お盆で連日、各地の高速道路で渋滞が発生しています。そうした中、深夜に行われた高速道路の補修工事に番組のカメラが密着。傷んだ路面の修復から、危険を伴う高所作業まで、日本の大動脈を守る現場を取材しました。
人の手と重機で…
車両の姿が消えた深夜の高速道路。静寂の中で響き渡っていたのは、削り取られるアスファルトに、バーナーから吹き出す炎。全面通行止めで行われた、集中工事の音です。
愛知県豊田市と三重県四日市市を結ぶ伊勢湾岸自動車道。新東名や新名神と接続することで東京、名古屋、大阪の3大都市圏を結び、1日平均、およそ10万台が行き交う物流の大動脈です。
普段、高速道路を歩くことはないと思いますが、実際に歩いてみるとヒビが入っている場所や、少し道路が削れているような場所があります。こうしたものを放置しておくと、事故につながりかねないということです。
特殊な車両でアスファルトが削り取られると、路面は基礎部分がむき出しに。そこに、別の特殊車両が現れ、新しいアスファルトを流し込みます。
隣の車線との境目はバーナーで熱し、柔らかくしてから人の手によって丁寧に整えられます。最終的には重機によってしっかりと押し固められ、まっさらに舗装された車線に生まれ変わります。
鈴木陽貴さん
「伊勢湾岸自動車道は大型車の混入率が高いというところもあり、重量が重い車両が何台も通るので、舗装が傷んでしまう。放置してしまうと、舗装に穴が開いてしまうこともあるので。お客様がハンドルを取られて、重大事故につながる可能性があるので、(補修工事が)必要となります」
橋の最も高い場所に同行
今回の集中工事では、危険をともなう場所での作業もありました。
伊勢湾岸道にかかる名港中央大橋。全長およそ1キロ、主塔の高さは海面から195メートルという巨大な橋を支えているのは、斜めに張られたケーブルです。
そのケーブルのカバーに破損が見つかったため、補修が必要となったのです。
番組は今回、特別な許可を得て、橋の最も高い場所に同行しました。
エレベーターやハシゴを使って上ることおよそ20分。ようやく橋のてっぺんに到着。カメラを下に向けると、この高さです。なんとここから、作業員がロープを使って、高さおよそ120メートルの補修箇所まで移動していました。よく見ると足場はなく、宙ぶらりんの状態で進んでいます。
「風が強く吹くとロープでおりるので(作業が)難しくなります。地上で少し風があるなくらいの時でも、上にあがってくると、たたくような風などものすごい風が吹く。体が全然安定しないですから、我々空中で働きますので」
実はこの作業、2日前から予定されていましたが、風のため延期になっていました。
必要な道具などは、下から無人の台車に積まれ先に届けられていて、作業員はこの台車まで、一歩ずつ慎重に進んでいきます。降下開始から1時間。無事に台車までたどり着きました。
熱に強く丈夫な素材でできたカバーですが、今回破損した理由は雷とみられています。
「損傷した部分から雨などで水が入り腐食してしまうので、そちらを補修するものになっています。高所での作業となるので、もし物とかが落下してしまうと、重大な事故が発生してしまうという可能性もあることから、通行止めでの作業が必須になる」
ケーブルの補修は3日間行われ、無事終了。安全維持のため、物流の大動脈は今後も定期的な補修作業が続けられます。
(2026年8月12日放送分より)










