元経理の女が1億円を超える会社のお金を横領したとみられています。なぜそんな大金を動かせたのか。手口が見えてきました。
手口明らかに
後部座席で、うつむく女。
逮捕された林銀容疑者(46)は、宝石などの買い取りや販売を行う会社で経理を担当していました。容疑は業務上横領です。
警視庁によりますと、林容疑者は、自身が勤めていた会社から1億円以上を横領していたということです。
林容疑者が勤務していたのは、国内外でリサイクルショップなどを運営する「コメ兵ホールディングス」の子会社「セルビー」です。
ブランド品を扱う買取店が多く集まる上野・御徒町エリアに林容疑者が勤めていた会社があります。
セルビーの設立は2001年。宝飾品の買い取り・販売事業などを展開する会社で、経理を担当していたのが林容疑者です。
警視庁によりますと、事件が起きたのは去年11月から12月にかけてのこと。林容疑者は会社の口座から自分の口座に10回にわたって送金します。
利用したのは、インターネットバンキング。多い時で1回2500万円を送っていて、総額は約1億200万円に上ります。
林容疑者が、ここまで多額の金を自分の口座に移せたわけは…。
経理を担当していたという林容疑者ですが、警視庁によりますと、1人で会社の預金口座を管理していたということです。
中国から帰化し、現在は日本国籍を持つ林容疑者。セルビーに入社したのは5年前の2021年7月で、それ以降、経理を担当し続けてきました。
会社では経理手続きを一任されていて、上長の許可はいらない状態、口座の暗証番号を知っているのも林容疑者と社長の2人だけだったそうです。
なぜ会社の金を横領した?
では、容疑が事実だとすれば、なぜ会社の金を横領したのか?実は、林容疑者…。
警視庁によりますと、林容疑者は会社の金を横領する前に、自身が株式投資の詐欺にあっていたということです。
林容疑者に接触してきたというのが、証券会社を装う詐欺グループです。
SNSを通じて知り合った人物から株式投資を勧められたという林容疑者。新規公開株の抽選に応募し、当選しましたが、購入代金が高額でキャンセルしようとしたところ、違約金を請求されたそうです。
当初はその返済に自己資金を充てていましたが、徐々に会社の金を横領し、返すように。結果、その額が1億円以上に膨れ上がったということです。
その後、管理していた口座の金がなくなったため、林容疑者は会社に自ら名乗り出て事件が発覚しました。
事件発覚後、会社から懲戒解雇されている林容疑者。取り調べに対し…。
「一度だけ会社の金を黙って借りて、投資に使い利益が出たらすぐに売却して、会社に戻そうと思った」
(2026年8月13日放送分より)





