。
県は主催者と連絡取れず
大会の準備はどこまで進んでいたのか。滋賀県を取材すると、4月に実行委員会の代表が県庁を訪れていたこと分かりました。花火大会の開催に必要な手続きを説明しましたが、その後、代表とは連絡がつかず、必要な申請が行われることもありませんでした。
「残念ですね、書き入れ時なので。材料も用意していますし」
出店を予定していた、からあげ店。5万円の出店料を払い、800人分の材料もすでに準備していました。
「1月に申し込んでから何も音沙汰がなかった。先月終わりくらいに今月4、5、6日でリモート説明会を始めると。ただ、そのリモート説明会もなかった」
主催者側は240以上の飲食店を集めるとしていて、SNSでは出店が決まった飲食店の紹介もしていました。県には出店料を払った飲食店からの相談が数件入っているということです。
返金の連絡なし…購入者は
カップル席を購入した人にも話を聞くことができました。
「ニュースで知って、連絡もなく、返金も連絡ない状態なので」
(Q.主催者側から連絡は)
「来てないですね」
男性がチケットを購入したのは3月。しかし。
(Q.詳細は決まっていたか)
「何も決まってなく、連絡が何もなくて。8月に入ってそわそわし始めてたら、こういう事実が流れた」
ただ、最初から怪しさを感じていたとも話します。
「AI画像でつくってあるような、フェイクニュースみたいな。全体的に怪しかったり、滋賀県の花火一覧に載ってなかったり。最初から開催する気があったのかなと」
実際、SNSの投稿には、琵琶湖の形が違うなど不自然なところが。出店予定者にも、チケットの購入者にも、返金されるかどうかの連絡は一切ないといいます。
実行委員会は今後について「法的専門家への相談を行いながら、対応内容の確認・整理を進めております」としています。








